表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/33

王都にて

 「アインザークの戦士さーん」


 昼食時、冒険者組合のギルドマスター直々の呼び掛け。


 わたしは咀嚼していた食べ物をコクンと飲み下し、一言「戦士です」と答えた。

 しかしそれだけでは言葉足らずと思い「なんでぃす?」と付け足す。


 「魔物退治をお願いしたいんですけどー」



 東の密林地帯において神とされていた大蛇。

 祀る者が居なくなり、彼の地より流れ。王都郊外の廃墟に住み着いたと言う。



 現時点の被害は家畜、穀物。人的損失なし。


 「今のうちに排除しておきたいのです」


 わたしは背もたれに深く身体を預けると、「あー、んーと」と言葉を中空に探した。


 「ご飯食べてからでも良い?」


 「良いでしょう!」


 これはサービスですと、彼女はリンゴのタルトを背中から差し出してきた。


 「引き受けて貰えるということで良いでしょうか?」


 頭を僅かに傾け、上目遣いでわたしを見つめる。同じくらいの背丈のギルドマスターによる、哀願ポーズ。

 しかし、わたしは笑みを浮かべるに留め、即答を控えた。


 「まずはリーダーに聞いてみるです!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ