鉱山での出会い
翌朝、まだ薄暗いうちに僕は目を覚ました。
体は前日以上に痛み、動くたびに全身が悲鳴を上げる。
昨夜の子の言葉が、頭の中で繰り返し響いていた。
「きっと…会えるよね…」その言葉に込められたかすかな希望が、心にわずかな明かりを灯す。
「今日も…やるしかないよな…」
溜息をつきながら、重い体を引きずって立ち上がる。
監督者の怒鳴り声が洞窟内に響き、奴隷たちは急いで鉱山へと向かい、ツルハシを手に取って鉱石を掘り始めた。
「こんな場所で…何もかも失いたくない」
心の中で強く誓いながら、ツルハシを振り上げたその時、ふと隣で同じようにツルハシを握る小さな手が目に入った。
昨日の子だ........。
汗で汚れた顔に疲れが滲んでいるが、その瞳は何かを訴えかけるように輝いている。
「君も…今日ここで働くんだね」
小さな声で僕に話しかけてくる。
「うん…昨日からここで…」
僕は返事をしながら、その子の目を見ると、
目には、強い意志とわずかな希望が映っていた。
「僕、シアっていうの」
「僕は…ロイ」
短い言葉を交わしながら、二人は黙々と作業を続ける。
疲れた体に鞭打ちながら、石を砕き、鉱石を運ぶ。
会話は少ない。
しかし、この空間が心に力を与えてくれるのを感じた。
休憩の時間になると、二人は一緒に水を飲む場所に行く。
冷たい水が喉を通り過ぎると、少しだけ体の重さが和らぐように感じた。
シアはロイの顔をみながら話しかける。
「ここから…逃げたいって思ったことある?」
「ずっと、思ってるよ…」
「でも、どうすればいいのか…わからない」
「そうだよね........。だけど、
いつか必ず、ここから出よう。」
シアは遠くを見つめながら、
強い決意の言葉をロイに言う。
「そうだな…必ず出よう。」
僕も強く頷いて、その言葉に答えた。
二人は短い休憩の間に、小さな誓いを交わした。
過酷な鉱山での生活は続くが、シアとの出会いが大きな支えとなり、
これからの困難に立ち向かう力を与えてくれるのを感じるのだった。
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自身の創作小説です。
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