鬼百合コント ~真夏の花は根性系~
鬼百合コント ~真夏の花は根性系~
講義が終わり、バイト先のミライマートに向かう途中。
アスファルトの隙間から吹き出す熱気に、光子と優子はうちわで顔をあおぎながら歩いていた。
ふと――
光子が「あっ!」と声を上げる。
「優子、見てん! あそこ……!」
雑草と落ち葉に埋もれ、細い体でなんとか背筋を伸ばして咲いている一本の鬼百合。
照りつける太陽の下で、まるで根性を絵にしたような姿だった。
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光子:「うわぁ、あれ……完全に“我慢の花”やん!」
優子:「この炎天下でマジか。あれ多分、日焼けレベルMAXやね」
光子:「しかも周り、雑草に囲まれて身動きとれん感じやし……もう、OLの通勤ラッシュ状態やん」
優子:「分かる~!“すみませーん、すみませーん”て言いながら咲いとるタイプ」
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二人、顔を見合わせる。
その瞬間、同じフレーズが飛び出す。
「……これ、コントに使えるっちゃね?」
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◆ コント構想「鬼百合の根性論」
(設定:真夏の職場)
鬼百合(光子):「あ〜づい〜、今日も炎天下残業っちゃ……」
雑草リーダー(優子):「新人鬼百合さん、根性が足りんばい!」
鬼百合:「根性で咲いとるっちゃん! もう汗で花弁しわっしわよ!」
雑草リーダー:「甘えな! ワシらの座右の銘は“どんな環境でも光合成!”や!」
鬼百合:「いや日射病になるっちゃー! 光合成どころか炭化現象やけん!」
(BGM:ド根性サンバ)
鬼百合:「上司が水くれんけん、勝手に雨乞いアプリ入れたっちゃん!」
雑草リーダー:「アプリ!? そんなデジタルな植物あるかい!」
(観客:爆笑)
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優子:「ラストで“みんなの笑顔が肥料やけん!”って言って散るのどう?」
光子:「泣けるオチやん……!“鬼百合のくせに情緒あるっちゃ!”てウケるやろ」
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二人は笑いながら、スマホのメモアプリに
【新ネタ:鬼百合根性劇場】と打ち込む。
優子:「これ、今度のミライマート納涼ライブで出そうやね」
光子:「決まり! タイトルは――『花は根性、客は笑顔!』」
そしてふたり、炎天下の中でハイタッチ。
背後では、あの鬼百合が風にゆらめきながら――
まるで「ウケるといいね」とでも言うように、誇らしく揺れていた。
ミライマート・バックヤードの爆笑旋風
―「鬼百合根性劇場」社内初演編―
昼のピークが終わり、バックヤードに漂うコーヒーと揚げ物の匂い。
休憩室の冷房はギリギリ効いている。そんな中、光子と優子が「ちょっと聞いてもらっていいですか!」と登場。
篠崎店長が腕を組んで、「お、また新ネタ?」
スタッフたちがペットボトル片手に集まる。空気はすでにライブ前。
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コント:鬼百合根性劇場
光子(鬼百合役)
「この炎天下で咲いとる私を見て! もう花びらパリパリたい!」
優子(雑草リーダー役)
「新人鬼百合、文句言うな! ワシらの座右の銘は“どんな環境でも光合成!”や!」
光子
「光合成どころか日射病合成になっとるっちゃー!」
(爆笑)
優子
「その程度で根性語るな! ワシなんか昨日、犬に踏まれても笑顔で咲いとったけん!」
光子
「それ根性やなくてM気質の雑草やろ!」
(休憩室:ドッ!!)
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クライマックス
鬼百合:「あたし、散ってもいいけど……みんなの笑顔が肥料やけん!」
雑草:「泣かせるやん! 鬼百合のくせにえらい情緒ある!」
鬼百合:「次のシーズンも、またここに根を張るけん!」
(スタッフ拍手)
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バックヤード反応まとめ
•篠崎店長:「なんちゅう観察眼や……!鬼百合にそこまでドラマ感じる人間初めて見た!」
•男性スタッフA:「笑いながら学べる“植物ドキュメンタリー”やん!」
•女性スタッフB:「最後の“笑顔が肥料やけん”で泣き笑いしたわ!」
みんなお腹を抱えて笑い、冷蔵庫横のカウンターにもたれながら「これはYouTubeチャンネルに上げた方がええやろ!」と大盛り上がり。
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ラストシーン
光子:「あの鬼百合、今もどっかで咲いとるやろかね」
優子:「たぶん、うちらのネタ聞いて“ウケたー!”って言いながら揺れとるよ」
二人の笑い声がバックヤードに響き、また一つ“ミライマート爆笑伝説”が増えたのであった。




