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三姉妹爆笑交響曲 — 大学生篇から陽翔&結音誕生まで  作者: リンダ


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休日遠征、海風とビジター白

 休日遠征、海風とビジター白


 朝。寮の玄関で光子と優子は、ホークスのビジターユニをぱしっと着込む。

「チケット、プレイガイドで確保。座席はビジター外野。よし、行くばい!」


 海沿いの電車、遠足テンション


 京葉線の車窓に、ぎらっと海。

 優子「潮の匂い、福岡のドーム帰りを思い出すね」

 光子「遠征やけど、心はホームやん」


 カイヒンマクハリ到着。スタジアムに近づくほど、白黒のマリーンズと、白金のホークスがミルフィーユみたいに混ざる。売店の列、ドラム缶みたいな唐揚げバケツ、チュロスの匂い。


 ZOZOマリン、ビジター色を足す


 ゲートをくぐると、海風がふっと背中を押す。

 光子「風、きもちー。ピッチも低音も伸びそう」

 優子「ここは球場、**出力45%**で笑って、**声は100%**で応援ね」


 席を確認して、まずは燃料補給。

 ・唐揚げ舟盛り(共有)

 ・ポテト大(光子)

 ・ソーダにレモン(優子)

 優子「飲み物は先に飲み切ってからネタする。スプラッシュ事件は封印」

 光子「心得た」


 試合開始、リズムは外野から


 トランペットの合図、手拍子が波になる。

 優子は太鼓のリズムに合わせて声を置き、光子はベース隊のノリで手拍子を分厚くする。

「若鷹いけー!」

 隣のマリーンズファンのお姉さんが笑う。「今日はよろしくね〜。でもウチが勝つけん!」

 優子「いやいや、こっちも負けんよ!(にっこり)」


 三回、ホークスがセンター前。外野席がドッと沸く。

 光子「ドゥン!(ベースの口まね)」

 優子「タッ!(スネアの口まね)」

 周りのホークス陣が「それリズム良か!」とまねしてくれる。いつの間にか列全体が合いの手隊に。


 小さなハプニングも、笑いで着地


 四回裏、風がふいて応援ボードが裏返しに。

 優子「『がんばれ』が**『ればんが』になっとる!」

 光子「逆読みでも縁起よさそうやん」

 前の席の小学生がクスクス。「それ、うける」

 優子「じゃ、ハイパー誘惑ウィンクは出力5%**で。安全運用」

(ぱちん)

 小学生「効いた」


 五回裏、ラッキーセブン前の腹ごしらえ


 スコアは拮抗。

 光子「明太おにぎり持ってきて正解」

 優子「唐揚げはまだ温い。博多の風、ここにも吹いとるね」

 隣のマリーンズお姉さん「一個ちょうだいは冗談やけど、心はシェアで!」

 光子「ありがとう先出し(胸に手→うん→親指ちょん)」


 七回、風船は心で飛ばす


 ラッキーセブン。ビジター外野がひとつになる。

 優子「声、置くよ——せーの!」

 球場の音が重なる。潮風が合唱をふわっと運ぶ。

 光子「休符=踊り場、ちゃんと置けた。ええリズム」


 終盤、勝負どころ


 九回、マウンドに緊張が立つ。

 優子「ここ、低音で支えるとこ」

 光子「ドゥン……ドゥン……(手拍子、ゆっくりと厚く)」

 最後の打球が高いフライで上がる。スタンド全体が立ち上がる——

 グラブにすぽん。

 ビジター外野、大歓声。

 隣のマリーンズお姉さんも拍手。「**いいゲーム!**またおいで〜」

 優子「もちろん!こんどは福岡でね」


 余韻、海と鉄路の帰り道


 夕方の海風が、汗をさらう。

 光子「球場はやっぱ生の低音が気持ちいい」

 優子「声出すと心も整うね。ねぇ、今日のベストプレーは?」

 光子「三回のヒットもやけど、逆読み『ればんが』がじわる」

 優子「あれはMマグニチュード3.0のソフト笑い。整骨院回避成功」


 電車の窓に二人のユニが反射する。

 光子「福岡の風、ちゃんと届いとった」

 優子「うん。ここ東京でも、心はホームやった」


 夜、寮に着いたら、みんなに戦利品のチームタオルを見せて、

 最後はいつもの眉ピッ。

 ——いい土曜日。海風と声援で、胸のリズムがすこし強くなった。




 帰寮トーク:地元愛と推し語りナイト


 女子寮ラウンジ。ユニ脱いで、タオル首にかけたまま円座。テーブルには唐揚げ残りとスポドリ。


 さくら「やっぱ福岡って、ホークスファン多いと?」

 優子「多い。うちの近所は犬も猫もホークス派って言われとる」

 光子「商店街の**“勝った日だけ割引”**があるけん、地元愛は生活圏に直結しとる」


 りり「推し選手は?」

 優子「私は外野のガッツ系。一歩目の速さが好き」

 光子「私は捕手のリードに惚れる。空気読む手、かっこよか」


 あかね「なんか語彙が職人愛w」

 優子「そこはベースとドラム育ちやけん、現場推しになるっちゃん」

 小雪「はい、飲み物は先に飲み切ってから続けて〜(噴き対策)」


 ⸻


 みんなの「好き」回してこ!


 小雪「じゃ、二本立てで聞くよ。①好きなスポーツ ②好きな歌手またはグループ。眉ピッした人から!」


 さくら「①マラソン観戦(沿道で手たたくの好き) ②MISIA(声、宇宙)」

 りり「①野球(今日ハマった) ②YOASOBI(物語ごと刺さる)」

 あかね「①バスケ(Bリーグ通い) ②Official髭男dism(鍵盤厨)」

 小春「①フィギュアとスキー ②いきものがかり(合唱の原点)」

 つむぎ「①テニス ②宇多田ヒカル(休符の置き方が神)」

 ひかり「①ラグビー(接点で泣く) ②Aimer(灯り系ボイス)」

 梢「①相撲(仕切り直しが美) ②スピッツ(言葉の距離感)」

 ヨナス「①サッカー(ブンデス) ②Queen(合唱うたいやすい!)」

 ソフィーア「①体操 ②Billie Eilish(ささやきの芯が好き)」


 優子「私は①野球&駅伝 ②X JAPAN(速いの叩くと血がめぐる)」

 光子「①野球&ラグビー ②スピッツと福岡勢(地元びいきは正義)」


 つむぎ「“地元びいきは正義”名言でた」

 小雪「ホワイトボードに書いとく。地元愛=生活の誇り」


 ⸻


 推しトークでじわっと博多


 ひかり「福岡って、どこ行ってもホークス話出ると?」

 優子「タクシーでも八百屋でも出る。翌朝のあいさつが『昨日よかったね』やったり」

 光子「勝った日は商店街が明るい。負けた日は明太子がやさしい(気のせい説)」


 りり「なんか帰省したくなる話…」

 さくら「ビジター外野でちゃんとホーム感じてたもんね、今日」


 ⸻


 まとめ:好きは“元気の入口”


 小雪「今日のまとめ——

 1.地元愛は生活のリズム(割引も挨拶も含む)

 2.推しは体温(語ると血が巡る)

 3.飲み物は先に飲み切る(大事)」


 優子「よし、次のデーゲームも前向きで行くばい」

 光子「眉ピッ。それと…今日の**“ればんがボード”はM3.0**でじわる」


 ラウンジに笑いの余韻。

 福岡の風は遠くても、推し語りでちゃんとここに吹いとった。




 恋バレ・ビデオ通話大混戦


 女子寮ラウンジ。全員で画面を囲む。

 画面は二分割。左は美香の家(後ろで春介と春海がピョコピョコ)、右は小倉家(優馬と美鈴)。


 優馬「どげんした? うちが恋しかなったとかね?」

 光子&優子「ちがーう!(同時ツッコミ)」


 美鈴「飲み物はいま飲み切ってね〜。今日は危険ワードが飛ぶ気がするけん」

(寮メンバー、慌てて紙コップを空にする)


 そこへ第三の小窓がポンと増える。

 翼「おーい、光子。相変わらず美人やね〜」

 さらに第四の小窓。

 拓実「優子、今日もかわいっちゃね」


 ——寮ラウンジ、静寂0.5秒ののち、爆発。


 さくら「はい出た!」

 りり「恋人乱入型・確定演出!」

 小春「ビデオ通話バレは逃げ道ないべさ!」

 あかね「証拠映像あがってます〜!」


 光子「ちょ、ま、これは、その……」

 翼「え、言うてよかろ? 隠す気ゼロやけど」

 優子「ちょ、拓実、今は……」

 拓実「(赤面)あ、えっと……その……大事にしとうとだけ」


 美香ニヤ「え〜、詳しく」

 美鈴うんうん「母は聞く側やけんね」

 優馬「父は聞きたいけど聞きたくない側です」


 春介「みちゅこおねえしゃん、ちゅばしゃにいしゃんだいちゅき?」

 春海「ゆーこおねえしゃん、ちゃくみおにいしゃんとけっこんする?」


 寮メンバー、床ドンで笑う。

 小雪「議事録:恋バレ事件、幼児確認で完全確定」

 ひかり「第三者(3歳)証言入りました〜」


 優子「……はい。お付き合いしとります。真面目に、です」

 光子「うちも、真剣です。コントより真面目に」

(翼と拓実、同時に会釈)


 美鈴「よかね〜。約束は三つ。一つ、お互いを雑にせんこと。二つ、学びは最優先。三つ、笑いは安全運用」

 優馬「四つ目、父はさみち……」

 全員「言うなーー!」


(危うく危険ワード。寮の何人かが口を手で塞いでセーフ)


 美香「まぁ、公認でよかやん。報告ありがとう。春介と春海、拍手〜」

 春介&春海「ぱちぱちぱち〜」


 翼「光子、今度そっち行くけん、寮の皆さんにも挨拶させて」

 拓実「優子、からあげ持って行く。量はどれくらい?」

 優子「バケツで」

 あかね「外せん答えきた」


 小雪「じゃ、公式まとめいきます。

 •光子×翼、優子×拓実は真面目交際。

 •学業最優先、**笑いは出力45%**で運用。

 •次回対面はからあげバケツ会にて。——以上!」


 美鈴「よし。親側からも祝福します。無理せんでね」

 優馬「父はさみち……(自粛)がんばりんしゃい」


 通話が切れたあと、ラウンジはふわっと拍手。

 さくら「いい夜やん」

 りり「推しカプ成立、めでたい」

 小春「合唱のキー上がった感じするべさ」

 優子「飲み物、先に飲み切っとって助かった」

 光子「父の禁句、ギリ回避できたしね」


 二人は顔を見合わせて、眉ピッ。

 ——恋も学びもギャグも、前向きでいくばい。





 GW来訪!ラウンジ崩壊のちプー垂れ宣言


 女子寮ラウンジ。扉が開いて——

 美香とアキラ、そして翼、拓実、手をつないだ春介と春海が登場。


 優子「いらっしゃーい!」

 光子「まずは偉大な先輩(=美香・アキラ)、お越しいただきありがとうございます!」

(寮メン一同、直立・会釈深め)

 小雪「今日だけ**“先輩モード”**でお願いします」

 アキラ「はいはい、やわらか先輩でね」

 美香「最初に言っとくけど——飲み物は今のうちに飲み切って!」


 そこへ翼と拓実が一歩前へ。

 翼「光子、相変わらずまぶしいね」

 拓実「優子、今日もかわいっちゃ」

(寮メン、ひゅ〜〜)


 春介「おねえしゃんたち、はーい!」

 春海「おねえしゃん、みててね〜!」


 ——次の瞬間。

 春介がハイパー誘惑ウィンク、極上投げキッスを200%で連射。

 春海も負けじと両手キッスの二刀流。


 さくら「あっ、くるっ……!」(紙コップをそっと置く)

 りり「直撃——どんっ!」

 あかね「崩落〜!」

 小春「保冷剤ー!」

 つむぎ「床がふわふわしてるんだが……」

 ひかり「尊いで血糖値上がる」

 梢「合唱で支えられない破壊力」

 ヨナス「メロメロ・エマージェンシー!」

 ソフィーア「字幕:Total Charm Saturation.」


 優子「ちょ、200は反則!」

 光子「5で十分のやつ!」

 美香「園長(=私)指導入りまーす。“笑い・きゅんは安全に”!」

 アキラ「ちび先輩、火力下げような〜」


 春介「はーい……すこしだけ」

(すこしだけと言いながら片目ウィンクをもう一発。寮メン、二度目のどさっ)


 ……が、春海が急にぷーっと頬をふくらませる。

 春海「イケメンおにいちゃんがいない……」

(ラウンジ静止)


 優子「え、拓実おるよ?」

 春海「たくみおにいしゃんはすき。でも、もっといっぱいほしい」

 小雪「欲しがり設定きた」

 ひかり「GW限定・イケメン回覧板どこに……」

 翼「えーと、追加で呼ぶ?(冗談)」

 美香「呼ばん! これ以上倒れる人が出るけん!」

 春介「はりゅみ、じゃあぼくがもういっかい——」

 全員「やめてーー!(合唱)」


 場を整えるため、小雪がホワイトボードに緊急アジェンダを書く。

 1.先輩に質問コーナー(美香・アキラ)

 2.恋人自己紹介・安全版(翼・拓実)

 3.ちび二刀流の火力調整(春介・春海)

 4.記念撮影 → 休符(おひや・保冷剤)


 1) 先輩に質問


 さくら「音大生活で一番大事なことは?」

 美香「“ありがとう先出し”と“休む勇気”」

 アキラ「それと**“拭いてから笑う”**(重要)」


 2) 恋人自己紹介・安全版


 翼「からあげバケツ持ってきました」

 拓実「ポテトLとドーナツも」

 寮メン「神/正義/拍手」


 3) 火力調整


 春介「ごめんね。ちょびちょびにする」

 春海「つぎはイケメンいっぱいのときに200する」

 優子「その会合どこ」

 光子「開催禁止」


 4) 記念撮影


 小雪「はい、眉ピッで——カシャ!」

 りり「#GW来訪 #ちび先輩200はやめて」

 あかね「出禁ワードできたな」


 最後はお茶でかんぱい。

 美香「GWも安全運用で楽しく」

 アキラ「笑いは控えめ、愛は濃いめでいこ」

 翼「また来るね」

 拓実「次は火力5%で」


 春海「イケメンいっぱいのひ、よろちく」

 春介「ぼく、れんしゃは5にする(たぶん)」


 ラウンジに笑いとため息が混ざって、

 GWの午後は、記念写真とからあげの匂いを残してゆっくり傾いた。





 GWスペシャル:東京遠征 × ちび審判コント


 女子寮ラウンジ。

 ドアが開いて、翼・拓実・美香・アキラ、それに手をつないだ春介と春海が入ってくる。


 優子「いらっしゃい! 東京へようこそ〜」

 光子「まず確認! 飲み物は今のうちに飲み切ってくださーい(安全運用)」


 翼「実はテニスの大会で上京。明日が本戦やけん、今日しか時間が取れんかった」

 拓実「俺は卓球の公式戦。午前で終わったけん合流できた」

 美香「うちは東京の交響楽団さんにゲスト出演。私はピアノとトロンボーン」

 アキラ「俺はトランペットとサックス。今夜リハ、明日本番たい」


 一同「豪華やん!」


 ⸻


 ちび発案「ダブル審判ごっこ」はじまる


 春介「ちゅばしゃにいしゃん(=翼)、がんばってね。ぼくがしんぱんする〜!」

 春海「ちゃくみおにいしゃん(=拓実)もがんばって。はりゅみはたっきゅうしんぱん!」


 椅子の上に上がった春介が、紙コップをマイクに見立ててテニス主審。

 春海は割り箸を赤白フラッグにして卓球の副審。


 春介(主審)「ぷれい! ……いん? あうと? いーん!」

(全員:早い)

 春海(副審)「ねっとー! やりなおち!」

 拓実「ねっとって言いたいだけやろ(笑)」

 翼「主審さん、水分補給してから判定してね」


 春介「はい……ごくごく。じゃあ 200% ちゅっちゅぱわー いれまーす」

 優子「待って! 今日は45%制限やって言ったやろ」

 春介「45にする(と言いながら片目ウィンク)」

 小雪「はい、ビジター外野直撃級。全員セーフ、よく耐えた!」


 ⸻


 指揮者ごっこ 〜 交響“さみちいでちゅ”前日リハ(やさしめ版)


 美香「じゃ、指揮は春海ね。四拍子でトントン」

 春海「いち、にー、ちゅり、ちー!」

 アキラ「可愛さでテンポ上がるやつ」


 光子が口ベース(ドゥン・ドゥン)、優子が膝スネア(タッ・タッ)。

 美香はトロンボーンの口まね「ぶおー」、アキラはトランペットの口まね「ぱらら〜」。

 春介はテーブルでピアノ役、春海はストローでサックスブーッ


 やさしめ版ワンフレーズ

「またあした、って いえるから」

(全員で小声、飲み物は置いて、安全に)


 翼「この落とし方、試合前の心拍にちょうどいい」

 拓実「卓球の台にも休符いるんやな、って思える」


 ⸻


 取材ごっこ 〜 ちびアナの容赦ない質問


 春介(アナ役)「しゅざいです。ちゅばしゃにいしゃん、ゆうしょうのひけちゅは?」

 翼「水分・睡眠・ちょびっと笑い」

 春海(アナ役)「ちゃくみおにいしゃんは?」

 拓実「サーブ前の深呼吸と、おねえしゃんの応援」

(優子、顔が一瞬で赤)

 さくら「実況:ここで表情筋崩壊」

 りり「寮ベンチも温まってまいりました!」


 ⸻


 天然おかわりタイム


 春海「イケメン、きょうはふたりおるからぷーしない」

 優子「素直でよろしい」

 春介「はりゅみ、ごほうびちゅー(→優子にエア投げキッス45%)」

 優子「被弾……でも45%なら整骨院回避!」


 美香「じゃ、本日のまとめ。

 1.大会・本番の前は笑い45%で安全運用。

 2.休符=踊り場を置いて、深呼吸。

 3.拭いてから笑う(大事)。」


 アキラ「それと勝っても負けても、ごはんはうまい。腹が土台やけん」


 光子「全員、眉ピッで気合い入れ直し!」

 全員「眉ピッ!」


 ⸻


 記念撮影 → 送り出し


 玄関前で記念写真。

 春介「ちゅばしゃにいしゃん、がんばれ!」

 春海「ちゃくみおにいしゃん、がんばって!」

 翼「任せて!」

 拓実「任されました!」


 エレベーターが閉まる瞬間、春介と春海がそろってウィンク45%+投げキッス45%。

 ラウンジにふわっと笑いが残り、

 明日の本番と試合に向けて、空気はほどよく温まった。




 梢、うっかり恋バレの夜


 ラウンジ。翼&拓実の余韻がまだ温かい。


 さくら「いや〜、翼くんも拓実くんもかっこよすぎ」

 りり「うちも彼氏ほしい……春海プロデュースで紹介してほしい」

 あかね「3歳の人材派遣はアカンて」

 小春「でもきゅん供給大事だべさ」


 テーブルの端で梢がぽそっと。


 梢「……私も彼氏、呼ぼうかなぁ」


 ——静寂0.7秒。


 優子「え? 彼氏“いるの”?」

 梢「へ? あ、まずい。つい口が……」

 全員「出たーー!」


 小雪が瞬時にホワイトボードを持ってくる。

 でかでかと 《恋バナ取調室》。


 光子「はい、それじゃ取調べ開始。まずは氏名・交際期間・出会い!」

 梢「こずえ。交際は4か月。出会いは奈良の受験塾……再会は東京の図書館の落とした付箋を拾ってくれたとき」


 ひかり「運命の付箋……強い」

 さくら「付箋ラブはじまる前に飲み物飲み切って!」(全員ごくごく)


 優子「彼氏の名前は?」

 梢「……大和やまと 秋斗あきと。経済学部」


 りり「苗字が大和、出身は奈良、もう勝ち確フラグ」

 あかね「で、どこが好きなん?」

 梢「静かなとこ。並んで歩く時の歩幅、ちゃんと合わせてくれる。あと、おでこがちょっと広い」

 小春「具体ぃ〜! 好感度たか!」


 光子「初デートは?」

 梢「古本屋→喫茶店。コーヒー頼んだら、私が砂糖入れるの忘れるクセまで見抜かれて、『甘いのは話で十分だよ』って」

 一同「名言〜〜!」

 優子「はい、甘さ警報。鼻からコーヒー注意!」


 つむぎ「告白の言葉は?」

 梢「『無理しなくていい日は、無理しないで一緒にいる日にしない?』」

 ひかり「**休符(ひと呼吸)**を彼氏が提案してくるタイプ……最高」


 小雪「じゃ、検証タイム。秋斗さんの良さを10秒で要約して」

 梢「静けさで支える人。並走力とさりげなさが武器。**“ありがとう先出し”**が自然に言える」

 さくら「満点。彼氏、優等生」


 りり「写真は?(ニヤ)」

 梢「今日はない……けど、これ付箋」

(小さなメモに “読んだら返事はいつでも — 秋斗**”**)

 あかね「返事待ちの余白までイケメン」


 優子「呼ぶ? 今度、からあげバケツ会あるけん」

 梢「からあげ目当てってバレそう……でも、うん、紹介したい」


 光子「じゃ正式アナウンス!

 •梢の彼氏=大和 秋斗さん(経済学部)

 •推しポイント:静けさ・歩幅・おでこ

 •名言:『無理しない日は無理しないで一緒に』

 •次回:からあげバケツ会でご挨拶」


 小雪「議事録も完。恋バナは人の体温を上げる、以上!」

 ひかり「休符基金にも効く話やった。しんどい時の一拍をくれる人、尊い」


 ラウンジにふわっと拍手。

 梢はちょっと照れたまま、胸に手を当てて親指ちょん。

 優子「お幸せに。で、秋斗さん呼ぶ日は飲み物先に飲み切り、鼻コーヒー禁止やけんね」

 光子「眉ピッで締め!」


 ——その夜、ホワイトボードの片隅に新しいタイトルが増えた。

 《恋の歩幅メモ:無理しない日は無理しない》。

 笑って、照れて、ちょっとあったかくなった。




 5月3日10:00、恋の歩幅テスト


 前夜、梢はスマホを握って深呼吸。

「秋斗、今度うちの大学に来ない? みんなに紹介したい」

 返事はすぐ来た。

「10時に正門。歩幅、合わせるよ」


 ⸻


 正門前 10:00


 連休の青空。梢が門前に立つと、向こうから大和 秋斗が小走りで来た。

 秋斗「ごめん、2分前行動しようとしたら3分前になった」

 梢「その誤差がもう好き」

 歩き出すと、ほんとに歩幅がピタ。角で人とすれ違う時、秋斗はさりげなく外側に移る。

 梢「(小声)ありがと」

 秋斗「ありがとう先出し」と親指ちょん。もう熱い。


 ⸻


 ラウンジ突入


 女子寮ラウンジでは、小雪がホワイトボードに**《祝・梢の彼氏来訪》と書き、さくらが飲み物の紙コップを配る。

 小雪「今日は鼻コーヒー禁止**。飲み切ってからきゅんを受け止めて〜」

 一同「はーい!」


 梢「紹介します。大和 秋斗、経済学部です」

 秋斗(丁寧に会釈)「はじめまして。静かめにお邪魔します」


 りり「静かめの宣言、好感度高い」

 あかね「静けさで殴ってくるタイプや」


 秋斗は紙袋を差し出す。

 秋斗「古本屋の焼き菓子屋で、カヌレとバターサブレ。全員分あります」

 小春「配慮が焼きたて」


 ⸻


 うっかり熱々①:付箋の続き


 優子「質問! 出会いは付箋って聞いたけど、今も?」

 秋斗「はい。今日の分も」

 小さなメモを梢へ。


『帰り道、手が寒かったら言って。片方貸す — 秋斗』


 さくら「甘い。飲み切っといてよかった」

 ひかり「手袋の片方システム、合法的に距離ゼロ」


 梢(耳まで赤い)「……ありがとう」


 ⸻


 うっかり熱々②:砂糖は話で十分


 光子「喫茶店でよく言う言葉、もう一回」

 秋斗「(照れて)……甘いのは話で十分、って」

 全員「名言〜〜!」

 あかね「今日のMマグニチュード4.0、安全圏で爆発」


 ⸻


 取調べ……じゃなくてQ&A


 小雪「3問だけ。①梢の好きなとこ ②ケンカしたらどうする ③将来の歩幅」

 秋斗「①言葉の仕上げが丁寧なところ。

 ②**“無理しない日は無理しないで一緒に”を提案します。

 ③歩幅は合わせ続ける**。速い日は速く、疲れた日はゆっくり」


 梢「……はい満点」

 さくら「歩幅で泣けるの初めてやわ」


 ⸻


 実演「歩幅&コート直し」


 つむぎ「実演お願いします!」

 ソファ前を二人で一往復。秋斗は段差の前で自然に手を添え、梢のカーディガンのタグをそっと直す。

 りり「タグを直す男、世界平和」

 ひかり「静謐せいひつの魔法かかった」


 ⸻


 記念撮影と、宣言


 小雪「じゃ、眉ピッで記念写真!」

(カシャッ)


 優子「秋斗くん、公式に公認やけん。学業最優先で、笑いは適量でいこ」

 光子「梢の休符になってね」

 秋斗「約束します」


 梢「……じゃ、みんなに宣言。からあげバケツ会、今度は秋斗も参加します」

 あかね「拍手! 追加でポテトLも頼む!」


 ⸻


 帰り道、手袋の片方


 午後の風が少し冷たい。

 梢「(もじもじ)手、ちょっと寒い……かも」

 秋斗「(うなずいて)片方、どうぞ」

 手袋一個に、二人の指がぎゅっと寄る。

 遠くで寮の窓が開いて、みんなが旗みたいにタオルを振る。

 全員「お幸せに〜!」


 梢は笑って、胸に手を当てて親指ちょん。

 今日の掲示板には、新しい一行。

 《無理しない日は、無理しないで一緒に。》

 ——熱々ぶり、見事に披露完了。ラウンジはまた一段、あったかくなった。




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