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悪魔のなりそこない  作者: ホワイト
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出会い

果てのない空間に赤い顔をした大男に近い容姿をしたものがいた。

「お前は罪を犯し、地獄に落ちた。だが…わが主様の神言によりもう一度この世に使命を与える。この世にいる死神達と本来の役割を果たし、次元の歪を正してくるがよい」

「かしこまりました――閻魔様。その使命必ず果たしてみせます!」

その黒衣を羽織った黒髪の美人がそう言いつつ去っていった。

(…この結末、主様は見えているのだろうな…)

と思いつつ何とも言えない表情で後ろ姿を見つめていた。


     *

 

 俺は見えている。道行く街中、他人に見えないもの、人はそれを幽霊と言う。俺がそれは物心ついた時から見えていた。

俺は事故で親を亡くしていた。そのため親戚を転々とした。幽霊が見えているせいで変なことを言う俺を薄気味がり皆近づこうともしなかった。さらには超能力というものが使えていた。そのせいで小学校ではいじめられ、中学校では……今でも思い出すと殺意が芽生えてくる。その頃から俺は家を飛び出し孤独で生きていた。

学校に行いかなくてもう1年以上経つ、やりたいことなくただ生きるために盗む日々、最近になると悪事を働くのが俺にとっての生きがいになっていた。

俺はまた盗みを働くために街中を歩いていた。普通にしたらすぐにばれる。当たり前だ。―だが、俺には超能力がある。今までばれなかったのもこの能力のおかげだ。

俺の超能力は目で見える範囲なら対象の物を壊したり、移動させたりする力。

監視カメラを壊して店員がいない所で物を取る――楽勝だ‼

大体は物が神隠しにあったとか、宇宙人が取ったなんて言われるだろうけど。

そう思うと不思議と笑みがこぼれる。

「―ッ!」

帰り際、路地裏に目線を向けると学生服の惰弱なメガネの人が腕で頭を抱えながらうずくまっていた。服の至る所に靴跡や暴行のあとがついていて多分同じ学校の生徒3人組に金を盗られていた。

「おい!もっと出せや!」

「まだ持っているはずだ。こいつ、かなりお金持ちの家だしな」

「5000円か―しけてんなぁ」

3人組はそれぞれで派手な色に髪を染めていて、不良高校生の見た目だ。生憎、助ける義理も意味もない―。無関心でそのまま家の方に歩いた。

今日も街に来ていた。なぜか春の暖かさと裏腹に寒気がした。ふと、上を向くと空間が二つに裂けた。そこから裂け目が開き鎌を持った黒衣を羽織った黒髪の女性が現れた。町の人は平然と歩いている。俺にしか見えていない。でも、何故かあの姿見覚えがある――

(見えていることが知られたらろくなことがない…今まで会った幽霊共もそうだった)

そう思いつつ、俺はその場を早歩きで立ち去った

しかし彼女の目が彼を追っていたことも知らずに――

「ふう…今日も大量に盗んだ、盗んだ!」

日が沈む頃、この言葉が出る。

あの後、アパートに戻っていた。かなり古く庭も駐車場もないボロアパートだ。

玄関に荷物を置き、床に座ろうとした―

「ねぇ、貴方見えているでしょ―」

いきなりのことで後退ってしまった。慣れていたはずなのに、壁から顔を覗かせていたからだ。きっとそうだ。そう言った後、体全体を部屋にいれた。

「私は死神!私のお仕事手伝って!これからよろしくね!」

この出会いが世界を大きく変えるきっかけになるとは今の俺に知る由もなかった…


文章能力をつけたくて作ってみました。構想は頭にあるんですけど、なかなか小説するのが難しいです。他の小説を書いている人にくらべたら駄作ですが最後までやり続ける覚悟です。文章能力がないので下手糞と思われるかもしれませんがここをこうした方がいいというアドバイス等をいただけると幸いです。

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