第17話 コンセプター
コンセプターとは、自身のコンセプトを圧縮し、一気に放つ奥義のようなものである。
反動はとても大きく嘘を挟まずに、20年に一度しか使うことができない。
無論、コンセプター自体を使えない者は多数存在する。セイもその一人である。
能力が強すぎたり、弱すぎたりしたら使えないと言うわけだ。
そして、バルーンはそんな大技を今ここで使用したのだ。
(今、ここでか!?)
テンに緊張が走る。
『無限風船』
(!?)
突如、バルーンの周りに数多の風船が出現し、一塊になっていく。
その風船が怪物のような形を形成し、自立を始める。
「もっと見せてあげようか」
そういうとバルーンは、小型の風船を手に取りテンに投げつける。
テンは警戒し、受け身の体勢を取るが風船はテンの目の前で爆発する。
「応用かよ!」
「そーだよ!」
(もう一回落ち着け俺あいつのコンセプターは多分風船に一定の能力を付与することだろう)
「考えてる暇あんのか!?」
風船の怪物が、テンに向かって突進してくる。
テンは突進を避け、大剣で怪物を攻撃する。
(!?。破れない...)
「破れねーよ!」
バルーンはパラボックスを怪物に投げつけ、テンの背後に瞬間移動させ、殴りをいれさせる。
「っ...!」
(使うしかないのか...俺も。いや、使わず勝たなくちゃ。)
テンは痛みが蓄積され思うように動けない。
バルーンの表情が段々と和らいでいく。
「足と腕イカれた時はまずったと思ったけどさ。コンセプター使ってよかった〜。まじつえー!足も腕も補強できたしね。テンは強い!誇ろう!私のライバルになれたかもね!楽しいし!でもさ〜殺さなきゃいけないんだ。命令だからね。」
バルーンは怪物に命令し、怪物はテンの方へ突進していく。
「今までありがとう。テンくん。」
バルーンは涙ぐみながら、お別れの挨拶をする。
潰れるような残酷な音を残して。
これにて、私バルーンちゃんの運命大作戦成功!!!失ったものはちょっと大きかったかな〜パラボックス回収しなきゃ。
バルーンは涙を拭き、目の前を向く。
?
「ハハハ!やっぱ面白いやつだな!テンッ!!!!!!!」
なんと潰されていたのはテンではなく怪物の方であったのだ。




