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戦いの果てに - 工事中 -

 いざ、戦闘再開。


 4人、4人に散らばるちぇき一行。分裂する蛇。うち、片割れを受け持つかむ。


 「かむ、持ちこたえろよ!」


 ダンがカッコ良く、跳躍してからの急降下攻撃「ヘヴンズフォール」を分裂蛇②に当てながら、わたしに発破を掛ける。

 わたしは無言で頷くと、敵の強攻撃を察知し、防御スキル「バグマー」を発動させた。攻撃を20秒間10%軽減。


 「これだけでは、終わらんぜ?」


 追加で攻撃兼防御スキル「スピリットオブウォー」を敵に叩き込んだ。自身の胸元の位置から斧をわずかに下げ、全体重を乗せた突きから一気に敵の頭上目掛け切り上げる。分裂蛇②の腹が縦一文字に深く切り裂かれた。さらに追撃の後ろ回し蹴りがクリーンヒット。厚底のブーツが敵の傷口を容赦なく叩く。そしてこのスキルは防御バフも付与する事ができ、敵の攻撃を6秒間20%軽減するのだ。

 都合、30%軽減バフが掛かる中、蛇②の前方範囲強攻撃「バイト・オブ・デス」がわたしに突き刺さった。HPゲージが満タンから一気に3分の1程までけずられる。すかさずムーの白魔法が飛び、わたしのHPを回復。致死の攻撃から小人族戦士の命を救う。大丈夫だ。先ほどの手も足も出ない状況を考えれば。


 「行ける。がんば〜( ・∇・)」

 「おうさ!」

 「かむ、防御バフ炊いて〜〜(T . T)」

 「ぬ?w」


 「さて。ワシも本気を出そうぞ」


 それまで一言も発しなかった老武闘家(注:あくまでアバターが)のローが、遂に沈黙を破った。拳と足に闘気が満ちる。


 「せいやーー!アァーーー!」


 ・・・本人はいたって普通。いたって真面目である。事実、彼の拳が。蹴りが。ケツァコラトルに叩き込まれるたびに、蛇のhpが減っていく。


 「みんな、削り切れ!」

 「「「「「「「おう!」」」」」」」


 ちぇきの声に応ずる良く訓練された7人。敵の残りHPが1%に達した際、わたしは気付いてしまう。


 (さっき焦って余計な防御バフも炊いたせいで、最後の最後で足りなくない・・・?)


 大蛇の攻撃はそんなわたしの内心を知ってか知らずか。攻撃の圧は最高潮に達していた。


 (焦るな。。。今できる事。今できる事を精一杯にやるだけだ)


 わたしは耐えた。結果、ケツァコラトルとわたしのHPが0になるのは一緒だった。ぎりぎりの戦闘の末、倒しきると同時に床舐めを喫する小人族戦士。


 「義務は、果たしたぜ?w」


 仲間の歓声と、わたしへの労いの言葉が迷宮奥でこだました。


 戦闘時間、2時間半。激闘の後、戦闘終了。

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