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第65話 中隊

 一九八四年三月一日

 中隊の再編が終了した


 第41大東亜エウロ統合参謀本部直轄特務艦隊  艦隊司令

 ラッタナ・シリチャイ大将  

 副司令官

 ジャン・リュック・ベルナール中将  

 艦隊オペレーター

 マリア・サントス少尉

 旗艦 揚陸戦艦『大和』

 自席旗艦 揚陸重装巡洋艦『ヘルメス』

 駆逐艦4、輸送船6、病院船1


 第41大東亜エウロ統合参謀本部直轄

 特務艦隊所属  

 独立 第507統合参謀本部直轄特務中隊


 中隊長

 カイ・イサギ少将


 搭乗機

 Y-S01w ASURAアスラ


 機体色

 漆黒


 機体概要

 1984年度改修において、カイ・イサギ少将の「空中機動による地上制圧」理論を具現化した高機動型実験機。

 改修により、脚部ユニットには多段階式高圧油圧バイパスを集中配置し、細身かつ強靭な構造へと刷新された。

 推進性能 最大跳躍高度は約223m。

 通常機の限界値(15~17m)を大幅に超越する。

 大容量空液冷ハイブリッド型冷却システムの導入により、本来一戦闘につき数回が限界とされるジャンプスラスターの再使用回数を、整備範疇内で最大40回まで拡張。

 脚部底面ブースターにより海面走行も可能。


 兵装諸元

 右腕部 

 ASPB-602 Cocytus

 艦船搭載型パイルバンカーの炸薬を転用した、通常の機体が装備するものの1.8倍近い炸薬を用いる特殊仕様。

 敵機の装甲を貫通するのではなく、掠るだけでも衝撃で内部構造ごと「粉砕」することを目的としている。

 しかし、その破壊力の代償として生じる反動は凄まじく、発射した瞬間に機体の重心を崩し、当機に慣れていないパイロットであれば反動で跳ねた自機の腕で機体を大破させかねない。


 左腕部 

 AW-144R Valkyrie 144mm試作汎用自動ライフル。

 連射性、射程、威力において当時の水準を二世代以上追い越しているが、あまりに強力な初速ゆえに弾道に独特の「歪み」が生じる。

 重心バランスも劣悪で、狙った場所に当てるには機体制御と射撃計算を同時に、かつ瞬時に行う異常なまでの空間把握能力を必要とする。


 肩部

 OMS-04 Hades 外部マウント式有線誘導4連ミサイルパッド。

 被弾時の誘爆リスクを考慮せず、ランチャー内蔵式ではなく外部マウント式を採用。

 発射後は爆砕ボルトによって即座にパージされ、アスラの機動性を極限まで引き上げる仕様となっている。


 副長 

 ハインツ・ゼ・ゲーヴェア大佐


 搭乗機

 G-L00-FR Luciferルシフェル


 機体色

 メタリックブラック


 機体概要 

  第二次世界大戦末期、トップエースであったハインツ・ゼ・ゲーヴェア大佐と共に戦場を蹂躙した「怪物」の輪郭を残した再構築機。

 装甲による防護を排し、機動力に全リソースを配分した四脚型高機動フレームを採用。

 改修により増設されたスラスター群により、さらに高度な三次元的な不規則機動を実現している。

 

 推進性能 最大跳躍高度40m。

 四脚構造による接地面積の増大を活かした瞬発的なサイドステップを得意とする。


 兵装諸元

 右腕部

 G-SR120 Angra Mainyu 試製120mmライフル。

 中距離射撃で最大貫通力を発揮するよう設計された試製大口径火器。

 本来は運用距離が限定されるが、ハインツは射角と装薬燃焼圧を瞬時に予測・制御し、至近距離の粉砕から超遠距離の精密狙撃まで全域をカバーする。


 左腕部 

 ASPB-602 Cocytus

 ハインツ大佐の強い要望により装備された、アスラと同型の規格外パイルバンカー。


 背部

 V-GL240 Abaddon 240mmグレネードランチャー。

 改修により増設。

 拠点制圧や重装甲目標の粉砕を目的とした大口径擲弾発射器。

 有効射程800m。

 240mmという巨躯ゆえ装弾数は5発に限定され、戦闘中のリロードは事実上不可能。

 一撃で広範囲を無力化する圧倒的な炸薬量を誇り、運用の成否が戦局を左右する使い捨ての決戦兵装である。


【第一小隊】

 小隊長

 ソルガ・ユルヴァ・ストリクス中佐


 搭乗機

 G-EX01-S Odinオーディン


 機体色

 黒


 機体概要

 バランス型機体のリミッターを解除した高出力機。

 改修によりローラー走行速度が向上。

 背部には新設された多重光学サイトを備え、狙撃精度の向上が図られている。

 推進性能 最大跳躍高度22m。


 兵装諸元

 右腕部

 G-LR144 Gungnir 144mm試製ライフル。

 中距離での精密狙撃と連射性能を両立した試作大口径火器。

 超高圧油圧バッファーと複列式リコイルスプリング、強制空冷機構の採用により、144mmという大口径ながら次弾装填速度を極限まで短縮した。 

 単発の貫通力と面制圧力を併せ持つ、高難度な多標的排除に特化した兵装である。


 左腕部

 J-MG62/20 Sleipnir 新型20mm短機関銃。

 近接戦闘における面制圧を主眼とした新型多銃身機関銃。

 軽量合金の採用と、薬室の強制排熱構造により、20mm口径ながらシュテルツァーの片手保持での高精度な高速連射を可能とした。

 乱戦時の突破口を切り拓くための、信頼性に優れた近接武装である。


 エルザ・アイスグリム大尉


 搭乗機

 A-JX07-E Cetusケートス


 機体色

 ディープ・ブラック・ブルー


 機体概要 

 元は軽量跳躍特化機であったが、改修により水深50mまでの水中行動および水面から高度50mまでの跳躍が可能な水陸両用機へと転換された。

 推進性能 最大跳躍高度水面から50m。地上では90m。

 新規設計された水陸両用スラスターおよびローラーを備えるが、海水使用後はフルオーバーホールを要する。


 兵装諸元

 右腕部

 S-SG180-O 八岐大蛇 完全耐水型180mmショットガン。

 水中では有効射程50m。

 口径は180mmフレシェット超空洞弾を使用。

 大気中での有効射程400m

 地上で撃つと、暴れ馬のようにエルザの軽量シュテルツァーの腕を大きく跳ね上げるが、彼女の天才的な操縦技術は、それをさらなる照準へと優雅に繋げる補助機構としか思っていない。


 背部

 A-ML08-T トール・ハンマー 試製8連装ミサイルランチャー。

 発射後、一度高度200mまで垂直上昇し、天頂から標的を強襲する。

 誘導には新開発の「高マンガニス濃度自動追跡式」を搭載。

 ほとんどの軍用ユニットの駆動に不可欠な「マンガニス燃焼排煙」を物理的・化学的に感知し、その発生源である排挾マフラーへ天頂から吸い寄せられるように突入する。

 例えば、標的を艦船とした場合、必ず排煙孔に誘導される。

 自らは水深30mから静粛発射が可能。

 本ミサイルは極めて鋭敏なマンガニス感知センサーを有するため、地上で通常稼働中の機体が発射した場合、即座に自機の排煙にロックオンし、自爆を招く。

 これを回避し「安全な発射」を行うには、

機体排煙孔が完全に水、あるいは冷却効果のある泥濘に浸かり、大気中への排煙が一時的に遮断されている状態での発射が必要である。

 同ランチャー予備弾薬コンテナに16発の予備弾を格納し、自動再装填が可能。

 再装填機構の複雑化と重量増加を招いたが、単機での継続的な飽和攻撃能力を劇的に向上させた。


【第二小隊】

 小隊長

 ハインリヒ・シュミット中佐


 搭乗機

 G-HX02-P Königspantherケーニヒスパンター


 機体色

 ダークイエロー


 機体概要

 重厚な装甲厚を維持しつつ旋回性能と腕部可動速度を極限まで高めた近接格闘機。

 推進性能 最大跳躍高度20m。


 兵装諸元

 主兵装

 G-GB155 Gram

 両手持ち高振動電磁ガンブレード。

 刀身に120mm試製対要塞ライフルを内蔵した大型近接兵装。

 高振動による切断と、零距離での120mm砲撃を組み合わせた戦法を前提とする。

 有効射程400mの砲門は、盾ごと重装甲機を貫通する圧倒的威力を誇るが、比例して反動も極めて大きい。


 予備兵装

 G-GB155 Refil 背部懸架の予備刀。

 グラムの予備として背部に懸架される大型刀。 

 内部に155mm対艦砲を内蔵し、装弾数はわずか一発。

 射程や連射性を捨て、単発の破壊力に全てを懸けた。

 重装甲艦すら一撃で断ち割る、文字通りの最終決戦兵装である。


 アラン・バティスタ大尉


 搭乗機

 A-AX04-M Kaliカーリー


 機体色

 ダークイエロー


 機体概要

 反応速度と跳躍能力を重視した異形四腕機。

 関節部に新型流体モーターを実装し、高い追従性を誇る。

 肘膝肩等、各部に攻撃的装甲を配置。

 推進性能 最大跳躍高度35m。


 兵装諸元

 右上腕部

 J-MG20/H Vajra 20mm短機関銃


 右下腕部

 G-ES02 Chandrahas 高振動電磁刀


 左上腕部

 J-KN89 Mahakala 電磁鉄甲(ナックル)


【第三小隊】

 小隊長

 アンジャリ・サマセット少佐


 搭乗機

 V-SSX-08/KLR Klarkeosクラーケオス


 機体色

 オーシャン・ブルー


 機体概要

 独立懸架式八脚フロートを装備した対艦専用機。

 跳躍能力を廃し、水上滑走および接舷戦闘に特化。


 特殊機動

 スキュラバイト

 マンガニスクリンチャー臨界駆動による船底圧壊攻撃。

 改修で使用マンガニス量の調整が可能になる。


 アビス・ホールド

 高出力電磁吸盤と物理アンカーによる艦底からの強制接舷システム。

 一度この「抱擁」を許せば、いかなる回避機動も無意味となる。

 だが、逆さ吊りで張り付くパイロットは天地反転の姿勢を強いられ、重力と平衡感覚の地獄に身を投じることになる。


 ドラウプニル・アンカー

 脚部ユニット内に取り込んだ海水を、マンガニスクリンチャーの余剰熱で瞬間的に沸騰・圧縮。 

 その高圧水流を噴射剤としてアンカーを撃ち出します。

 アンカーは敵シュテルツァーに絡まると、40tクラスまでならワイヤー三本で海に引き摺り込む事が出来る。

 周知の通り、通常の陸上シュテルツァーのマンガニス重油反応エンジンは、海中に入ると水と反応して爆発を起こす。


 兵装諸元

 右腕部

 G-SP280 Gaja-Kumbharana改 対艦刺突槍

 水中からの奇襲に特化した大型刺突兵装。

 水圧を排した超高速貫徹力で艦底を直接突き刺し、内部から構造を破壊する。

 対艦機クラーケオスクラスの潜行能力を最大限に活かし、海上艦の急所を無音で穿つ、対艦戦闘の切り札である。


 左腕部

 V-30/Q4 Carybdis 30mm四連装機関砲

 圧倒的な火網を形成する近接防御用四連装砲。 

 水深10mまでの浅深度から水中発射が可能。

 浮上と同時に敵艦の喫水線を至近から掃射し、装甲の隙間を蜂の巣にする。


  背部

 A-ML08-T トール・ハンマー 試製8連装ミサイルランチャー。

 エルザのクラーケオスと同型の物を装備。

 これを付けることで、水中機動の最高速度は時速130kmにまで下がった。

 発射後、一度高度200mまで垂直上昇し、天頂から標的を強襲する。

 誘導には新開発の「高マンガニス濃度自動追跡式」を搭載。

 ほとんどの軍用ユニットの駆動に不可欠な「マンガニス燃焼排煙」を物理的・化学的に感知し、その発生源である排挾マフラーへ天頂から吸い寄せられるように突入する。

 例えば、標的を艦船とした場合、必ず排煙孔に誘導される。

 自らは水深30mから静粛発射が可能。

 本ミサイルは極めて鋭敏なマンガニス感知センサーを有するため、地上で通常稼働中の機体が発射した場合、即座に自機の排煙にロックオンし、自爆を招く。

 これを回避し「安全な発射」を行うには、

機体排煙孔が完全に水、あるいは冷却効果のある泥濘に浸かり、大気中への排煙が一時的に遮断されている状態での発射が必要である。

 同ランチャー予備弾薬コンテナに16発の予備弾を格納し、自動再装填が可能。

 再装填機構の複雑化と重量増加を招いたが、単機での継続的な飽和攻撃能力を劇的に向上させた。


 マリス・アイスグリム大尉


 搭乗機

 V-SSX-09/KRN Krakenクラーケン


 機体色

 ライトブルー


 機体概要

 クラーケオスの姉妹機。

 兵装及び機体性能は全く同じ。

 アンジャリ機と連携し、広域海洋封鎖および対艦粉砕任務に従事する。


【第四小隊】

 小隊長 

 ガリアス・ヴォルカス少佐


 搭乗機

 V-LXX-01/THR Thorトール


 機体色

 彼らは戦場に降り立つや否や、現地のコンクリートの色、錆、煤を混ぜ合わせた独自の塗料を用い、自らの手で機体を塗り潰す。


 機体概要

 四本の脚を蜘蛛のように広げ、地を這うような特異な低姿勢を保つ機体。

 一九八四年度改修により、瞬発的な最大跳躍は15mにまで達する。

 肉体を極限まで絞り込んだマラソンランナーを彷彿とさせる、無駄を削ぎ落とした機能美が特徴。

 機体に搭載された高精度な多重光学レンズのみを頼りに、3.5km先の標的を一点の曇りなく射抜く。


 兵装諸元

 主兵装

 120mm滑空ライフル

 多重光学レンズとの連動により、最大有効射程3.5kmを維持。

 精密狙撃に特化した、当機特有の極長砲身を備える滑空ライフル。

 対要塞マンガニス炸裂弾・徹甲弾、と通常弾の選択使用が可能。

 ガリアスの卓越した測距能力と合わさることで、狙撃から近接粉砕まで、戦域の全てを支配する。


 ヴォルフ・ヴォルカス少尉


 搭乗機 

 V-LXX-02/ULL(ウール)


 機体概要

 トールの兄弟機

 兵装及び機体性能は全く同じ。

 ガリアスと兄弟機。


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