希望の光
夜が更け、鉱山の労働が終わると、ロイとシアは他の奴隷たちと一緒に洞窟の寝床に戻る。
体の疲労は限界に達していたが、ロイはシアと過ごす時間だけが救いだった。二人は壁に寄りかかり、短い休憩を取りながらぼんやりと話をする。
「ねぇ、ロイ。僕たち、いつ自由になれると思う?」
シアがぽつりとつぶやいた。
僕は少し考えてから、静かに答える。
「わからない。でも、自由を諦めたくない」
「そうだね。僕も諦めたくない。だから、毎日頑張れるんだ」
シアの言葉に力をもらいながら、心の中で決意を新たにする。
(シアがいるから、僕も頑張れるんだ...)そう思いながら、彼は疲れた体を横たえた。
「今日も、本当にありがとう」
僕が呟くと、シアは小さく笑って答えた。
「僕たち、友達だろ?お互いを助け合うのは当然だよ」
その言葉に、心が温まるのを感じて、シアの存在がどれほど大きな支えになっているのか、
改めて実感する。君がいなければ、この過酷な鉱山生活は到底耐えられないだろう。
「僕も、シアを助けたい。何かあったら、絶対に僕が守るから」
僕の真剣な声に、シアは少し驚いた様子で顔を上げた。
「ありがとう、ロイ。でも、あまり無理しないで」
シアは笑ってそう言ったが、その目には少しだけ不安が宿っているように見える。
その微妙な変化を感じ取り、君のためにもっと強くなりたいと思った。
「でも、何かあったら言ってね。僕にできることがあれば、絶対に手伝うから」
その言葉に、シアはしばらく黙っていたが、やがて小さく頷いた。
「うん、ありがとう。ロイがそう言ってくれるだけで、僕はもう十分だよ」
その夜、シアと肩を寄せ合いながら眠りにつく。
疲れ果てた体が重くのしかかるが、シアの隣で眠ることができるというだけで、不思議と心が安らぐ。
「僕たち、絶対にここから出よう。自由を手に入れよう」
シアが静かに囁くように言う。
「うん、約束だ」
僕も同じく小さな声で答えた。
二人はお互いに希望を胸に抱き、冷たい洞窟の中で眠りに落ちた。暗闇の中でも、心の中に灯る小さな光が、明日への希望を支えてくれる。ロイとシアは、その光を頼りに、再び新しい一日を迎える準備をするのだった。
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自身の創作小説です。
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