『不可思議なる戦争』・・・『詩の群れ』から
『不可思議なる戦争』・・・『詩の群れ』から
㈠
どうにも、不可思議なんだよ、現象の原書として。
何がなんだ、詳しく言ってくれよ。
実は、戦争はもう、この世から消えるんじゃないかと、思う訳なんだ。
それは、良いことじゃないか、断然的に。
㈡
ところがさ、大きな戦争がなくなったら、今度は個人の間で、戦争が始まりそうでさ。
え?
つまり、国家が個人、戦争が、言い争いという風に、自同律でさ。
そうか、しかし、それは不味いな、個人間でも、戦争は良くないさ。
㈢
不可思議なる戦争は、放棄して、不可思議なる世界で、落ち着いたらどうだい。
そうだな、戦争は、もう、傷つけ合うものではなくなった、だろうだろうだ。