表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三姉妹爆笑交響曲 — 大学生篇から陽翔&結音誕生まで  作者: リンダ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

84/108

マジソンスクエアガーデン

マジソンスクエアガーデン行き決定の瞬間


音大の冬休み直前。

いつもの学生寮の談話室、ストーブの上でおでんがコトコト煮えている。


光子のスマホが鳴る。

件名:「【正式招待】Madison Square Garden — World Fusion Gala 2033」



光子:「……え、マジソン、スクエア……?」

優子:「なんそれ?スクエアって、四角?公園?ゲーム?」


二人で首をかしげる。

すぐ後ろでココア飲んでたソフィーアが目を丸くして叫ぶ。


ソフィーア:「え、えぇぇぇぇぇ!? それ、アメリカのマジソンスクエアガーデンよ!? 世界のステージじゃないの!!」


(数秒の沈黙)


光子・優子ハモって:「えぇ〜〜!? マジで〜〜!? うっそぉ!? ドッキリじゃないよね!?」



小雪:「それ、クラシック界のグラミー賞会場みたいなもんやで!」

早苗:「“ギャグ組曲”が世界デビュー!? ちょ、鳥肌立った!」

美香(リモート参加):「えっ、アメリカ進出!? うわぁ…泣きそう…!」

篠崎店長チャット:「ファイブピーチ★、世界に爆笑を届ける時が来たか…」



そして光子、興奮でテーブルの上に立ち上がる。

光子:「アメリカよっ!ホークスからメジャーリーグへ!爆笑輸出開始や〜っ!!」

優子:「替え玉は世界共通語にするけんね!」


全員大爆笑。



その夜、「ニュースNEX」で速報テロップ。


『日本の双子音楽ユニット“ファイブピーチ★” 世界最大の音楽ホール・マジソンスクエアガーデンへ招待決定』

“ギャグ組曲”が国境を越えて話題に。



SNSでもトレンド入り


#ファイブピーチ世界進出

#寝過ごしスリープエクスプレスUSAへ

#クラシック界の異才再び




希望のリスト ― 世界へつなぐ笑顔の輪


2043年9月初め。

残暑が残る東京の学生寮の午後、机の上に届いた分厚い封筒。

赤い封蝋には “Madison Square Garden / World Fusion Gala 2033” の文字。


光子と優子は封を開けて、しばし言葉を失う。

しばらくして――


光子:「これ……本物やね。夢のステージが、うちらを呼んでるっちゃん。」

優子:「あの“ギャグ組曲”が、世界に行くんやね。うち、いまだに信じられん。」


封筒の中には出演概要と、主催事務局の代表名が印字された書状。

“Your music brings smiles across borders.”

(あなたたちの音楽は、国境を越えて笑顔を届けています)


その一文を読んだ瞬間、光子はふっと顔を上げる。


光子:「ねぇ優子。ライアンの施設とか、ソフィーの施設、それにキャサリンの施設……」

優子:「ウクライナの子どもたちのことも?」

光子:「うん。あの子たちを、この公演に招待できんかなって思って。」


優子はすぐに頷いた。

優子:「うちら、あの子たちから“笑顔を信じる力”をもらったけんね。恩返ししたか。」



光子はノートパソコンを開く。

「Madison Square Garden Gala事務局」宛てに、英文メールを打ち始める。


We wish to invite children from our international exchange centers —

those who inspired our music and laughter — to attend the concert as special guests.



寮のラウンジでは、ソフィーアと小雪が見守っていた。

ソフィーア:「あの子たちが来れたら、本当に奇跡みたい。」

小雪:「笑いと音楽で、国がひとつになるやん。まるで“地球合唱団”やね。」



次の日、大学の国際文化交流課へ相談に行く2人。

教授も感動しながら言う。


「いい企画だね。うちの大学としても、正式に支援申請を出そう。」


その後、大学経由でニューヨーク事務局と交渉が始まる。

滞在費の一部はスポンサー企業と、みらいのたね財団が協力する流れに。



そして10月。

マジソンスクエアガーデン側から届いた返信メールにはこう記されていた。


“We welcome them with open arms.

The message of laughter and harmony belongs to everyone.”



光子と優子は、画面を見つめながら微笑む。

光子:「うちらの音楽、ほんとに“みんな”で行けるんやね。」

優子:「うん。世界一大きな笑い声を、ニューヨークで響かせよう。」





希望の輪、商店街から世界へ —「寝過ごし組曲」が連れてきたニュース


朝のミライマート。いつものようにレジで「いらっしゃいませ〜」と声を合わせた瞬間、店内のBGMがふっと切り替わり、店内アナウンスが流れた。

「本日、当店アルバイトの光子さん・優子さんが、冬にニューヨークのマジソンスクエアガーデン出演決定—!」


「え、えぇぇ!?」

コーヒー片手の常連さん(40代)が奇声を上げ、パンコーナーの前で固まる。

「この前の“寝過ごし組曲”の人やろ? 久留米ラーメン第三楽章の!」

「そう、その人たち! しかも世界行き!」

レジ横は一瞬で拍手の渦。篠崎店長は胸を張って、誇らしげに親指を立てた。


水曜放課後、大学合唱部の練習室。

「先生(=光子・優子)、MSGってあのMSG?」

ひよりが譜面を抱えたまま目を丸くする。

「世界最大級の“体育館”……じゃなくて“殿堂”ね?」

優子がサラリとボケれば、部室がドッと沸く。

「で、例の“寝過ごし組曲”もやるかもって?」

「多分やる。世界で一番真面目にふざけるやつ」

光子が片目をつぶると、部員たちから「先生、世界で腹筋やりに行くんすね!」の声。

「違う違う、歌いに行くの!(でも腹筋も壊す)」


その夜。

SNSにアップした告知は瞬く間に拡散した。


「寝過ごして世界へ。物語として完璧」

「第三楽章“久留米ラーメン”が国境を越える日が来るとは…」

「MSGでギャグ組曲? 歴史、動くやん」


光子と優子は、寮の廊下でスマホを見つめて顔を見合わせる。

「…うちらの“乗り過ごし”が、ここまで行くとは…」

「正直いちばん驚いとるの、作った本人やね」

笑いながらも、胸の奥が熱い。たった一度の凡ミスが、誰かの笑顔になって、ついに誰かの希望になった。


大学の国際交流課からも連絡が入る。

「ライアン、ソフィー、キャサリンの施設、そしてウクライナの子どもたちの受け入れ、現地と調整が前進しています。支援枠、確保できそうですよ」

「やった…!」

拍手のあと、光子が小声で囁く。

「ニューヨーク、客席のどこかに“博多の寝過ごし”で繋がった笑顔が座っとるんよ。最高やね」

「うん。じゃ、準備、全力で。発声、英語MC、そして…“世界版・寝過ごし組曲”のオーケストレーション」

「あと、空港での“手荷物検査ギャグ”も追加しよ」

「そこは外せん!」


翌水曜。合唱部に臨時通達。

「課題曲は“寝過ごし組曲”合唱編、仮タイトル『Over-sleep, Over-sea』。腹筋、各自ストレッチしてから歌うこと!」

ひよりが手を挙げる。

「先生、世界デビュー前に商店街凱旋ミニライブやりましょう! ミライマート前で!」

「店長に聞いてみる?」

—即答でOK。商店街LINEは祝福スタンプで大渋滞になった。


そして週末。

ミライマート前の路上に小さなPA。

光子がカウントを取る。

「“乗り過ごして たどり着いたのは—Hope” いくよ!」

合唱部のハーモニーが風に乗る。

買い物袋をぶら下げた人々、通りかかった子どもたち、配達の自転車まで止まり、耳を傾ける。

最後の和音がほどけ、拍手がわき起こると、篠崎店長が目頭を押さえた。

「うちの店から、世界へ。こんな誇らしかこと、ある?」


光子と優子は深く一礼。

胸の中でそっと呟く。

——“寝過ごし”は失敗じゃなかった。

誰かを笑わせ、誰かの背中を押し、どこまでも連れていく、うちらの“はじまり”やった。




「審査員にYOSHIKI」—渡航前夜、世界とつながる


楽屋みたいに譜面とスーツケースが散らばる寮の一室。

スマホに一通の通知——審査員一覧のアップデート。

画面に躍る名前を見た瞬間、ふたりは同時に固まった。


「……ゆ、YOSHIKIさん、入っとる……!」

「まじガチの“世界戦”やん……腹筋じゃなくて今度は心臓がピキッてなるやつ!」


すぐさま英語レッスンの最終チェックへ。

発声ウォームアップ、英語MCの原稿、曲紹介の言い回し、審査員への所作。

光子はテンポよく英語のMCを読み上げ、優子は質疑応答の想定問答を切り返す。

発音の最終調整が済むと、ふたりで深呼吸。


「英語、仕上がっとる。あとは“腹の据わり”やね」

「うん。“笑い”も“音楽”も、腹で支えるっちゃん」



国際ビデオ通話1:ニュージーランド・ライアン


画面にライアンと子どもたち。羊の鳴き声が遠くでして、相変わらずののどかさ。


Mitsuko(英): Hey Ryan! We’ve just got the final list—YOSHIKI will be one of the judges.

(日)「やっほー、ライアン! 最終の審査員リスト出たよ。YOSHIKIさんが入ってる!」


Ryan: No way! That’s huge! How are you two feeling?

「マジか! それはデカいね。調子はどう?」


Yuko(英): Nervous—in a good way. We’ll bring both music and laughter to New York.

(日)「いい意味で緊張しとる。音楽も笑いも、ニューヨークに持っていくけん」


Kids: Do the “oversleep song”!

子どもたち「“寝過ごしソング”やってー!」


ふたりはサビをワンフレーズだけアカペラで。画面の向こうで小さな拍手がはじける。


Mitsuko(英): See you at the venue, okay?

(日)「会場で会おうね!」



国際ビデオ通話2:カナダ・ソフィー


暖炉のマグカップを掲げるソフィー。後ろでスタッフたちが手を振る。


Yuko(英): Sophie! We’re cleared to invite you. Seats are saved.

(日)「ソフィー! 招待手続きOK、席も確保しとるよ」


Sophie: I’m proud of you both. Any message for our teens here?

「ふたりのこと誇りに思う。こっちのティーンにひと言ある?」


Mitsuko(英): Dream loud, study steady, and laugh daily. It works.

(日)「でっかく夢見て、コツコツ学んで、毎日笑う。効くけん」


Sophie: See you in New York!

「ニューヨークでね!」



国際ビデオ通話3:ロサンゼルス・キャサリン


サンセット色の空、キャサリンが親指を立てる。


Mitsuko(英): Catherine, we want your kids to feel the hall, the sound, the hope.

(日)「子どもたちに“会場の空気・音・希望”を体で感じてほしいんだ」


Catherine: We’ll be there. Break a leg—well, not literally!

「みんなで行くわ。ブレイク・ア・レッグ! いや、物理的には折らないでね!」


ふたり同時にコケる真似——画面の向こうで爆笑。



国際ビデオ通話4:ウクライナ・ソフィーアの施設


白い壁、復興途中の街並みのポスター。祖父母の笑顔も並ぶ。


Yuko(英): We heard the wonderful news—congrats on the discharge.

(日)「退院、おめでとうございます」


Grandmother(英): Your songs reached us here. We’ll bring flowers from our town.

(日)「あなたたちの歌はここまで届いたのよ。町の花を持っていくわ」


Mitsuko(英): Then we’ll return them as harmony.

(日)「なら、私たちは“ハーモニー”にしてお返しします」


ソフィーアが小さくウィンク。

スクリーン越しに、約束の手を振り合う。



渡航準備:細部の積み上げ

•英語MC台本:

「We compose what we live, and we live what we laugh.(私たちは“生きたこと”を作曲し、“笑ったこと”を生きる)」をキーメッセージに。

•舞台所作:審査員(YOSHIKI含む)に向けた目線・お辞儀角度・沈黙の取り方を秒単位で合わせる。

•セットリスト:

1.Over-sleep, Over-sea(寝過ごし組曲:世界版)

2.String of Smilesストリングス・バラード

3.Bach-ta Warai(バロック×笑いの新作インテルメッツォ)

4.Encore: Home Is Where We Laugh(観客コール&レスポンス)

•心の準備:

ギャグの“”を国際仕様に調整——英語・日本語の二段落ちテクで、“意味”と“音”の両方で笑いを届ける。



最後の通話を切ると、部屋に静けさが戻る。

遠くの都会のノイズが窓の外で揺れている。


「……行くよ、ほんとに」

「うん。“寝過ごし”で始まった物語、ニューヨークでちゃんと“目覚め”させよ」


拳をコツンと合わせるふたり。

通知がもう一度震える——主催からの一文。


“Welcome to the Garden.”


光子と優子は、同時に笑った。

笑いと音で、世界を少しだけ明るくするために。





「スコア送信→全員腹筋」—真面目すぎるギャグ・クラシック誕生


スコアPDFを事務局のアップローダーへドラッグ&ドロップ。

送信完了の青いチェックが灯った瞬間、ふたりは顔を見合わせた。


「……これ、初見で吹き出す人、絶対出るよね」

「出る。パート譜の“笑休符(Rest for Laugh)”とか、“L.O.L. フェルマータ”とか、我ながらマジで攻めとるもん」



初回リハの惨状(いや、歓声)


翌週、現地オケのリハ音声メモが届く。

指揮者がカウントを出した瞬間から、もうダメだった。

•1stヴァイオリン:寝過ごし動機の“ズレのユニゾン”に耐えきれず、弓先で肩をプルプル。

•首席ヴィオラ:譜面に書かれた注釈「ここで“ハッ!”と気づく」を声に出してしまい、セクション全員が伝染爆笑。

•ファゴット:グリッサンドに付けられた指示「※慌てるな、しかし慌てろ」に呼吸崩壊。

•打楽器:カバサ→スレイベル→目覚ましベルの三段落ちを生真面目に決めたのに、自分で腹抱えて立てなくなる。

•コンサートマスター(休憩中のつぶやき):「こんなに真面目にギャグが書いてある譜面、初めて見た…!」


図書係ライブラリアンからは至急メール。


•ページめくりのタイミングに「クスッ」を仕込むのはやめてください。めくれません。

•“笑休符”は有効ですが、拍を数えられません。目印のクリックを追加してください。

•メトロノーム記号に「=112(焦り気味)」は規格外です。言葉でのテンポ指示を併記願います。


ふたり、即リビジョン。

•スコアに笑い用小節線を追加(クリック誘導)。

•“焦り気味”→**“Agitato ma respira(焦れつつも息しろ)”** に改稿。

•目覚ましベルの位置を半拍前へ(落ち笑い⇒刺し笑いへ改良)。



二回目リハ:勝ち筋が見えた


修正版で再トライ。

今度は“笑うための設計”が効いて、合奏がピタッとハマる。


指揮者:「はい、今の“寝過ごし→気づき→希望”の三段構成、バチバチに伝わる。

ただし、トロンボーンの“車内アナウンス風コラール”は、もっと上品に。笑いは残してエレガントに。」


金管:「了解。エレガントにおもしろく、ですね。」


ストリングスは客席をイメージした二段落ちの間を研究。

木管は“クスクス・カノン”のディレイを60ms短縮して切れ味UP。

打楽器はベル→タンバリンの受け渡しにニヤリの合図を決め、ステージ上の空気が回り始める。


休憩のロビーには自然発生の感想メモが貼られていく。

•「クラシックで腹筋が痛いという未知の体験」

•「“笑いの設計”が音楽的。バランスが品よく、でも容赦ない」

•「終楽章の“ただいま”主題で泣いた。笑って泣いて整う」



事務局からの公式コメント


「前例のないタイプですが、楽員・スタッフとも士気が高いです。

客席の安全のため、注意喚起テロップ(“笑いすぎにご注意ください”)の掲示を検討します。」


ふたり、顔を見合わせて苦笑。


「注意喚起されるクラシックって何なん…」

「新ジャンル“Symphonic Comedy”誕生、ってことで」



最終チェック—譜面の端っこに


出力した最終譜の余白に、鉛筆で小さく一文。


“We compose what we live, and we live what we laugh.”

(生きたことを作曲し、笑ったことを生きる)


送信ボタン。

世界最前線のホールへ、真面目すぎるギャグ・クラシックが走り出した。




  

同時生配信、世界同時“腹筋注意”アラート


開演5分前。配信用のカメラが客席後方・指揮者背後・ステージ袖に配置され、スイッチャーのプレビュー画面には「L.O.L.注意:笑いすぎにご注意ください」のテロップが点灯。

音大学生寮ラウンジ、みらいのたね事務局、そしてライアン/ソフィー/キャサリンの各施設とウクライナのコミュニティセンターでは、大型スクリーンが一斉にオンライン状態へ。



音大学生寮ウォッチパーティ


ラウンジのソファは満席。ポップコーンと赤しそジュース、そして譜読み用の鉛筆が配られる(※笑いのタイミングをメモる謎の慣習)。


「来た…“寝過ごし動機”イントロ!」

「ちょ、笑休符ほんとに出てる!テロップ“Rest for Laugh”…ずるい!」

“クスクス・カノン”で画面の弦が波打つたび、寮生の肩も波打つ。

ソフィーアは目を潤ませながら小雪の肘をつつく。

「音が立ち上がる瞬間で笑わせて、その直後に希望主題…これ、泣くやつ」


チャット欄:

•【寮・302】「腹筋セーフティーベルトどこ」

•【作曲科B】「Agitato ma respira=“焦れつつ息しろ”は今年の名言」

•【声楽科C】「最後の“ただいま”主題で普通に号泣」

•【管打連】「タンバリンの“ニヤリ合図”抜け目なさすぎ」



みらいのたね事務局ビューイング


職員も子どもたちも一緒の“ごちゃまぜ”鑑賞会。

最初の目覚ましベルで小学生チームが転げ笑い、

終楽章のコラールで静かに手を握り合う。


「笑ってええんやで、って音が言ってくれるね」

事務局長のつぶやきに、スクリーンの下でうなずく子がいる。


チャット欄:

•【みらたね】「“笑休符”いただきました。今日のワークで使う」

•【みらたねKids】「ベルもういっかい!ベルもういっかい!」



海外施設+ウクライナ中継


各施設には同時通訳の字幕が出る。

ライアンの施設ではスタッフがリズムに合わせて膝を打ち、

ソフィーの施設では子どもたちが“気づきモチーフ”で肩をすくめる振付を即興で真似る。

ウクライナのコミュニティセンターでは、祖父母世代が静かに笑い、

希望主題で何人もハンカチを目に当てた。


チャット欄:

•【NZ】「Music that tells us it’s okay to breathe and laugh.」

•【Canada】「I didn’t know classical could giggle like this.」

•【Kyiv】「笑いのあとに来る和音で、胸がほどけました。ありがとう。」



配信スイッチングの妙


ステージのタンバリンが“ニヤリ合図”を送る瞬間、画面は四分割。

左上:指揮者の眉が上がる。

右上:コンサートマスターの頬が揺れる。

左下:寮ラウンジでポップコーンが宙を舞う。

右下:みらいのたねの子が「いまだ!」とベルの真似。

コメント流速が一気に跳ね上がる。



フィナーレ—“ただいま”主題


最後の和音がホールに溶け、客席の笑いと拍手がひとつに重なる。

同時配信の各拠点でも自然と立ち上がる人、肩を抱き寄せる人。

画面下には静かな一行。


We compose what we live, and we live what we laugh.


寮ラウンジで誰かが小声で言う。

「ねぇ—これ、録画じゃなくて生きてる音やね」


スクリーンの向こうも、こっちも。

笑い合う呼吸が、同じテンポで刻まれていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ