婚約破棄したらざまあされてって……
(*´艸`*)
「この世界で当てはめたらどうなるんだ?」
3歳くらいの幼女が、隣に居る小さな小人マビトに聞く。
「婚約破棄した瞬間にチビエマ士族だと、親戚達に物理でぶん殴られるマビ」
マビトは少し考えながら答えた。
「その後のざまあは?」
「婚約破棄された婚約者の領地で謝罪しながらの地獄の無限ランニングマビな」
幼女にマビトは遠い目をした。
「小説にある痛烈な国滅亡カウントダウンみたいなざまあは?」
「チビエマ士族達が本気で闘ったら何度も世界滅ぶマビよ」
幼女にマビトは更に遠い目をする。
「つまらん」
「あくまでも現実と小説は違うマビ」
「でもさ、マビトは魅了魔法使えるから国もっと簡単に滅ぼせないか?」
「マビトは悪の親玉じゃないマビ。何度もアルマゲドンしたくないマビ。魅了魔法はあくまでも敵を虜にして情報引き出せるだけで充分。程々で良いマビよ」
幼女にマビトは溜め息混じりに答えた。
「魅了魔法は聖女が良く使う定番だぞ?」
「魅了魔法は魔族やマビト、アクマビト達の専売特許。聖女が使ったら押しくら饅頭の刑で牢屋でチビエマ士族の尻を食らうマビ」
「尻だけに強烈?」
「物理の破壊力マビ」
二人は苦笑すると転がる。
穏やかな日々。
アグノース帝国は晴れ日より。
(*≧∀≦)