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コンセプト「オリジン版」  作者: 愛なんだ
特待生決闘
23/25

第23話 模擬戦

更新なくてごめんなさい!また執筆再開すると思います....

今回からめっちゃ読みやすくなったのでないでしょうか!?

ここまで読んでくれる人いないと思うけど....

自己満のためにこの物語書き切ります。

23話以前の話も少しずつ手直していきたいけど、初期の味って事で放置します。(面倒くさいだけ)

誤字等ありましたら、報告していただけると幸いです。

では楽しんでください!

 あれから一週間が経ち、ようやくセイがマットに帰ってきた。

 もちろんテン達はアトラテラスとオノティスの繋がりの可能性については一切口を開かない。

 確証がないという理由もあるが、今言ってしまえば彼の強い責任感に傷がつくと確信してのことだ。

 そして、テン達同様セイも口を開かない。

 実家に帰省し掴んだ情報は、ツーシから聞かされた実家とオノティスの関係性。

 正直な話、事実かどうか判断するのは難しい。

 そのため、実家にいる残りの期間はそのことに対する情報収集に勤しんだが、成果はゼロで終わった。

 何も掴めなかったと言うよりかは、掴ませてくれなかったと言う方が正しい表現だろう。

 しかし、これが原因で互いに距離が遠くなったなどということは一切なかった。


 焦点はテンとセイの寮部屋へ。

 「なぁ、テン。今日俺ら宛に模擬戦の申し出があるんだけどやるか...?」

 セイは椅子に座り、体をテンの方に向けて落ち着いた口調で質問をする。

 「今日かよ。うーん...随分といきなりじゃね?」

ベッドで横になりながら漫画を読んでいる手をとめ、テンは眠そうな体を起こす。

 「どうだ?やるか?俺としてはやるべきだと思うんだけど。」

 「うん。まぁやるしかないでしょ。」

 本心としてはマジが付くほどやりたくない。

 特待生決闘は、基本殺傷が行われなければ自由だ。

 だからその分、模擬戦も本気で行われる。

 普通は、休み二週間のうち最初の一週間まで模擬戦をたくさん行い、後ろ一週間で休息や、作戦などをたて各自特待生決闘予選に向けて、準備をする。

 予選は休みが明けてから二日後に行われるので、このタイミングで模擬戦を申し出て来るのは、予想外中の予想外なのだ。

 それに、テンはバルーンやオノティスのこともあるので、強くなるために戦わなければならなかった。

 まぁ、今の時期誰が模擬戦を申し出てきたのかは予想がつくけどな。

 「一応聞くよ。提案してきたのは誰だ?」

 「フレイ。」

 うん。予想通りだ。あの熱血野郎を誰か殴ってくれ。



 『マット総合決闘場02』

 少し物騒な名前な気もするが、これが特待生決闘予選・本選で使われるステージだ。

 縦100m×横100mの隆起したような正方形のステージに周りを囲むようにある観客席。

 観客席の方が合計面積圧倒的に大きい気がするな。

 まぁ当たり前か。

 特待生であるテン達は制限があるものの、学校の主要施設を自由に使うことが許可されているのだ。

 改めて特待生の福利厚生...?待遇か、には感心させられるな。

 「よぉ!久しぶりだな!」

 二人が辺りを見渡してると聞き覚えのある威勢のいい声が後ろから聞こえてくる。

 「フレイか。」

 二人同時に後ろを向き、セイが言葉を発する。

 「あぁフレイ様だ。元気にしてたか?」

 「当ったり前じゃん。俺とセイだよ。オールウェイズ元気でオールウェイズ最強だよ。」

 そう言うと、テンは自信ありげに自分の胸を叩く。

 だって学園では負けなしだからな!

 「ふーん。いいじゃないか。だがしかし!今日はそんなお前らをボコしに来た!そして、特待生の座は俺らが奪う!まだ模擬戦だけど!」

 「それはそうとして、あと一人はどこ...」

 「あの...ここです...さっきからずっと...」

 セイの話を遮り、先ほどまでフレイの身長で隠れてた子がスッと出てきた。

 女の子だ。

 「どうも、お初にかかります。僕は先輩たちと同じ聖護部で一年の『フウカ』と言います。先輩達に会えて光栄です。よろしくお願いします。」

 「フウカね。よろしくね、俺はテンだよ。どっかで聞いたことあるんだよな〜。セイわかる?」

 「いや、申し訳ないが存じ上げないな。それよりも、一年が二年の大会に出てもいいのか。わかってるか?コンセプトは年代が上であればあるほど強い。いわば、年功序列の様なものなんだぞ。」

 「それはもちろんわかってるぞセイ!だが、俺が誘ってフウカは了承した。それだけだ。それに下の学年が上の大会に出る分には全く問題はないと明記されている。じゃなかったら組まないからな。それに他の模擬戦は全勝だ!」

 「そうか...それはすまなかった。謝罪するよ。それにしても、フレイが認めた人か...」

 「ありがとうございます。セイ先輩。そういえば、先輩方に僕の経歴っていうかなんと言うか...言うの忘れてましたね。僕は中等部2年の時に特待生だったものです。三年は予選の準決勝で負けちゃいました...」

 フウカの表情を見ると眉間に皺がより、悔いが残ってると簡単に推測できた。

 なるほどなるほど。元特待生の人だったのか。

通りでちょっとおバカなフレイの目にも止まったというわけね。OKOK。

 「じゃああれだな。フウカはフレイにとっての希望みたいなもんだよな。わざわざって言い方は語弊があるかもしれないけど、相性がいい奴を学年を超えて探し出したんだもんな。」

 「ハハハ!確かにそうだなテン!おまえは口調はあれだが、他人を労う心がある。根は優しいよな!まるで一度地獄を味わった聖人みたいだな!」

 テンの言葉にフレイが高らかに笑い返す。

 隣のフウカを見ると同じでクスクスと笑っていた。

 しかし、俺とセイは沈黙をしていた。

 そうだ、地獄は昔に見てきたつもりだ。

 体験したとは決して言わない。

 だからこそ強くならなければならないのだ。

 全ては...全ては...

 「じゃあ、そろそろやるか。模擬戦!」

 そんな沈黙を全くとして気にしていない。いや、笑ってて気づかなかったフレイが口を開く。

 「オッケー!ぼこぼこにし返してやるよ。いくぞセイ!」

 「あぁ!」

 両者の威勢の良い声が決闘場に響き渡るのであった。

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