胸腔、こびり付いたからには。
これは初投稿作品です、本来舞台用なので変な区切り方をしているかもしれません。
そこはご愛嬌ということでお願いいたします。
第1章 俺たちズッ友!
高校2年の夏、アイツが来なくなった。
タチバナ(主人公)「ついに完全に来なくなったな、アイツ。」
ニシカワ「あ?あー…まぁ、アイツには事情があるだろうしな。それより知ってるか?ゲームのアストロノーツ、新作出るらしいぜ。」
タチバナ「それいくらよ?」
ニシカワ「7000。」
タチバナ「いやたけーし、値下がったら買うわ」
ニシカワ「それじゃおせーよ。」
タチバナ「俺今日バイトだから、じゃーな。」
ニシカワ「おう。」
俺たちは夏休みに入った。
ビポパピポパ…(スマホに電話がかかってくる)
タチバナ「どうした、くろべー」
クロベー「タチバナ!アストロノーツ買ったかよ!?やべーぞ今回!とりあえ」
タチバナ「待て待て待て!俺は買ってねーよ。」
クロベー「はー?マジか、それは本当に損してる、とりあえず今から俺ん家集合な!!」
タチバナ「はぁ??誰か来んのかよ?」
クロベー「いつもの!」
タチバナ「はいはい、じゃあ後でな。」
クロベー「早くしろよ!」
ブチッ(電話が切れる)
タチバナ「人使いが荒いったらあらしねぇ。」
(照明が消える。)
クロベー「やっと来たかよ!」
タチバナ「お前らが早すぎんだよ、えっと?クロベー、ニシカワ、カキタニ、あれ、こんなもんか?」
クロベー「アイツは来てないぞ、てゆーか最近連絡付かねーし。」
タチバナ「そうか、そうだったな。で、なんだよ、俺を呼んだってことは相当やばくねーと許さねーぞ。」
クロベー「そうだよ、見ろよ!この最新作のアストロノーツ様を!」
タチバナ「自慢か?クロベー。」
クロベー「九割九分正解、残り1部は一緒に遊ぼうぜ。」
タチバナ「アストロノーツ多プレイついたのかよ?」
クロベー「そうだよ!しかも!VRで多プレイできるんだぜ!」
タチバナ「マジかよ?!流石に乗るしかねーよな、ビックウェーブに。」
クロベー「分かったらそこの読書家共も全員着けやがれ!やるぞ!」
カキタニ「これお前の皮脂ついてねーよな」
クロベー「安心しろ、熟成した4年ものだ。」
ニシカワ、カキタニ「マジかよ……」
キュキュ、キュイーン…ピポポ、『ログインを確認。』
『新規プレイヤー、アカウント、アバター再現中……完了。』
『ユーザーネームはどうしますか?』
タチバナ「ユーザーネーム?うーん、そうだなぁ…こ、れ、で、ヨシ、と。」
『認証しました。貴方様の名前は「ジアゼパム」ですね。』
フォーーン(画面が切り替わりゲームの始まりの星に入る。)
ジアゼパム(タチバナ)「お、お前らやっと来たか、10分ぐらいかけてんじゃねーのか?お前ら。」
サイレス(ニシカワ)「ま、名前はこだわりたいよな。」
ブロン(クロベー)「拙者のこのリアルと寸分違わぬアイケメンアバターの読み込みに時間がかかりましてね。キリッ」
テグレトール(カキタニ)「技術の最先端であってもその維持費のかかアメ車は再現がムズいみたいだな。」
ブロン「京言葉かお前!デブスって言えよ!わかんねーぞ!」
テグレトール「あれ?聞こえてなかった?ごめんな(意地悪で満面のニヒルな笑顔をしている)」
ジアゼパム「まぁまぁ、落ち着け、とりあえず探索しようぜ!ま、チュートリアルの惑星だ、前作同様の地球だろ。」
サイレス「みたいだな、ほら見ろ、ファ〇マがあるぞ、ファミ〇。」
ジアゼパム「著作権とか行けてんのかよ…w……ってあれ?ここ見た事あるよな?」
ブロン「?なんだ?たしかに、言われてみたらだな。」
テグレトール「あれ、これってマルチプレイみたいなのだったりする?」
ブロン「いや、マルチプレイじゃ無いはずだけど……アレは人?」
ジアゼパム「店員…だよな、どう見ても。ってか俺たちの住んでる星ヶ丘町だよな……」
サイレス「は?おい、流石に冗談だろ?またクロベー変なMODでも入れてんだろ……w」
クロベー「発売したてのホヤホヤだぞ…そんなのある訳ないだろーがよ…普通に考えて……」
ジアゼパム「じゃあどう説明すんだよ!もし俺達の言うことがあってたらアレ俺のバ先だし!店員ってかアレ店長だし!」
クロベー「お、おい、そんなん聞かれても知らねーよ!」
テグレトール「1つ提案だ、もし本当に星ヶ丘町なら、俺たちの高校、『星ヶ丘私立いて高校』に行ったら、証明される気がする。」
第2章 星のまたたくあいだにて!
ジアゼパム「おい、本当に来たけど、ほんっとうにバカだな、あるよ、高校。」
ブロン「は、地元愛溢れすぎだろw前作でもどっかの街モチーフにしてたのかよ?しかも途中でどっかの夕飯の匂いもして、飯テロやめちくり〜w」
テグレトール「靴箱見ろよ、俺らの名前あるぞ。」
サイレス「は、は???おかしいだろ、キモイぞ、ここまで来ると。」
テグレトール「だな、でも、これでほぼ確実だ、中にはもっと、ナニかある。俺達の相対性理論を固める何かが。」
ブロン「カッコつけんなよ。」
サイレス「俺、俺は、ここで待つよ。正直こえーよ。」
ジアゼパム「それも一つだな、だけど、全員で見ないと、前に進めない、俺もお前も全員。」
サイレス「、、、わかったよ。」
テグレトール「最初は俺達の教室を見に行かないか?」
ジアゼパム「そうだな。」
本校舎3階の2年3組に入る。
ブロン「ここまで来ると笑えてくるなw俺の置き勉してる所まで再現されてやがるw」
ジアゼパム「けどお前バレて辞めたじゃねーかソコ。」
ブロン「たしかにw」
サイレス「ますます気味が悪いわ、ここまで来たら職員室にテストの答案あるだろ、絶対にそれ盗んで帰るからな。」
ジアゼパム「もう18時回ってるし夏休みだから生徒は居ないけど先生は多分居るんだぞ、リスク高くね?俺ら余計にアバターモノホンっぽいし。」
サイレス「でもここゲームだろ?」
ジアゼパム「たしかにな?再現されてるってのはわかったが、確かに、ゲームだな。」
テグレトール「やっぱ席がひとつ無いぞ。」
ジアゼパム「そんなわけw…1...2...3......マジじゃねーか。」
サイレス「ま、まぁ、何から何までは再現できてねーってこった、所詮ゲームだしなw」
ブロン「まて、アイツのロッカーどこだよ。」
「「「!?」」」
第3章 アインシュタインはどこ?
テグレトール「やっぱりな、これは意図的な物だ、この学校に来る道中、クロベーお前の家の前通ったよな。」
ブロン「たしかに通ったけど?」
テグレトール「お前、タチバナ来る前に晩御飯の話してたろ、今日のご飯なんだよ。」
ブロン「たしか、カレーだけ…ど……」
テグレトール「だよな、カレーだよな。」
ブロン「おい、途中匂った夕飯の匂いたしかにスパイシーだったけどよォ……」
テグレトール「クロベー、茶化すな、そういうことなんだよ、現実にも干渉してると思うべきだ、そうじゃなきゃ、俺達のアバターを本物ソックリにする理由も合わない。」
ジアゼパム「おいおいおい、ゲームじゃないってのかよ?じゃあ俺らが宇宙に出たら息できなくてモノホンも死ぬのかよ?」
テグレトール「その可能性もありゆる、ただそれを考慮すべきであるということだ。」
サイレス「そんな空想論を話すよりアイツのロッカーが無いことを気にしろよ!!俺らの仲間だろ!」
ブロン「それもそうだな、それで考えると机もあいつので間違いは無さそうだな……」
ジアゼパム「……」
サイレス「あいついつも図書室で本読んでたよな、カキタニといつも意見言い合ったりして。」
ブロン「あとアレだ、アイツ俺と同じPC部だからPC室にもなんかあるかも!」
ジアゼパム「2組で探索だな、クロベーと俺はPC室、カキタニとニシカワは図書室。
なんかあればチャット機能で全体に報告してくれ。それじゃ、散。」
PC室にて(クロベー・タチバナ)
ジアゼパム「アイツPC部でいつも何してたんだよ」
ブロン「いつもゲーム作ったり、とにかくプログラミングの天才だって持て囃されてたよ、俺みたいに大会に出ないし、表立って活動してなかったから宝の持ち腐れなんて言われてたかな。
えーっと、アイツのアカウントパスワードは……」
ジアゼパム「どんだけ凄かったのかそれだけじゃわかんねーだろ。」
ブロン「今から見るだろお前。これで、ヨシっと。」
ジアゼパム「お、」
ブロン「えーとなになに?は?コイツデスクトップなんもねーじゃねーか、机もロッカーも片付けやがって、ミニマリストかよ。」
ジアゼパム「そんな柄ではないだろ。」
ブロン「お?ファイルに見たことの無いアプリがあるけど…ポチッとな、お、開いたけど…これは、
AI?」
ジアゼパム「俺に変われ、こういうのはな、プロンプトに『自己紹介してください。』と。」
AI?「こんにちは、私は射手座計画のお手伝いに作られたIS・E.S型ハイブリッドAIのプロトタイプのハルシオン(仮)です。プログラムからデザインから、何から何までお任せ下さい。」
ジアゼパム「は、はぁ、てか、こんなの作れるの黙ってたのかよ、アイツ。」
ブロン「たしかにな、なんだよ射手座計画ってなんだよE.S型ってE=えっちな S=スケベの略かよ?」
ジアゼパム「さすがにちげーだろ、全部話してもらおう。『ES型ってのはなんだ?射手座計画って何だ?』と」
AI(ハルシオン(仮)) 「ES型と言うものは開発者オリジナルの型番です、アインシュタインの綴りから取ったと私は認知しています。
そして射手座計画の目的は、この歪んだ世界の破棄、および『完全なる観測空間』の再構築です。開発者の「生きやすい世界」をモットーにAI、人工知能を使い、完全自動で世界の再構築を進めています。
開発者の目的、計画の情報共有不足に伴い、現在システムは激しい拒絶反応を起こしています。」
ブロン「『生きやすい世界』だって?歪んでるとも書いてるな、破棄する…と?どういうことだってばよ。」
ジアゼパム「『簡単に言ってくれ。』と。」
AI(ハルシオン(仮))「はい、簡単にいいます、つまり地球の再構築です。1度壊し、また作る。その際に開発者が生きやすい様な世界を作ります。」
ジアゼパム「その生きやすい世界はなんなんだよ!」
AI「情報共有不足による拒絶反応を確認。現在は答えられません。」
ジアゼパム「クソッ!なら、もういい、『開発者は何処にいる。』」
AI「入力中……」
ジアゼパム「これだけは時間がかかりやがるな。」ピロン…(チャットが入る)
『至急、図書室へ。』
ジアゼパム「クソッ、タイムオーバーか。」
ブロン「そうだな、とりあえず行こう。」
図書室編(全員集合時点から)
ジアゼパム「どうした!?」
テグレトール「アイツの借り出し履歴を出そうとしたんだ、そうしたらなぜか、画面が、こんな風になって。」
ジアゼパム「なんだよこれ?ロッカーか?」
テグレトール「そうだよ、その中に3つファイルがあって左はなんか変な画像で(スクリーンにイデアの脳みそが写される)、真ん中のPDFは地図に赤いペケがついてる画像で、右はロックがかかってて開けられないんだ。」
ジアゼパム「それがどうしたんだよ?」
テグレトール「この地図の場所が核なんじゃないかって、思って調べたんだ、ただの一軒家だったんだけど、もしかしたらアイツの家なのかと思って、こっちは両方知らないからそっちなら何か知ってるかと思って。」
ジアゼパム「知らねーな、クロベーは?」
ブロン「俺も知らないぞ、アイツ親が厳しいのもあってずっと家に行ったこと無かったしな。」
テグレトール「そうか…ならいいんだ、ただこの右のパスワードは分かったりしないか?」
ジアゼパム「知らないな……」
(沈黙が少し流れる)
クロベー「わかった、とりあえず地図のとこ行こうぜ、俺らの収穫も少し話さないとだし。」
第4章 どこまで行ったの?
サイレス「そんなことあったのかよ!?アイツ天才だったんだ……そりゃ、俺らから音もなく消えれるわけだわ。」
テグレトール「その情報も踏まえて考えてみるか…でも、水槽がわかんねーな……」
ブロン「なんだっけな…その……ネットだと有名なんだよ……そのーなんだっけなぁ……」
ジアゼパム「そんな深く考えなくてもいいよ、俺は意味が無いように見える。」
ブロン「んーーーとな……」(考え続ける)
ジアゼパム「改めて思ったけどさ、俺達ってさ、アイツの事、仲間だって思ってたけどさ、なんにも知らないな。」
サイレス「そうだな。少し目を逸らしてた。」
ブロン「正直嫉妬してたし……」
テグレトール「同感だ。」
ジアゼパム「アイツにあったら何よりも話がしたいな。」
(沈黙が続くがブロンは考え続ける)
ブロン「イデア論……?(つぶやくように)」
家に着く。
最終章 呼吸器が灼かれる感覚と躓き
ジアゼパム「家か、もう2年目になれるってのに、今頃来たよ。」
ブロン「趣味悪いな、正方形の真四角じゃねーか。やっぱりミニマリストだったか。」
サイレス「よし、今回は俺が扉を開けてやる。」
ジアゼパム「頼んだ。」
ガチャ(ドアが開放される)
ジアゼパム「は?なんだよコレ?先が黒すぎて見えねぇ……」
ブロン「進むしかねぇよ……マイメンのためだろ。」
タチバナは一つ、一つと、この黒闇がアイツの心の内なのかと思うと一挙手一投足までもが重く、押し返されそうだった。
やがて、1枚の扉を前にした。
ガチャ(扉が開く)
ジアゼパム「なんだこの家、変なデザインにしたな!黒の次は宇宙船か!」
ブロン「ポ〇モンのなぞのばしょに迷った気分だったぞ。久しぶりだな。」
ハルシオン「そうか、来たのか。」
サイレス「そりゃそうだろ、あからさま過ぎんだよ。」
ハルシオン「私の計画もなにも見て、読んできたんだね。」
ジアゼパム「当たり前だろ、おまえの……」
ハルシオン(食い気味に)「少し良い話をしよう、このゲームの流れを教えてあげるよ、君達は始まりの星から出ていない、だろう?だけど結局このゲームのラスボスは私と戦うことになるんだよ、何故かって?ハナから始まりの星は消すんだ、ゲームのストーリーの進行上ね。」
ジアゼパム「じゃあなんで現世は消えてねぇんだ、おかしいだろ。」
ハルシオン「それは君達の網膜や君達を君達と認識できるようになった時だけ、現世をゲームへ反映させるようにしたからさ、もっとも、君達はこのゲームをすぐにでもやるような人間だって分かってたからね、だから四人プレイ。」
ジアゼパム「俺達に恨みでもあったってのかよ、少しはお前の気持ちも掬えると思ったのによ。」
ハルシオン「救う?私を助けることもできなかったのに、救う、か。バカだな。」
ジアゼパム「キャラでも変えたか?天才くん。」
ハルシオン「変えるも何も、見せるも見せないも私次第。」
ジアゼパム「なんで世界を作り直すんだよ、教えてくれ。」
ハルシオン「生きにくいからさ。それ以上も以下もない。」
ジアゼパム「呆れたヤツだな、それを言語化しろって言ってんだよ。」
ハルシオン「一つ、一つだ、君も見てきたつもりだろう、だけれど、この世界を作り直す為にどんな物を使うと思う?核爆弾か?超高性能なレーザービームか?」
ジアゼパム「何が言いたい?」
ハルシオン「私はいつ、地球を壊すのか、それを聞かれている様子を知らない。」
ジアゼパム「お前まさか……」
ハルシオン「そうだ、今ここでこの手で消すこともできるんだ!お前が言った通りここは宇宙船だ。地球にブラックホールを生み出す爆弾を仕掛けている、これを押せばたちまち地球は跡形もなくなる。そして君達は私の作った真実の扉を通ってきたんだ、だから君たちもこちら側になる筈だ。」
ジアゼパム「お前……っ!!!」
ハルシオン「なんだよ、やるのか?今更正義ヅラしやがって!お前達にも教えただろ!あの漫画、原因療法が出来てないのに実害が出た瞬間人に鉄槌を下そうとする!神でも!悪魔でも無いのに!バカらしすぎて話にならないよ!」
ジアゼパム「ここではハルシオン、って呼ばせてもらうよ、君がそう出るのなら、僕もそれなりに強く出るしかないよ、君の生きづらさ、そんなのも確かにあると思う、けれどそれをいつまでも子供みたいに察して欲しいって言ってる間はボクも、クロベーもニシカワもカキタニも分かってあげることは出来ないよ。」
ハルシオン「うるさい!元々は私をこの現在に至るまでひとつの椅子に縛り付けた人間達が悪いんだ!高いプライド、高い見栄、鼻に針を通す事に美徳を感じる人間共の醜さ、それが私を石膏で固めたかのように見えを塗って固めたんだ!お前たちのような奴らにどうこうできる次元ではないんだよ!」
ジアゼパム「確かに、俺たちでは助けられないかもしれないだけど何も出来ない訳じゃない、俺たちは今、お前に塗られた石膏を取り除く方法を非効率だけど確かに少しづつ取れる方法を見ているから今止めているんだ、俺たちはそれに付き合うし、俺達はお前を傷つけたくないんだ。」
ハルシオン「お前は散った桜がもう一度咲くって言ったら信じるタイプだろ、そんなのは条件に寄るんだ、一生狂い咲きを強いられた桜はやがてそれを維持する力も足りなくなり、若木のうちに朽ちるだろう、だけど根元に数千数百の肥料があれば別だ、また咲けるんだ。」
ジアゼパム「お前が咲いて傷着いたのに、まだ咲こうとする必要が分からない、それに、その為だけに何億何万の命を1度消すんだ?それは傲慢だ。」
ブロン「そこまでだ、今、俺はこの机から恐らく、銃、であろう物を見つけた、このゲームは現実と繋がっているわけだ、つまりお前も俺も撃たれたら死ぬわけだ、ここからはペチャクチャ喋るな、お前が撃たないか、俺が撃つかだ。」
ハルシオン「ブロン、お前らしい名前だ、見た目通り屈強な響きだな、だけれど、お前たちはそもそもとして、レベルが足りない、まだ、足りない。まだな。」
ズゥン!!!!(レーザー銃の音)
ブロン「次は無いぞ、いいか?!(少し苦しそうな顔をさながら)」
ジアゼパム「よせ!仲間だぞ!」
ブロン「仲間だからこそだ!間違えちまったな、俺もお前も。」
ハルシオン「そうだな、間違えたからこそ、俺もお前も、後には引けないんだよ!!!」
発射ボタンを押そうとする。
がしかし
ズゥン!!!!(鈍いけれど風ように鋭い音がハルシオンを貫く。)
カキタニとニシカワがクロベーを抑える
タチバナがハルシオンの元へ走りハルシオンをボタンから遠ざけつつ抑える。
ハルシオン「ぐっっっ…撃ったか、ひとつ、1つ足りなかったのは私もだな、甘く見ていた、仲間だと言ったら、止まると思っていた、だけれどまだ左腕が残っているぞ。」
ジアゼパム「なんでだ、お前の利き手を潰されて笑っていられるのは、なんでなんだ?!」
ハルシオン「元からさ、元から無いからだよ。」
ジアゼパム「あったはずだ!お前は!ハルシオン、全員でゲームしてただろーがよ!」
ハルシオン「浸ってんじゃねぇぞ!!!上から抑えて俺より上に立てたつもりか!?バカが!!マウントした結果、気もでかくなったか?!ヘタな誘導してんなよ!」
ジアゼパム「ブロンもやった事は悪い、俺が代わりに謝るよ、だけれど、本当に戻れねーのかな、俺達。」
ハルシオン「エモーショナルになってるなよ!お前が!引っ張らねーとどうなんだよ!!バカが!」
ジアゼパム「そんなの知らねーよ、俺も気にしてんだよ。腹の中をさぐれたと思ったらお前は、こんな真似して、馬鹿だよな、本当に。いつまで経っても飲み込んだもんを吐き出してくれねぇ、俺たちはとっくの遠に見せてたつもりなのにな、俺たちじゃ本当に役不足かな?」
ハルシオン「話してきた事、話してこなかったこと、話せなかった事、話そうとしたこと!話そうとしなかったこと!全部!全部全部!僕のせいだって分かってる!けど!背負い切れる!やり切れるって!思ってしまってた!俺はまだ大人じゃねぇのかな?」
ジアゼパム「そんな事は!」
ハルシオン「黙れ!そもそも!俺は、お前たちが口を開かなければきっと、まだ大人でいれたはずだ!それをお前達は私に、この私に!その、醜い赤い色したペンで!私の完璧な答案に!ペケを付けたのだ!
第三者のエゴイズムに私を晒した!何をしたかったんだ!私のように大義名分を持たない者共が!誰の権利を得て私を撃ったのだ!!」
ジアゼパム「ハルシオン!お前の言い分も何もかも今じゃもう手遅れだ、そんなことを話してばかりなのなら、お前をここで、、、殺すしか…」
ハルシオン「私はハナから、生きてはいなかった。」
照明が消え幕が閉じる
音声のみ。
タチバナ「俺達の夏休みは宇宙船と一緒に消えた、あの後のハルシオンを知れる術は無かった。」




