第12話 対面そして
約束の時間まで残り1時間を切った。結局テンは、どこにも現れず何をしているのかもわからない。もしかしたら、来ないってことも。いや、それはないか。
バルーンはテンと対面する前に食堂へ寄ることにした。
バルーンはコーラと菓子パンを食べ、活力をつけたようだ。
バルーンが椅子にもたれかかっていると、
「よう、テンの彼女だっけ?この間振りだな!」
「えっと、フレイさん。でしたっけ?」
「そうだ、おまえの彼氏行方不明らしいな!このままだと俺があいつの座を奪うからな!あははは!」
「彼氏ではないですけど、なんで私に話しかけてきたんですか?」
「なんとなくだ、じゃあな」
(意味わかんね〜)
またもや、フレイは勝手に話しかけに行って、勝手に話したいことを話し、勝ってに去っていく。
(あっ、クソガキに絡まれてたらもうこんな時間だ。行かなきゃ。)
日はすでに落ち、あたりは暗くなっていた。
バルーンは約束された森のような場所へ着く。あたりを見回すと森の中に人影が見える。
テンだ。
テンはバルーンを視認すると口を開く。
「俺、感謝してんだ。バルーンにさ。元々さ、っていうかマット入ってしばらくしてからかな。この間まで俺口悪くてさ、少し人に嫌われてたりして、あいつらはずっと一緒にいてくれて嬉しかったけど、バルーンと話すうちに口調も柔らかくなってさ、嬉しかったんだ。それに本気で好きだった。」
「ありがとう、でもなんで過去形なの?」
「なんでって俺は、いや、俺達はもう元には戻れないだろ。」
(まずいっ...!いつから!?)
バルーンの顔に焦りが見える。
<コンセプt...
<コンセプト:創造>
バルーンがコンセプトを発動させる時間も取らせず、受け身の体勢を取るよりも先にテンは、大剣を精製し、とてつもないスピードでバルーンの側まで駆けてくる。
そして、テンが大剣を振りかざし
カァァァァァァァァァァン
という音と共にバルーンの首が、地面に転がり落ちるのであった。




