協力してる!?
結局何書いていいか分からない!!
給食のことを書けっていきなり丸投げする方がいけないんだよお。
半分言い訳を言いながらただ白い紙と向き合っている私。
いや、言い訳じゃない!これは真実なのッ!
「あいつらずるい……」
気づけばそう言葉に出てしまっていた。
給食レンジャーズ3人組……人に丸投げしやがって!
「まっいいんじゃない?一応七花も入れたし?」
「私はまだ入ってないわッ!」
なぜ勝手に入れられているんだー!
隣でニコニコとしている梨里は無視することにしよう……。
「先生が言ってたけど新聞は一週間以内にしておけばいいって。書き終わったら廊下に掲示、そして全学年クラスルームに流すらしいの」
「は!?」
クラスルーム……ネット!?
私達はパソコンが配布されているのだけど……そこの生徒と先生のメッセージ機能みたいなクラスルームに流すって!?
それは……とってもプレッシャーかけんじゃないよ……。
「進んでる?」
は、はい!?
ほぼほぼ諦めて机に突っ伏していると誰かに声をかけられた。
顔を上げると焦点が合う。ああ雄治か。
「進むわけ無いじゃん……」
「ふーん。七花が。メッチャ珍しい」
今度は岳がプレッシャーかけてくる。
だから人の気持ちも考えろって!
「お、おれは分からないから七花に任せとく」
ちょっとどもりながら呟く安則。
「で?お前らどこいってたの?」
自然とトゲトゲしい言い方になってしまった……。
「まあーちょっとねー」
「そのうち分かると思うよ」
「動画とってきた」
安則が最後呟く。
動画……はあまたですか……。
「ってなんでお前言ってんだよ!シークレットのはずじゃねーの?」
ボソッとネタバラシをしてしまった安則に雄治が突っ込む。
「あーあ。安則ー。カミングアウトしちゃったー」
少しおふざけ口調で岳が煽る。
お前らは漫才かッ!
「ま、動画が一段落したし。新聞ぐらいなら手伝ってやるけど」
「え!?」
「だけど文字書くのは七花でよろしく〜」
協力してくれる……?
ってそこは私が書くんかーいッ!





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