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コンセプト「オリジン版」  作者: 愛なんだ
バルーン参上
9/25

第9話 悪役にならなきゃ

 「ごちそうさまでした!」


 昼食を食べ終えた四人は午後の講義へ行くために、大講堂へ歩みを進めていた。


 「そういえば、バルーンってご飯食べる時も革手袋っていうの?外さないよね。」


 「あー、これはね、小さい頃に両手やけどしちゃってね。跡が見るに耐えないからつけてるんだよ。」


 「そうだったんだ。ごめん。」


 (あぶなー!私の場合、左手首だけじゃなくて、甲までタトゥーいれてるから、ばれたらまずいんだよね。)


 バルーンは一瞬冷や汗をかいたが、咄嗟の嘘でその場を乗り切ることに成功した。


 バルーンのタトゥーは左手の甲から左腕にかけて大きな一匹の蛇が描かれているため、隠すには細心の注意が必要である。


 一瞬、場が気まずくなるが、リンがすぐに場を和ませ四人は何事もなかったように、日常会話へと戻ってゆく。


 四人が大講堂に入ろうとすると、聞き覚えある声が呼び止めてきた。


 「テン!」


 「ショウじゃん。あー、理解したよ。」


 「ならよかった、ちょっとさんにn...いや、テンちょっと来れるか?」


 「わかった」


 「じゃあ、私はちょっとお手洗いに」

 

 バルーンはそそくさ去っていく。


 テンはショウに連れていかれ、人気のないところへ。


 人気がないところへ着くとすぐにショウが、少し悩むように口を開く。


 「うーん。大体は箱についてわかったよ。でも複雑だった。」


 「まじか、なんでもいいから教えてくれ。」


 「わかった。まずこの箱の名称は、パラボックスだ。で、使用するにはパラボックスと契約しないといけないらしい。契約って言っても直接契約はできないらしい、何かを仲介しないといけないかもな。」


 「パラボックスは今どこにあるんだ?」


 「俺の研究室にあるよ。」

 

 (ふ〜ん。なるほどね、そこまでばれちゃってんだ。)


 バルーンはテンに仕掛けた盗聴器を使って会話を盗み聞きしていた。


 (じゃあ、決戦は三日後かな〜。それまでにやることやって悪役にならなきゃね。やっと殺りあえるの楽しみ〜)


 バルーンの口角は自然と上がり、スマホを取り出し、トイレを後にするのであった。


 決戦まで残り四日。



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