第14話 学ぶんだ
「これを、防ぐ方法はあるんですか?」
「あぁ、あるとも。ちょっと待ってな。」
テンが武器屋の商人に質問する。
ルーカスにも拳銃や、その他類もない武器が存在している。
訳としては、コンセプトを使用した犯罪・殺人が度々起こっているからだ。
皆が皆攻撃できるようなコンセプトを持っているわけではもちろんないし、言ってしまえば、この世には強いコンセプトよりも弱いコンセプトの方が圧倒的に多い。
まるで弱者救済の措置かのように、ルーカスでは、拳銃等の所持が条件付きで許可されているわけだ。
そして今回、テンは新しい技を学ぶ・攻撃手段を増やすために、学校を無断欠席までして武器屋に訪れたのである。
「あった、これだよ。これ」
商人は、特徴的なアーマーを抱え、テーブルに置く。
「これだ。」
「すごいですね、これ」
このアーマーは上部と下部で結合箇所が一つしかないため、テンの能力と相性がいい。
「君のコンセプトを聞く感じ、これが1番相性いいんじゃないかな」
「これいいですね。」
「でも、これを完全に精製しようとしたら、二つ作らなきゃいけなくなるから。例えば、コンカッションが腹部に跳ね返ってきたら、終わりだからね。」
「はい。重々承知してます。」
「よし、じゃあここからは、お勉強の時間だ。しっかり、学ぶんだ。特待生君。」
「はぁはぁ...」
(危なかった。腹だったら死んでたな、おっちゃんまじ感謝。)
テンは上部アーマー(頭部保護一体型)を一瞬で精製し、なんとか、爆破ダメージを防いだ。
しかし、コンカッションの大量の破片が飛び散り、テンの下半身部分にまばらに刺さっていく。
「うっ...!」
「痛いだろ!しらねーけどよー!」
バルーンは拳を構えるような形を取りながら、テンに突っ込んでいく。
テンはアーマーを装着したまま、受け身の体勢を取る。
「パーンチ!!!」
拳が、受け身を取ってる腕に直撃する。
.....!?
「痛ッ....!」
振動だ。
アーマーを着ていることによって、バルーンの拳に振動が加わったのだ。
テンはすぐにアーマーを解除する。
「やっぱパンチする時にパーンチって言うのダサすぎるか」
埃を払いながらバールンが言う。
(もう、コンカッションにも俺の能力にも対応してる、強すぎるだろ。)
「テンさーん。さっきから、焦ってる感じしますけど。だいじょーぶですかー」
「...」
バルーンはニヤケが止まらない。
(大丈夫だ、落ち着け。まだ策はあるだろ!)
テンは自分を鼓舞するとグレネードを自分の真下に投げつける。
(...!?自殺するつもりか?...!?)
「今度はスモークグレネードかよ!」
テンが地面へ投げつけたのは、スモークグレネードだった。
(落ち着け、私。音をよく聞くんだ。)
煙があたりに充満しているため、1メートル先も見ることがままならない。
しかし、今日は風が強い。
スモークは一時凌ぎにしか過ぎなく、すぐに煙が晴れる。
テンが目の前にいることを確認したバルーンはテンに突っ込んでいく。
(...!?いや!ちょっと待って、あれって...!?)
煙が晴れるとバルーンはテンが散弾銃を構えていることが視認できた。
テンはスモークグレネードを隠れるために使用したのではなく、攻撃のために使用したのだ。
バルーンの顔が一瞬にして焦りに変わる。
テンの散弾銃から放たれる
『U ブレイク!!』




