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給食の放送！？

　しまったー！

　梨里はこういうときだけ頭が回るんだった！

「ねえ七花が手を回せる？」

　給食委員はなぜか放送もする。

　今日の給食の献立や栄養についての放送をするのだ。

　それを逆手に取りやがった、このっ、梨里め。

「学校でも給食レンジャーズは人気だったから『ゲストの給食レンジャーズからです』って言えば爆笑だよ！ウケるよ！」

「……はぁ」

　思わずため息。

　なーんで梨里ってそういうの好きなのかな？ホント不思議だわ。

「いいねえ！それ！」

　あの……雄治。そこに付け込まないでくれる？

　こっちが迷惑だっつうの！

「ねえおねがい……七花……！給食レンジャーズを出してっ！」

　梨里……貴方は給食レンジャーズでもないのになんでそう頼むの……。

　あと給食レンジャーズが頭にこびりついて離れなくなってるよ…。

　全ては梨里のせい！

　だけどこんなにお願いする親友を断るわけには行かないしーまず断りづらいんだよねー。

『今日の放送は給食委員からのお知らせとイントロクイズです。給食委員さんお願いします』

　放送委員の合図で放送がスタート。

　すぐに私達給食委員の出番になった。

　給食委員は私と男子の陽瑠《はる》。

　まずは陽瑠がマイクを取った。

『給食委員からのお知らせです。今日の給食委員担当は咲月《さつき》、倉木《くらき》が担当します。そして、スペシャルゲストの！』

　さすが、陽瑠。燃えるようなアナウンスだ！

　……いや私は燃えてません。

　この咲月七花は絶対に燃えませぇぇぇん！　意地でも突き通す。

『給食レンジャーズの大林安則さんが放送致します！！』

　放送室には私たち給食委員と放送委員。

　……そしてな(・)ぜ(・)か(・)給食レンジャーズの一人、安則。

　……絶対私のクラスは爆笑してるだろう。現に陽瑠が笑いをこらえているから。

　でもなんで安則なんだろ？

　あいつらが勝手に決めてるらしいけど１号は雄治なのに…。

　安則は３号みたい。

　なぜいちいち３号なの？

『今日の献立は……』

　と陽瑠と私で交代で読む。

　そして最後。

　ここが「ミソ」の安則だぁ！

　ってなんか乗っちゃってるのかな？

　乗る気ないけど……。