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0  → プロローグ  ― 「  “わたし”というモノは……、 」

 最初から重いので注意してください!ネガティブ(?)です。

 何も感じないというわけじゃない。


 嬉しさ・楽しさ・切なさ・悲しさ・憤り・苦しみ・妬み・憧れ・嫌悪・憎しみ


 ただ、一時的に表面上で感じるだけで、わたしの心の奥深くには、響かない。


 まったく、微塵も。


 わたしは自分自身のことを、なにも考えていない身勝手で、自分勝手、考えなしの向こう見ず、馬鹿で、愚かで、厚顔無恥な子供だと思っている。わたしの周りにいる人は誰しもが思っていることだろう。


 自分が一度やった過ちを、一回で終わらず、幾度も繰り返す。

 反省するのはその場限り。


 愚かの極みとしか言いようがない。



 ある日、実の母に言われたのだ。



――お前には、心が、魂が、無いんだね。


――ただ、中身が空っぽの器が息してるだけなんだよ、あんたは。



と。



 何回、何十回、何百回と繰り返す愚鈍なわたしに失望と、苛立ち、諦め混じりの瞳と声音で吐き捨てられた。


 自分でも治そうと思ったことは何度もあった。


 けれど私の精神は、嫌なこと、辛いことに目を塞ぎ、耳に栓をし、過去の過ちに蓋をするばかりだった。


 この(ごろ)はもっと酷くなり。自身の思いを上手く伝える口を閉ざし、(あまっさ)え、自身で考えること…脳までも棄ててしまった。


 時間の河に流され、怠惰の海に溺れた、人間のなり損ねたただのガラクタ。


 生きていることに意味がない、存在自体が邪魔な存在。


 それでも心のどこかで、誰かに拾われることを望み、けれど、この生を終えることを臨む。矛盾で、ツギハギだらけ。


 それが、“わたし”。






 そんなわたしが、これから起こるイレギュラー(大異変)によって、わたしの人生(怠惰で平凡なレール)を粉々に打ち砕き、新たなレール(波乱に満ちた人生)を築かれてしまう、そんな話。




 日常風景を挟んでからのいきなりドーンと来るかもしれません。いつ来るかはまだ未定です。

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