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②城壁の関門前


『愛を叫ぶ土壌に、映る作物は栄え、誰にも通させはしない~♪――他国にもッ、悪魔にもッ、荒れ狂う天の神でさえ~、通さないッ!――さっ、通させないッ!!誰も崩せない国~♪謀る事すら許さぬ、あの国の落とした方、誰にも通させはしない~♪騎士たちさえもッ!蛮族は無論ッ!誰も破れない国~♪――強さとは~、あぁ強さとは~、堅牢な硬さ~。巌窟の魂~♪頑強な街~♪頑丈な国~♪』


――ルッタタ~ルッタタ~、ルッタタ~ルッタタ~♪


 頭の中に流れるメロディーと共に、その国は現れる。直径約250メートルの城壁に囲まれた、堅牢を極めし国{テハリボ王国}。総面積は約五万平方メートル。かの有名な東京ドーム一つ分という奴である。そしてこの王国の中に300人が暮らしており、城壁の中には食料自給率をギリギリ賄え無いほどの田畑が存在しているらしい。この度俺たちはそんな国に、紛争地帯で拾った鉄製武器を売りに来た。アルク曰く、城壁が立派な都市ほど、武器や防具は鍛冶師や騎士らに需要があるらしい。無論、侵略国家に渡すような武器は持ち合わせていない。つまり平和的な考え方を持ってしても、武器が売りやすい国家なのだ。


「高ぇ~」


 キャラバンの屋上からプーカと共に 聳え立つ城壁の高さを仰ぎ見る。威圧的な見た目である。堀や壁からは針が飛び出し、敵を絡めとって殺める為の工夫が張り巡らされているようだった。



――――――――


{頑丈な国『テハリボ王国・関門前』}


「初めての隊商様には専属の案内人が付きます。素性が分かり交流が増えれば案内人は付きません。言葉を濁さなければ監視役、防衛上の懸念の為です。ご容赦下さい。」


――雇わなくて良かった~。


 俺たちは吟遊詩人の顔を思い浮かべて安堵する。


「いいえ、歓迎します。」


 そういって俺はキャラバンの扉を開け、紋章の入ったローブを纏う眼鏡の案内人を招き入れた。この紋章は恐らく公人であるという証拠なのだろう。しかしそれでも若干痩せ細っているように見えたのが不思議だった。いや不思議でも無いのかもしれない。何故ならこの国の特徴は、城壁内に田畑を内在しているという所に有るからだ。これは道端で吟遊詩人にばったり会うより珍しいことで、例えば城下町の食料自給を賄う田畑というものは、通常城壁の外に有る。つまりこの国はシェルターに近いのだ。











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