表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【第一部完結済み】敗者の街 ※改訂版  作者: 譚月遊生季
第一部 Requiem to the past
1/137

1. from:Keith

※あらすじ欄の注意書きを一読お願いします。

 "no title

 from:Keith〈Keith-BPB@GGmail.kom〉

 2016/11/23 16:16"


 ピロリ、と、メールのアイコンが着信を知らせた。メーラーを起動する。……画面一面に、そのSOSが広がった。




 ***




 ロッド、まずいことになったんだ。

 君まで巻き込んでしまうかも知れなくて、本当にごめん。


 たぶん、僕は殺される。誰にかはわからないけど、心当たりは何人かいる。

 頭文字でしか言えないけど、候補は全員名前にRかAが入ってる。あ、苗字も! 偽名を名乗る奴もいるし、本当に気を付けてくれ。


 後、できるなら頼みがある。レヴィと、ブライアンだけは助けて欲しい。僕の、切実な望みなんだ。


 恐ろしいのは、街じゃない。

 本当に怖いのは負の感情そのものだ。

 ロッド、僕は君を信頼して希望を託すことにする。……できることなら、君に直接会ってみたかった。




 ……ごめんなさい。ぼく、なにもできなかった……




***




 日付は2016年11月23日。届いたのは、2015年の夏も終わる頃。

 忌々しい記憶の蓋をこじ開けた頭の中で、ブレーキの音が鳴り響いていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ