第21話 クーズミ家
「出迎えありがとうジーヤ。」
「私は執事として当然のことをしたまでですよ。セイ様。」
「様付けはよしてくれ。」
セイの出迎えにあがったのは執事のジーヤだった。
ジーヤはセイを家の中へ入れる。
家の中はこれでもかというほどの華美な装飾と広さでなんとも言えない独特な雰囲気を放っている。
「親父は」
「お父様なら自室でお待ちになっていますよ。」
「わかった。一人で行く。」
セイはため息を吐きながら、重い足を一歩ずつ持ち上げる。
長い廊下を歩いているとセイを呼ぶ声が聞こえてくる。
「セイさん!」
「あぁ、いらしていたんですね。」
「はい。帰省すると伺ったので」
声をかけてきた相手は女性でおそらく同年代だろう。後美人で華麗な人だな。
「いきなりで申し訳ないんですが、あの件って...? 」
「もちろん問題ないですよ。よろしくお願いしますね。」
「はい!ありがとうございます!」
彼女はそういうとセイの前を去っていく。
セイは再び重い足を持ち上げ歩きだす。
(来ちゃった...)
目的地に到着したセイの目の前には厳つい扉が聳え立っている。
セイはノックをせずに部屋へ入る。
「ノックをして入ってこいと言ってるだろ。」
「いちいちめんどくさいな。」
「椅子に座れ」
父は厳つい表情で話しかけてくる。
セイはすぐに椅子に腰をかけるとその場にあったお茶を飲み干す。
「一年ぶりだな。セイ」
「まぁそうだね。てかさっさと終わらしてよ。」
「せっかくの父と子の再開だというのに。まぁいいだろう。」
そういうと父は華美な椅子から立ち上がり、手をセイの頭へ添える。
「....」
「終わったz...」
話している途中で父のポケットの中の携帯が部屋に鳴り響く。
スマホを取り出すや否や
「外してくれ」
「...」
セイを部屋から追い出す。
(後一週間もいないと行けないのか。)
セイは自室のベッドに横になって考えていた。
そしてそのまま寝落ちしてしまう。
「え?それってどういうこと?」
「だから、アトラテラスコーポレーションがオノティスと繋がってるかもしれないってことだ。あくまでも可能性だけどね。」
マット内にてテンがショウに質問をする。
「まずアトラテラスってなに?」
「それは...」
「クーズミ家の会社だよ〜」
リンがショウの間に割って入り答える。
「クーズミって。」
「あぁ、セイの名字だ。」




