解説のあとで ~笑撃のロッカールームトーク~
解説のあとで ~笑撃のロッカールームトーク~
試合が終わり、球場から少し離れたテレビ局の控室。
光子と優子は、マイクを外しながらほっと息をついた。
解説席ではあれほど堂々としていたのに、今はすっかりリラックスモード。
光子:「いや〜、今日の試合、ほんま盛り上がったねぇ!」
優子:「そやけど、実況さんも笑いこらえるの必死やったね。途中、ヒットより笑いのが多かったばい」
光子:「しかも、ヒーローインタビューで“ナイスツッコミでした!”て褒められたの、選手じゃなくてうちらやし」
二人の笑い声が、楽屋の廊下にまで響いている。
すると、控室のドアがノックされて、番組スタッフが顔をのぞかせた。
スタッフ:「双子さん、お疲れ様でした!局内でも“野球解説界の革命児”って話題になってます!」
優子:「革命児て(笑)うちら、ただツッコミ入れとっただけやけどね!」
光子:「でも、ちゃんと分析はしてるけん!今日の格言はこれやね!」
光子はペンをくるりと回して、ホワイトボードにさらさらと書く。
今日の格言:
『笑いとデータ、どっちも分析すれば勝利の方程式が見える!』
優子:「ええこと言うねぇ〜。笑いもスポーツも“呼吸”が大事っちゃ!」
光子:「せやけど、笑いすぎて息できんくなった解説者もおったけどな!」
控室、再び爆笑の渦。
その様子をのぞいていたスタッフがSNSに動画を上げると、数時間で再生回数が100万回を超えた。
コメント欄には――
「野球より笑った」
「この人たち、スポーツ番組をバラエティに変えてる!」
「笑いながら戦術語るって、もはや新しいジャンルやろ」
と、絶賛と爆笑コメントが並ぶ。
そして帰り際、光子がスタッフにポツリと呟く。
光子:「うちら、真面目に解説しとるだけなんやけどね」
優子:「そう。笑いはうちらの“母語”やけん」
──その夜、番組の公式アカウントには、こう投稿された。
【今日の格言】
“笑いは緊張をほぐす最強のストレッチ。スポーツも人生も、心の柔軟性が勝利を呼ぶ。”
コメント欄には「名言や!」の声が殺到。
光子と優子、気づけば“笑いのスポーツ哲学者”と呼ばれるようになっていた。
笑撃!里崎さんと“解説席三重奏” 〜球も笑いも走り出す〜
幕張の夜、海風がスタンドを抜けていく。
ビジョンに映るのは、試合開始を待つファンの期待と、三人の笑顔——解説席の中央に里崎、向かって左に光子、右に優子。
実況アナが軽快に口を開く。
「本日の解説は、里崎智也さん、そしてスペシャルゲストの光子さん・優子さんです!」
里崎「よろしくお願いしまーす!……って、ちょっと待って?最初から笑かしに来る顔してるやん?」
光子「いやいや、今日は“真面目に”分析に来ましたから」
優子「(すでに肩ぷるぷる)……ま、真面目に、ね?」
里崎「その“ね?”が一番怪しいのよ!アナさん、警戒レベル上げといて!」
アナ「(笑)では早速プレーボールです!」
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一回表、走者一塁。打席の左打者がチラと一塁コーチを見やる。
光子「バント構え見せて外し、からの——ブラフ盗塁ケアさせてのヒッティング、来ますね」
優子「内野は“バント・シフトに見せた通常配置”。セカンド、スタート一瞬遅らせの逆シングル準備……来るよ」
里崎「いきなり鋭いなぁ!元捕手の目線でも“あるある”やわ。配球は外スラでゴロ打たせたいとこ——」
——カキン。
打球は一二塁間、セカンドが一歩目遅らせて逆シングル、体勢崩しながら一塁へドンピシャ送球。アウト!
アナ「お見事!まさに解説通り!」
里崎「これや!これこれ!……って、二人、どのポジションの脳みそ入ってるん?(笑)」
光子「“人間観察”で得た初動のクセと、配球の“息づかい”で見つけただけです」
優子「あと、さっきのネクスト(打者)、バットの先を無意識に“内角対応角度”に寝かせてたから、外目攻めは続くって踏んだとよ」
里崎「用語がプロやねん!もう“笑い”入る余地ないくらい当ててくるのやめて!(笑)」
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二回裏、捕手が配球に迷いマウンドへ。
ベンチカメラがズームする。
光子「今、“首かしげ→眉間寄せ→グラブ口元”の三点セット。サイン合わんね」
優子「ここで“投手のルーティン”を崩さず、テンポ戻すための“ど真ん中見せ球”——は、やめときたい」
里崎「やめときたい(即断)。せやけどあの子、勝負度胸あるから真ん中行きがちやで?」
——ズバン。ど真ん中ストレート、空振り。
アナ「振らせました!」
光子「“あえての正面突破”で思考のノイズ消し、次の落ちる球を効かせる布石。さ、落とします」
——フォークで空三振。
優子「はい、“落ちる沼”にご案内〜」
里崎「あなたら、解説席で“導線作家”やってる?(笑)」
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三回、ベンチ横で代走準備の選手がベルトをきゅっと締め直す。
スコアボードの“PICKOFF”ランプがちらりと光り、球審がタイムを取る。
光子「牽制一回増やして“脚の火入れ時間”をつくる作戦やけど——」
優子「投手の足、もう重たくなっとる。ここで走らせたら『刺さる』より『暴投』のほうが怖い」
里崎「……ほんまや、セット入るときに右足の置き直しが半拍遅い。そこ見逃さんのよねぇ」
アナ「投球……あっ、暴投!ランナー二塁へ!」
里崎「ほら来た!二人、今日“観察カメラ”埋め込んできた?」
光子「埋め込んでません(笑)」
優子「でも、笑いは埋め込み済みです」
里崎「やかましいわ!(食い気味)」
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四回、ファウルボールが解説席の天井をコツン。
場内がどよめく。
優子「“解説狙い”のファウルきた〜!」
光子「“笑いポイント”もファウルで粘ります!」
里崎「いや打席に立ってるのはこっちやない!(笑)」
アナ「(笑)ここでお三方に“今日のひと言”うかがいましょう」
光子「『データは氷山、勝負はその下の海流。』——見えてない揺らぎを読むのが楽しい」
優子「『笑いは緊張をほぐすストレッチ。』——ほぐれた心に、戦術はスッと入るっちゃん」
里崎「『捕手はチームの心理カウンセラー。』——投手の鼓動、客席の呼吸、ぜんぶ聴いて配球するもんや」
アナ「名言三連発、いただきました!」
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終盤、同点で迎えた八回。代打の大砲がバットを立ててネクストへ。
ベンチがざわつく。
光子「ここ、ヒーローインタビュー見えとる人」
優子「配球は“内→外スラ→外スラ”。二球で“届かない像”を脳に植えて——」
里崎「最後、内に速いの!差し込みゴロ、三遊間!」
——結果、三遊間への強いゴロ。ショート逆シングルから二塁封殺、そして一塁は……セーフ。
場内は大拍手。
アナ「勝負どころ、守り切りました!」
里崎「よっしゃ!……って、三人とも言うこと一致しすぎ問題」
光子「だって、同じ景色、見えとるけん」
優子「違うのは——オチの入れ方だけ!」
里崎「やっぱり入れるんかい、オチ!(笑)」
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試合は延長十回、サヨナラの犠飛で決着。
解説席に“余韻の拍手”が流れた。
アナ「本日の解説、里崎智也さん、光子さん、優子さんでした!」
里崎「楽しかった!……でももうアカン、お腹いたい。野球より笑いで体力持っていかれた」
光子「それ、最高の褒め言葉です」
優子「里崎さん、次は“笑って学ぶ配球講座”やりましょ。タイトルは——」
三人同時「“キャッチャーの心、三者三様。”」
アナ「(笑)素敵です!」
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放送後。
SNSは「#笑って学ぶ野球」「#解説席三重奏」が同時トレンド入り。
タイムラインには——
「データ×観察×ボケで、プレーが立体に見える!」
「里崎×双子、定期シリーズ希望!」
「野球って“呼吸のスポーツ”だと実感した。笑いで呼吸整った!」
球場を出る通路で、里崎が二人に親指を立てる。
里崎「また一緒にやろ。次は“捕手の視界”をカメラで再現しながら、二人にツッコまれたい」
光子「望むところです。里崎さんの“瞬きの間”も見逃しません」
優子「ついでに、笑いの瞬発力も計測しときます」
里崎「もうやめぇ!(笑)」
三人の笑いが、ナイター照明の下にほどけていく。
野球と笑い、そして“観る力”。
その三拍子が重なった夜、解説席は小さな劇場になっていた。
ハマスタ前夜 〜大魔神、まさかの戦慄?〜
(場内打合せ室・前日)
里崎「いや〜、あの2人ほんま“野球オタク in コメディアン”やわ。おもろすぎ。
次はハマスタな?ベイスターズ×カープ、大魔神とのダブル解説やろ?」
スタッフ「はい。守護神の視点×捕手の視点×双子の人間観察、の三層解説でいきます」
里崎「大魔神、内心めっちゃビビるんちゃう?(笑)初手から“フォークの沈みをギャグで可視化”とか言い出すで、あの子ら」
——そこへ当の“伝説の守護神”が入室。
大魔神「ビビってへんで。(ニヤリ)
けど——あの双子の“読み”はガチやろ?わしの配球、どう料理してくれるか、楽しみや」
光子「では“沈む球の心理”を可視化するため、沈黙のフォークから入ります」
優子「続いて“観客の呼吸”でストライクゾーンが広がる瞬間を検証、題してゾーンは生き物」
里崎「タイトルのセンスよ!(笑)」
大魔神「ほな、わしは“打者の膝を折る0.05秒”を語ろか。落ちる前に落ちとるんや、気持ちが」
光子「名言、いただきました」
優子「最後は**“笑って学ぶセーブ・シナリオ”**で締め!」
里崎「結論:大魔神はビビるどころか、一緒に笑いに来てるやん!」
——そして当日。
アナ「本日の解説は、里崎智也さん、そして“大魔神”さん、スペシャルゲストに光子さん・優子さん!」
大魔神「まずは静かな入りや。9回を想定して、呼吸を合わせる」
光子「“静”の裏で“観”を走らせる——**観静**スタートです」
優子「でも、笑いは常時通電中やけんね?」
里崎「スイッチ切れへんのよ、その装置!(笑)」
——ハマスタに、潮騒と歓声と、四人の“間合い”が重なる。
伝説の落差に、観察の精度、捕手の俯瞰、そして笑いの緩急。
ベイスターズ×カープの一戦は、今日も“学び”と“爆笑”のダブルヘッダーへ。
◆タイトル:
「爆笑解説者、球場を超えて〜大魔神も腹筋崩壊〜」
◆本文:
球場の控室。
収録前からすでに笑いが絶えない。
里崎さん:「今日のゲストはこの2人!日本爆笑協会認定(非公認)・腹筋クラッシャー、小倉ツインズ!!」
光子:「いやいや、うちら、解説に来たんやけど!」
優子:「でも解説って言うても、笑わせんと終われんやんね?」
里崎さん:「いやもう、それが仕事や思てる時点で解説ちゃうねん!」
スタッフ笑い転げ、マイクチェックも進まない。
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試合開始。
タイガースが好調でヒットを連発。
光子:「はい来たっ!これは“ピッチャー、心のストライクゾーンが迷子事件”ですね〜!」
優子:「外角のストライクゾーン、どっかに旅行行っとるっちゃね〜!」
里崎さん:「そんな事件名つける人、野球史上初めてや!」
観客大爆笑、SNSトレンド入り。
実況アナも思わず、「いやぁ、真面目に解説してるんですけど、笑いが止まりません!」
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ヒーローインタビュー。
選手がマイクを受け取る前に、優子が「質問のテンション高めのやついくよ〜!」と宣言。
光子:「ナイスバッティンぐぅ〜!今日のヒーローは、気合いがホームラン打った男!どや顔世界大会金メダル!」
選手:「いやいや!そんな大会ないですって!」
スタンド爆笑。実況席も立ち上がる。
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控室に戻ると、里崎さんが笑いながらタオルで涙を拭く。
「もうあかん……今日、笑いすぎて腹筋割れた気がするわ」
光子:「うちらの笑い、筋トレ効果もあるけんね!」
優子:「これで健康促進番組にも出られるっちゃね!」
大魔神(佐々木さん)登場。
「お、お前ら……次ハマスタで会うけど……俺、腹筋用のサポーターつけてくるわ!」
優子:「いやいや、大魔神さんが腹筋守るってどういう状況なんよ!」
光子:「大魔王ならおるけどな!」
里崎さん:「誰やねん!」
全員:「あはははははは!!!」
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SNSでは翌朝、
#野球解説で腹筋崩壊
#大魔神vs大魔王
#小倉ツインズ公式筋トレ番組希望
がトレンド入り。
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この後、球界から正式に呼ばれる。
「試合を盛り上げる解説」として、異例の“爆笑兼解説枠”が新設される。
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光子:「まさか、野球界にも“ギャグ枠”ができるとはなぁ〜」
優子:「やっぱり笑いもスポーツやけん!」
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ラストテロップ:
― こうして、球場に新たな“笑撃”が生まれた。
日本プロ野球、史上初の“解説で整骨院送り”記録、更新中。
タイトル:
「横浜爆笑ドーム決戦!大魔神 vs 大魔王 ― 腹筋限界突破バトル」
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実況アナ:「本日の解説は、元ベイスターズ守護神・佐々木主浩さん、そして特別ゲストに爆笑解説コンビ、小倉ツインズこと光子さん・優子さんです!」
観客:「キャー!!!」(すでに笑いの予感)
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光子:「今日は大魔神さんとご一緒させてもろうて、うちも緊張しとるっちゃけど…」
優子:「いやいや光子、それより大魔神さんのオーラ、守護神ってより“沈黙の筋肉”っちゃ!」
大魔神:「……そんな紹介されたん初めてや(笑)」
観客から笑いが漏れる。
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試合が始まる。
ベイスターズの投手が初回から三者連続三振!
実況アナ:「大魔神さん、このピッチングどうですか?」
大魔神:「いや〜、理想的な立ち上がりですね。コースも完璧です」
光子:「おぉ〜!これは“スピリチュアル・ストライクゾーン覚醒現象”やね!」
優子:「ボールが“やる気スイッチON”しとるばい!」
大魔神:「(笑いながら)どんな現象やねん!」
観客:「あはははは!!!」
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5回表、カープの攻撃。
バッターがバットを振った瞬間、ボールはフェンス直撃。
光子:「おぉっとぉ!これは“物理の授業でも説明できん角度”!」
優子:「フェンス『イッタァ!』って言うたで、今!」
大魔神、マイク越しに吹き出す。
「ちょ、待って!俺、真面目に解説できん!(笑)」
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そして、事件は7回に起こる。
ベイスターズの選手が守備でボールを取り損ねる。
光子:「はい出ました、“人間スライムモード突入〜!”」
優子:「グラブがボールにフラれた瞬間っちゃ!」
大魔神:「そんな失恋みたいに言うなや!!(笑)」
観客・実況・スタッフ、全員腹筋崩壊。
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試合後。
大魔神:「あのな、今日俺、野球より笑いのダメージで体力なくなったわ…」
優子:「あはは!ちなみにうちには“大魔王”がおるけんね!」
光子:「そうそう、お父さんが“大魔王”!笑いで地球揺らすレベルやけん!」
大魔神:「……え、ちょ、ちょっと待って。
その大魔王、次一緒に解説こられたら、俺ほんま腹筋もたんかもしれんわ!!」
光子:「その時は整骨院、予約しときますけん!」
優子:「“守護神と大魔王のW受診スペシャル”になるねぇ〜!」
観客:「あははははは!!!」
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◆翌日のSNSトレンド:
#大魔神vs大魔王
#腹筋崩壊実況
#光子優子解説無双
#笑って野球観れん
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ニュースキャスター:
「昨日のベイスターズ対カープ戦、視聴率28%超。
野球中継史上初、“笑いすぎ注意テロップ”が出ました」
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大魔神のコメント(試合後インタビュー):
「いやもう、ツインズと共演する時はプロテインより腹筋サポーターが必要やわ(笑)」
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光子:「次はどの球場に“笑いのバックスクリーンホームラン”打ちに行こうかね!」
優子:「どこ行っても整骨院パンクやけん、覚悟しとってね!」
東京ドーム七月の陣――策士×曲者×爆笑解説
七月の東京ドーム。屋根の内側を伝う照明が、白球と芝をくっきり浮かび上がらせる。
本日のゲスト解説は“策士・曲者”の代名詞、元木さん。そしてもう一組、“爆笑発電所”こと小倉ツインズ、光子と優子。
実況「本日はスペシャルでお送りします!元木大介さん、そして小倉ツインズのお二人です!」
元木「よろしくお願いします。今日は“策士”じゃなくて“笑士”になりそうやなぁ」
光子「元木さん、うちらも策士・曲者枠いけますよ?」
優子「うん、家に最強の“策士ツインズ”がおるけん」
元木「え、もう一組双子?」
光子「姉の美香の子ども、春介と春海。4歳にして“作戦会議”が日課です」
優子「朝イチで食卓のパン屑の配置から“誰が先にジャムをゲットするか”の戦略立てよるっちゃん」
元木「パン屑で戦略? それ、うちの打順会議よりシビアかもしれん(笑)」
――試合開始。
先発投手、初回はテンポよくツーアウト。ここで三番打者にフルカウント。
光子「ここ、勝負どころ。投手の顔、“内角行きたいけど怖い”の表情」
優子「春介やったら“小さく外してからの、さらに外”で“釣り作戦”やね」
元木「いやぁ、それプロやん。実際、外スラで空振り三振。ほんまに外したな」
三振の軌跡がビジョンに描かれ、ドームにどよめき。
実況「小倉さん方、読み通りでしたね!」
元木「解説席で“春介作戦”がハマるとは(笑)」
二回、相手の四番が強烈なライナー。レフト前ヒットか、と思った瞬間――レフトがダイビングキャッチ!
優子「出た、“春海の横取りスイッチ”!」
光子「兄が取る前に、妹が“先手必勝”で横からかっさらうやつ!」
元木「それ、家のリビングの話やろ! でもプレーの説明になってるのが悔しいわ(笑)」
三回裏、一塁走者がスタートを切る。キャッチャー二塁送球、タッチは――際どい!
光子「スローください!…はい、ここ。靴ひも、ほどけとる」
優子「靴ひもふわっ、スパイクの爪先がほんの一瞬浮いとる。これセーフやね」
元木「よー見つけるなぁ。ワシ現役のとき、そんな細部まで見られたらバレバレやん」
リプレイ検証の末、判定はセーフ。ドームが沸く。
実況「小倉さんの“人間観察”がここでも威力を発揮!」
元木「この観察力、スコアラー席にスカウトしたいわ」
五回表、打者のバント構えに内野が前進。だが直前で強攻、痛烈なサードゴロ!
三塁手、逆シングルで止めてから—まさかの二塁へ背面スロー! ダブルプレー成立!
優子「うわ、これ“逆手モーション・バックパス”!」
光子「春介がブロック遊びでやるやつ。“一回後ろ向いてからの最短”!」
元木「子どもの遊びがハイライト級の比喩になるの初めて見た(笑)」
七回、球数が嵩む投手。ベンチの気配を読んで光子がぼそり。
光子「ここ、マウンド行くふりして行かんパターンもあるね」
優子「“行くぞ行くぞ詐欺”で相手ベンチの代打タイミングずらすと」
元木「うん、それワシやってた(笑)。フェイクの歩幅は三歩までが美しいんや」
実況「“策士”の美学、出ました!」
そして九回。1点リードで迎えるラスト。
満員の東京ドームに、両軍の応援が渦を巻く。
最後の直球がミットを鳴らし、試合終了――勝利!
実況「ゲームセット! いや〜今日も“策士×曲者×爆笑”の三重奏でした!」
元木「正直、腹筋にきたわ…。解説中に笑いでスタミナ奪われるの初めてや」
優子「うち的には“策士の元木さん”と“曲者の春介・春海”の化学反応が勝因っちゃんね」
光子「次は“ドームの主電源”を落とさん程度に、笑いの出力上げていきます!」
元木「ちょ、これ以上上げたら危険物指定や(笑)。ほんま、俺、試合終わる頃まで腹筋もたんかと思ったわ!」
――エンディング。
実況「本日のトレンド、#策士と曲者と爆笑 と #春介春海理論 が急上昇中!」
元木「そのタグ強いなぁ…お二人、次はどの球場?」
光子「真夏のハマスタで“打球と笑いがよく伸びる”回、狙っとります」
優子「元木さん、腹筋ウォーマー忘れんでくださいね!」
元木「はいはい、整骨院の予約もしとくわ!(笑)」
ドームの天井に拍手の残響が吸い込まれていく。
“策士の目”と“子どもの観察眼”、そして“笑いの間”。
三つが噛み合った夜、東京ドームはいつもより少し明るかった。
『幼稚園爆笑通信・第2弾 〜春介と春海、園に笑いの旋風を〜』
朝の幼稚園。お日さまが校庭に差し込み、園児たちの声が響く。
教室では、春介と春海が絵の具を手に、なにやら真剣な表情。
春海:「しゅんしゅけ、スズメの絵かいたけど、なんかちょっとデブくない?」
春介:「それがええんよ。スズメ夫婦、パンくずばっか食べよるけん、ちょっとメタボなんや。」
春海:「あー!ほんならお嫁さんの方はもっとふっくらさせよっか?」
春介:「そうそう。健康診断で“飛行制限”かかるレベルにしとこ!」
先生、吹き出す。
クラス中、爆笑。
「お笑い双子、また始まった〜!」の声が飛ぶ。
──昼食時間。お弁当を広げながら、春介が立ち上がる。
春介:「本日のメニュー紹介コント、いきまーす!」
春海:「まずはこちら、うちのママ特製“たまゴジラ卵焼き”! 中から火ぃ吹きます!」
春介:「燃えるのは、お父さんの腹筋だけやけどな〜!」
(全員爆笑)
園長先生が廊下を通りかかり、そっと教室を覗く。
園長:「……あの子ら、小倉家のDNA、恐るべし。」
──午後。帰りの会で、先生が言う。
「今日は発表したい人、いますか?」
春海:「はーい!」
先生:「春海ちゃん、どうぞ」
春海:「スズメ夫婦のニュースです。旦那スズメ、奥さんに“米粒3つ食べただけやもん”と言い訳して大炎上!」
春介:「翌日、夫婦そろって低空飛行!」
(全員再び爆笑)
──その夜。
ビデオ通話が光子と優子のスマホにピコンッと入る。
画面には春介と春海のドヤ顔。
「今日も園で爆笑大賞とったと!」
二人がスズメ夫婦の再現コントを披露する。
光子と優子、腹筋崩壊。
優子:「ちょ、やばい、立てん!」
光子:「笑いのDNA、確実に進化しとるやん……!」
二人、床に転げながら笑い続ける。
──まるで、小倉家のお笑い遺伝子が、次世代にしっかり継承された瞬間だった。




