Test Work
まえがき
この作品はタイトルやあらすじにもある通り、テスト投稿の短編作品です。
誤字脱字が多く含まれている可能性があります。
続編希望が多かった場合は推敲して連載で出す可能性はあります。
今後の作品に生かしたいので、ご意見やご指摘がある場合は是非お願いします。
作者はコミュ障ですので、所々日本語の崩壊ないし語彙力の不足ないしがあるかと思いますが、どうぞ暖かい目で見てください。
では、超消化不良ファンタジーの本編となります。
風が吹いている。
柔らかな空気が全身を包みこみ、鼻頭、頬、顬、耳、と順に流れていく。眼下には広大な平原が広がり、足元の小さな崖がまるで浮島のようにも見える。平原の所々で点々と見える動物達が、今日も生命の営みを輝かせている。
耳元を撫でる風の音、猛々しく唸る滝の音、大気に染みこんでいく獣の雄たけび、聞こえる音のその全てが雄大に佇んでいる。
(やはり美しい。)
空には鳥や龍が優雅に舞い、地を蹴り駆け巡る獣や竜、水には魚も泳ぐ。巨大な樹から虫のような小さな者達までが自然を形造り、命を轟かせている。
「オイ、いつまで突っ立ってんだ?早く行くぞ。」
「あぁ、今行く。」
渋々足を後ろに下げ、景色に背を向ける。
「さ、久しぶりに会ったんだ。昼から酒でも飲もうぜ?」
「良かろう、存分に付き合って貰おうじゃないか。」
お互い笑みを交わし、今いる高台の麓の丘を目指す。
彼はメルデ━━━メルデ・バラン。
古くからの友人で、よく一緒に酒を飲む。
彼は剣を得物としており、さらに盾も構えている。
その剣と盾は変形し、1つの大きな斧となる。
それは彼が自分で設計・作成した物で、【紅銀牛タウラス】と名付けられている。重厚でしっかりとした鎧も紅と銀で彩られており、その姿は武神を思わせる。
彼の二つ名は【武神アルデバラン】。
漆黒の髪を後ろに流し、燃えるような紅の瞳を輝かせる粋な青年。だが顎髭を生やしたその顔は鍛えられた身体に見合い、どこか威厳を感じさせる。
その右胸にある左角の折れた雄牛のエンブレム。彼の神紋だ。緋い雄牛の顔が堂々と飾られ、その周囲に真赤な炎が揺らめいている。覇気のこもった雄牛の両目には、何者にも屈さぬという固い意思が表れている。
「ここはいつまでたっても変わらねぇな。」
「あぁ。変わるのは過ぎた時間のみ。むしろ美しさはより磨かれているのではないか?」
「お前の愛した景色はこの世の宝レベルの絶景だもんな、ルーメラ?」
ルーメラとは僕の事だ。
ルーメラ・ルナフレア。それが僕の名だ。
得物は狙撃弓銃、あとは弓だ。これらもメルデが作成した物だが、設計は僕が行った。
狙撃弓銃は射程数kmクラスのボウガンで、装填には時間がかかるが当然その威力は高い。暗金属類を使用した純黒のボディと、機密部分を構成する魔結晶や月水晶の蒼い光からメルデが勝手に【蒼黒龍ドラゴン】と名付けた。鎧は黒でまとめられたシンプルな物で、所々に駆動機構や加速機構の蒼い光が見え、黒い外套を羽織ったその姿は死神のようにも見える。
僕の二つ名は【絶対神ドラグニル】。
黒髪は僅かに黄金色に輝き、耳を隠し鼻頭にかかるほど伸びている。好き勝手に遊ぶ髪を時々弄りながら、全てを見透かすかのようなトパーズ色の双眼を整った顔から覗かせる。「どこか冷めている」と評される程表情は死んでおり、素人には常に真顔にしか見えない。
しかしメルデにはその僅かな表情の差がわかるらしく、「お前女が居ると泣きそうな顔になってんな」とからかわれる。
「自然程美しいものは無い。」
「ハッハッハ!お前の言う通りだ。お陰でまだまだ飽きずにいられそうだな?」
「あぁ。まだ楽しめそうだ。」
背中に広がる大自然を一瞥し、二つの影は平原を後にした。
「おう、邪魔すんぞ。」
メルデが酒場の戸を開ける。それに続いて僕も足を入れる。
「おぉ、バラン!それにルナまで!久しぶりだな。」
マスターが僕らに気付き、声を掛ける。
「よぉ、飲みに来たぜ。ここの酒は折り紙付きだからな。」
「ハハハハ!そりゃありがとな。丁度、良い酒入ったとこなんだ、特別に飲ませてやんよ。今度は何してたんだい?」
僕らは事情があってしょっちゅう旅に出ている。突然居なくなり突然戻ってくるせいでマスターには神出鬼没なんて言われている。
「面白い奴を見つけてな。」
「ほぅ?ルナが面白い奴と言う程なら興味深い話だな。」
「こんなものが落ちていた。」
懐から1枚の鱗を取り出す。
「ん?見たことない鱗だな。真黒じゃないか。」
「んな不思議な鱗を見たのは初めてだろ?」
「あぁ。なんの模様も付いてない真黒なその鱗、どうやって見つけたんだ?」
僕らはその時森に居て、確か僕ら外から都市の様子でも見に行こうとしていた時だった。
ふと見た場所の光が吸い込まれていた。否、よく見ると光が吸い込まれていたのではなく、闇黒の龍が休息をとっていた。
全身に真黒の鱗が生え、一切光沢を持たない体。
ネコ科のそれに似た強靭な手脚からは毛は生えず、代わりに黒鱗に覆われ群青色の鉤爪をギラつかせている。
尾は重なる鱗が装甲を成しており、1つの大きな大槍にも見える。
その体を隠すように、一対の翼腕が覆っている。
それは体長の割に大きく、まるで毛布でも羽織っているように翼が降りていた。
そこから、鉤爪と同じ群青色の瞳が覗いていた。
こちらへ嘲笑を飛ばすように見えた口は群青。牙は黒く染まっていた。
気付いているのかいないのか、大欠伸をして翼を広げる。
こちらを一瞥し、奴は垂直に跳躍し、ブーストして飛んでいった。
1枚の黒鱗を残して。
「ほぉー…じゃあ、その鱗はその龍の鱗なのか?」
一通り話を聞いたマスターが驚くような表情で問う。
「おそらくな。光を吸収する鱗の持ち主…、面白い。地の果てまででも探してやろうではないか。」
「どうやら久しぶりにルーメラに刺激を与えたようでな。俺もアイツをとっ捕まえてやりたいのさ。」
「武神に絶対神を刺激した黒龍、捕まえたら俺にも見せてくれよ?」
「構わん。な、ルーメラ?」
「あぁ。良かろう。ここに連れてきてやるさ。」
「おぉ!約束だぜ?男同士の契約だ!」
マスターが嬉しそうに拳を突き上げる。
「おっと、ささ、今日もたっぷり飲んで金落としてってくれよ?」
店員に呼ばれたマスターは満面に笑みを浮かべ、厨房へ戻っていった。
「さて、飲んだら旅の支度しなきゃな?」
メルデがジョッキを傾けた。
あとがき
始めに、とんでもない消化不良作品、誠に申し訳ございません。
テスト投稿としてスマホのメモにあった作品の1章目を少しだけ改変したものとなっております。
自分でもぶん殴りたいくらい話が途中で終わってます。
謝罪の文が次々と頭に浮かびますが、ひとまずこの作品はいかがでしょうか。
あ、いえ、どれくらい消化不良かってことじゃないんです。
読みやすさや作品の長さ、ルビ振りの程度等、執筆スタイルに関する感想です。
この作品は初投稿どころか初執筆の作品なので、執筆そのものがわからないことだらけなのです。
また、なろうそのものも初めて触れているため、理解していない、及び認知していないシステム等も多いかと思われます。
読者の皆様からいろいろと教えて頂いて、作品ごとに成長できたらな、と思います。
最後に、作者はtwitterをやっておりますので、細かいご意見やご要望などはそちらのDMにて受付させて頂きたいと思います。
もし何かしらなろうの規約に違反していれば、その規約に従うようにしますのでお知らせ頂けると幸いです。
アカウントID→@surume_neco
ここまで読んで頂き、誠にありがとうございました。