戦い終えて
――ストックホルム大会閉会から数週間後。
IOC(国際オリンピック委員会)の本部にて、定例理事会。
議題のひとつに、異例の項目が追加された。
「M&Y現象に学ぶ、“笑い”と“心の回復”の導入提案」
議場には、真剣な表情の理事たち。
だがそのスライドには、なぜか光子と優子の写真。
――金メダリストたちの肩を抱きながら、爆笑する二人の姿だった。
⸻
IOC理事会・討議要旨(2044年秋)
議長
「今回の大会では、“競技の緊張”と“笑いによる解放”のバランスが、前例のない成果を生んだ。
M&Yの即興コント、そして観客とのインタラクションが、選手たちの心理的安定に大きく寄与したのは明白だ。」
心理学専門委員
「科学的にも、“笑い”はストレスホルモンを抑制し、集中力を維持する。
彼女たちの活動は、“アスリート・メンタルケア”の新たなモデルケースと言える。」
文化プログラム担当理事
「芸術部門に“エンターテイメント・アクト”を正式に加えるべきです。
各大会で、開催国の文化と“笑い”を融合させた舞台を取り入れたい。」
⸻
IOCの新構想:「オリンピック・ウェルネス・プログラム」
1.アスリート・ヒーリングルーム設置
大会村に“笑いと音楽のラウンジ”を常設。
コメディアン、ミュージシャン、メンタルケアスタッフが常駐。
2.エンターテイメント・ナイトの公式化
競技の合間に、選手と観客が共に笑えるステージイベントを開催。
初代アドバイザーに、**小倉光子・小倉優子(M&Y)**を正式任命。
3.「Laugh & Forward」国際キャンペーン
五輪スローガン「Citius, Altius, Fortius(より速く、高く、強く)」に、
新たに「そして笑顔で(Et Cum Risus)」を補う構想が検討される。
⸻
光子・優子コメント(IOC記者会見より)
光子「スポーツは闘いだけじゃなく、“心の再生”でもあるけんね。笑いはそのスイッチたい。」
優子「世界中の選手が“笑顔で挑んで、笑顔で帰れる”大会になったら最高やね。」
⸻
各国メディアの見出し
NHK:「オリンピック、笑いを正式採用へ」
CNN:「From Gold Medals to Giggles — M&Y redefine sportsmanship」
Le Monde:「Le rire devient discipline olympique?(笑いがオリンピック種目に?)」
SVT:「ストックホルムから始まる、“笑いのレガシー”」
⸻
こうして、M&Yが巻き起こした“笑いの革命”は、
単なるブームではなく、オリンピックの制度改革へとつながっていく。
――“スポーツは人を鍛える。笑いは人を救う。”
二人の信念が、ついに世界のルールブックに刻まれようとしていた。
――8月中旬、成田空港。
白と赤の日本代表ユニフォームが続々とゲートから姿を現す。
スウェーデンから帰国した日本選手団を出迎える人々で、空港ロビーはまるで年末のカウントダウンのような熱気に包まれていた。
だが、その中でも――ひときわ歓声が大きくなった瞬間があった。
「キャーーー!!M&Yだーー!!!」
「光子ちゃーん!優子ちゃーん!拓実くーん!!翼くーん!!」
テレビカメラが一斉に動き、報道陣が通路を埋める。
空港の案内板の下には、急遽設置された横断幕。
《おかえりなさい!金メダル×笑いの日本代表!》
⸻
成田空港・特別帰国記者会見
特設ブースには、金メダリストの青柳翼と柳川拓実、
そして笑いと希望の象徴となった**小倉光子・小倉優子(M&Y)**の4人が並ぶ。
背景には金色の五輪エンブレムと「STOCKHOLM 2044」の文字。
司会の声が響く。
「日本選手団、そして“笑いの金メダル”とも呼ばれる小倉家のみなさんです!」
フラッシュが無数に焚かれ、報道陣のシャッター音が鳴り止まない。
⸻
質疑応答・笑撃の再来
記者A(NHK)「翼選手、改めて金メダルの重みをどう感じますか?」
翼「重たかったですけど……光子が“持ってみる?”って言うけん渡したら、**『これ洗える?』**って」
(会場:爆笑)
記者B(日刊スポーツ)「拓実選手、三冠達成おめでとうございます!」
拓実「ありがとうございます。もう腕上がらんくらいにラケット振りました。」
優子「うち、マッサージ予約しとったけど、手より口が疲れとるって言われたけんね」
(爆笑の波、再び)
⸻
光子・優子のコメント
光子「うちら、世界を笑わせて、整形外科をパンクさせた女ですけん(笑)」
優子「でもね、本当に、あのストックホルムの夜空の下で、
選手も観客も笑いながら泣いとった。あの瞬間の空気は一生忘れられん。」
報道陣の中から、涙ぐむカメラマンまで現れる。
⸻
最後に代表して翼の言葉
「僕たちが戦えたのは、スポーツだけじゃなく、
笑いという勇気を背中に受け取ったから。
笑顔って、戦う力になるんです。
これからのオリンピックは、強さ+優しさ+笑いで行きます。」
⸻
エピローグ
その夜、成田空港のライブ映像は全国に生中継された。
SNSでは数分でトレンドが埋め尽くされる。
•#おかえり光子優子
•#笑って前進日本代表
•#整形外科再びパンク
•#チューは家族会議後再演希望
•#金メダルとギャグの共演
観客の笑顔、選手の涙、そして舞台のような会見。
こうして、ストックホルムの熱狂は、日本中を再び笑いの渦に包み込んだ。
そして誰もが思った。
「小倉家がいる限り、日本は笑顔でいられる」と。
――博多の夏、湿った風が頬を撫でる。
成田からの直行便がスポットインすると、福岡空港の到着ロビーがどよめいた。
「おかえりーーっ!!」
「翼ー!拓実ーー!!」
「M&Yーー!!」
横断幕には手描きの文字。
《おかえりんしゃい!金色の笑いと勇気》
太鼓サークルの拍に合わせて、子どもたちが小旗を振る。
到着ロビー
ガラス扉が開き、翼・拓実、そして光子・優子。
四人が一歩踏み出した瞬間、歓声が波のように押し寄せる。
地元局の中継アナが声を震わせる。
アナ「福岡空港、完全に“祭り”です! 会場は笑って前進コール!」
観客「笑って! 前進! 笑って! 前進!」
春介と春海、穂乃果と水湊も最前列でジャンプ。
美鈴と優馬、青柳家・柳川家の皆も手を振る。
地元インタビュー(特設ステージ)
Q:まずは福岡に帰ってきた気持ちを。
翼「ただいま戻りました。ここに帰って、やっと金メダルが“本物”になりました。」
拓実「この街の声援が、最後の一球を押し込んでくれました。めっちゃ重たかったけど、今は軽いです。」
Q:M&Yのお二人、地元のみなさんへ。
光子「博多の空気、最高やね。空港入った瞬間、明太子のテンポになった。」
優子「今日は博多弁フルスロットルでいくけん。**感係者(感情係)**として会場の温度上げてくよ!」
(会場、ドッと笑い)
Q:名物の“あのやり取り”、地元版で!
翼「今日帰ってくる前の機内で『着いたら抱きついてチューする』ってLINE送ったら——」
光子「『バカッ。税関抜けるまで集中せんかい』って返した。」
(空港ロビー、腹筋崩壊)
商店街ライブ中継・即席ミニコント
中継カメラが博多駅前へ。
M&Yが即興で——「もしも屋台の屋根と餃子がケンカしたら」
屋根(光子)「雨ん日ばっかり来んね!」
餃子(優子)「焼かれて働きよるっちゃけん、屋根も守り合いしようや!」
屋根「よかよか、じゃあ笑って前進の合図で開店!」
(観客:拍手&「開店ー!」コール)
地元局・囲み取材(抜粋)
Q:子どもたちへ伝えたい言葉は?
拓実「一球ずつ、丁寧に。 焦らんでよか。」
翼「速さより間。友だちや家族と拍を合わせる練習を。」
優子「つらい時は**“笑って前進”**って口に出すだけで、ちょっと楽になるよ。」
光子「そして“チューは家族会議後”。これは博多の新常識やね。」
(全方位、爆笑)
市役所前・歓迎セレモニー(告知)
司会「明日、福岡市役所前広場で凱旋イベントを行います。M&Yの白夜凱旋ミニライブ、翼・拓実のトーク、子ども向け体験会も!」
子どもたち「いくーー!!」
エンディング:博多の空
夕暮れ、屋台から立ちのぼる湯気。
四人が肩を並べ、手を振る。
群衆は自然に三拍子の手拍子を刻む——
パン・パン…パン!
パン・パン…パン!
全員:「笑って、前進。」
白い紙吹雪が、金色の夏の名残を連れて舞い落ちた。
福岡の凱旋は、笑いと拍で、完璧に“ホーム”だった。
(全8楽章/約42分、オケ+バンド+合唱。キーワードの**「笑って、前進」**をレイトモティーフ化)
⸻
組曲《白夜と金色の拍 — Stockholm Suite》
I. 出発「風のホーム、のぞみ発」(Gメジャー/♩=116/4/4/5’00”)
•音像:新幹線のレールを刻むスネア+ピアノの分散和音。
•主題A「旅立ちの拍」:短い三連×三拍子の手拍子モチーフ(パン・パン…パン)。
•歌詞(一節)
かばんの中に/約束ひとつ/笑って、前進/窓は夏色
II. 開会式「白夜の門」(Dメジャー/♩=72/6/8/4’30”)
•音像:弦のトレモロとグロッケン。北欧の薄明を描く。
•主題B「白夜のコード」:Lydian上行。合唱は“はぁ”のブレスで光のにじみを表現。
•演出:合唱が客席を囲い、光の輪をつくる。
III. 競技開始「拍と間」(e-moll→Eメジャー/♩=128→138/4/4→7/8/6’00”)
•翼の“間”、拓実の“3球目”をポリリズムで表現。
•打楽器がサーブ→レシーブ→三球目を、ピアノがライジング→スライスを模写。
•歌詞
速さだけじゃ/届かない場所へ
拍で進め/間で勝て
IV. 決勝戦当日「約束のキス(家族会議後)」(B♭メジャー/♩=112/4/4/7’00”)
•二重唱(光子×優子)とテノール(翼)/ハイバリトン(拓実)のクロストーク。
•コメディ・レシタティーヴォ:メッセージの掛け合い(“バカッ。集中!”のツッコミはピッコロ+ウッドブロック)。
•中盤で主題Aが荘厳に再登場、金メダルへ雪崩れ込む。
V. 表彰式「金色の雨」(Eメジャー/♩=66→84/3/4/4’00”)
•ハープのグリッサンドにブラスのコラール。
•コール&レスポンスで**「教えて金!」**→ティンパニの“降り方”フレーズ。
•歌詞
重たさはね/ありがとうの数
首にかかるたび/心は軽い
VI. 閉会式「笑い納めのコント」(Aメジャー/♩=132/2/2/4’30”)
•スキャット&拍手のミニマル。
•スポークン“もしも表彰台がしゃべったら”を合いの手に。
•客席参加:三拍子手拍子を指揮者の合図で。
VII. 帰国「翼は西へ」(Fメジャー/♩=104/4/4/4’30”)
•成田のブラス・ファンファーレ→機内のストリングス→福岡到着の和太鼓ブレイク。
•サックス・ソロが白夜のコードを日本の空色に染め直す。
VIII. 地元のフィーバー「博多カーニバル」(Cメジャー/♩=138/2/4/6’00”)
•屋台リズム(小太鼓+ハンドクラップ)×ブラスバンド。
•フィナーレ合唱:
笑って、前進/泣いたらまた立つ
ここがホームだ/拍でつながろう
笑って、前進。(×3/ラストは無伴奏)
⸻
レイトモティーフ設計
•旅立ちの拍(主題A):三拍子手拍子。全曲の結節点。
•白夜のコード(主題B):#4(Lydian)を含む上行。希望と透明感。
•“間”の休符:要所で全休符を“聴かせる休み”として配置(特にIII, IV)。
編成
•オケ(2Fl/Ob/Cl/Bsn/4Hrn/3Tpt/3Tbn/Tba/Tim/Perc×4/Strings)
•リズム(Drs/Ba/Pf/EGt)+和太鼓
•合唱(混声)+ソリスト4(光子・優子・翼・拓実)
上演メモ(M&Y向け)
•観客参加ポイント:I末尾・VI全編・VIIIフィナーレの手拍子。
•コント台本は場内アドリブ許容(「感係者です」「家族会議後」差し込み推奨)。
•収益の一部を復興支援へ(プログラム裏表紙に明記)。
⸻
⸻
タイトルロゴ案
白夜と金色の拍 – Stockholm Suite
フォント:明朝+サンセリフのハイブリッド。
「白夜」は銀白のグラデーション、「金色の拍」は金箔風の光沢。
タイトル下に小さく英語版:
“The Beat of Gold Under the Midnight Sun”
中央に五線譜が流れ、右端で拍子記号「3/4」が小さく輝く。
五線の上を走る“光の拍”が、
まるで翼のボール軌道と拓実のスマッシュを象徴しているように見える。
⸻
ジャケットデザイン案
表面構図
•背景:ストックホルムの白夜の空(淡い青と白のグラデーション)
•前景:
•金メダルを掲げる翼と拓実
•その隣で笑う光子と優子(マイクと譜面を持つ)
•彼らの足元には、五輪色を溶かした音符たちが舞う。
•タイトルロゴが上部中央に配置され、下部には:
Composed & Produced by M&Y (Mitsuko & Yuko Ogura)
Featuring Tsubasa Aoyagi & Takumi Yanagawa
背面構図
•北欧の街並みと博多の夜景を半分ずつ融合。
•曲目リスト(I〜VIII章)を縦書き+英語併記。
•クレジット下に小さく:
“Dedicated to all who laughed, cried, and kept moving forward.”
— M&Y, 2044
⸻
リリース情報(想定プレス向け)
タイトル: 白夜と金色の拍 – Stockholm Suite
アーティスト: M&Y(小倉光子・小倉優子)
フィーチャリング: 青柳翼・柳川拓実
発売日: 2044年12月24日(世界同時配信)
レーベル: PeachTone Records / Mirai no Tane Foundation
仕様:
•通常盤(CD+ブックレット)
•限定盤(Blu-ray付・メイキング映像・特別対談収録)
⸻
M&Yコメント(プレスリリースより)
「ストックホルムで感じた笑いと涙と拍のすべてを、音にしたいと思いました。
メダルの重み、家族の支え、白夜の光、
その全部に“間”がありました。
音楽って、その間を感じることだと思うんです。」
— 小倉光子
「世界の人が、あの笑いの夜をもう一度聴けるように。
でもね、“チューは家族会議後”は、今回も健在やけん!」
— 小倉優子
⸻
⸻
タイトルロゴ案
白夜と金色の拍 – Stockholm Suite
フォント:明朝+サンセリフのハイブリッド。
「白夜」は銀白のグラデーション、「金色の拍」は金箔風の光沢。
タイトル下に小さく英語版:
“The Beat of Gold Under the Midnight Sun”
中央に五線譜が流れ、右端で拍子記号「3/4」が小さく輝く。
五線の上を走る“光の拍”が、
まるで翼のボール軌道と拓実のスマッシュを象徴しているように見える。
⸻
ジャケットデザイン案
表面構図
•背景:ストックホルムの白夜の空(淡い青と白のグラデーション)
•前景:
•金メダルを掲げる翼と拓実
•その隣で笑う光子と優子(マイクと譜面を持つ)
•彼らの足元には、五輪色を溶かした音符たちが舞う。
•タイトルロゴが上部中央に配置され、下部には:
Composed & Produced by M&Y (Mitsuko & Yuko Ogura)
Featuring Tsubasa Aoyagi & Takumi Yanagawa
背面構図
•北欧の街並みと博多の夜景を半分ずつ融合。
•曲目リスト(I〜VIII章)を縦書き+英語併記。
•クレジット下に小さく:
“Dedicated to all who laughed, cried, and kept moving forward.”
— M&Y, 2044
⸻
リリース情報(想定プレス向け)
タイトル: 白夜と金色の拍 – Stockholm Suite
アーティスト: M&Y(小倉光子・小倉優子)
フィーチャリング: 青柳翼・柳川拓実
発売日: 2044年12月24日(世界同時配信)
レーベル: PeachTone Records / Mirai no Tane Foundation
仕様:
•通常盤(CD+ブックレット)
•限定盤(Blu-ray付・メイキング映像・特別対談収録)
⸻
M&Yコメント(プレスリリースより)
「ストックホルムで感じた笑いと涙と拍のすべてを、音にしたいと思いました。
メダルの重み、家族の支え、白夜の光、
その全部に“間”がありました。
音楽って、その間を感じることだと思うんです。」
— 小倉光子
「世界の人が、あの笑いの夜をもう一度聴けるように。
でもね、“チューは家族会議後”は、今回も健在やけん!」
— 小倉優子
⸻
⸻
タイトルロゴ案
白夜と金色の拍 – Stockholm Suite
フォント:明朝+サンセリフのハイブリッド。
「白夜」は銀白のグラデーション、「金色の拍」は金箔風の光沢。
タイトル下に小さく英語版:
“The Beat of Gold Under the Midnight Sun”
中央に五線譜が流れ、右端で拍子記号「3/4」が小さく輝く。
五線の上を走る“光の拍”が、
まるで翼のボール軌道と拓実のスマッシュを象徴しているように見える。
⸻
ジャケットデザイン案
表面構図
•背景:ストックホルムの白夜の空(淡い青と白のグラデーション)
•前景:
•金メダルを掲げる翼と拓実
•その隣で笑う光子と優子(マイクと譜面を持つ)
•彼らの足元には、五輪色を溶かした音符たちが舞う。
•タイトルロゴが上部中央に配置され、下部には:
Composed & Produced by M&Y (Mitsuko & Yuko Ogura)
Featuring Tsubasa Aoyagi & Takumi Yanagawa
背面構図
•北欧の街並みと博多の夜景を半分ずつ融合。
•曲目リスト(I〜VIII章)を縦書き+英語併記。
•クレジット下に小さく:
“Dedicated to all who laughed, cried, and kept moving forward.”
— M&Y, 2044
⸻
リリース情報(想定プレス向け)
タイトル: 白夜と金色の拍 – Stockholm Suite
アーティスト: M&Y(小倉光子・小倉優子)
フィーチャリング: 青柳翼・柳川拓実
発売日: 2044年12月24日(世界同時配信)
レーベル: PeachTone Records / Mirai no Tane Foundation
仕様:
•通常盤(CD+ブックレット)
•限定盤(Blu-ray付・メイキング映像・特別対談収録)
⸻
M&Yコメント(プレスリリースより)
「ストックホルムで感じた笑いと涙と拍のすべてを、音にしたいと思いました。
メダルの重み、家族の支え、白夜の光、
その全部に“間”がありました。
音楽って、その間を感じることだと思うんです。」
— 小倉光子
「世界の人が、あの笑いの夜をもう一度聴けるように。
でもね、“チューは家族会議後”は、今回も健在やけん!」
— 小倉優子
⸻
⸻
ライナーノーツ
《白夜と金色の拍 — Stockholm Suite》
文:小倉光子・小倉優子(M&Y)
⸻
序章:笑いと拍でつないだ、あの夏の物語
2044年、北欧ストックホルム。
私たちはアーティストとして、そして家族として、
“笑って前進”という言葉を世界に届けに行った。
オリンピックはスポーツの祭典。
でも同時に、人と人の「心の拍」が響き合う場所だと思う。
涙も、緊張も、歓声も、ぜんぶリズムの一部。
この組曲《白夜と金色の拍》は、
出発の日から帰国の日まで、
私たちが体で、耳で、そして心で感じた八つの瞬間を音にしたものです。
⸻
第一章 出発「風のホーム、のぞみ発」
博多から新幹線に乗る朝。
車窓の向こうには、まだ眠そうな街と、
旅立つ者の背中を押すような夏の光。
ホームの足音や、レールの揺れがすでにリズムになっていた。
私たちにとっての「出発」は、いつも笑いから始まる。
だからこの曲も、**パン・パン…パン!**という三拍子の手拍子で幕を開ける。
⸻
第二章 開会式「白夜の門」
北欧の空は、夜なのに光を忘れない。
白夜のグラデーションの中で、
選手たちが旗を掲げる瞬間、
私たちは音楽で“拍”を添えた。
遠い国の国歌も、笑顔で響き合う。
その“音の重なり”が、私たちには希望に聴こえた。
⸻
第三章 競技開始「拍と間」
テニスのコートも、卓球の台も、
そこに流れているのは、リズムと呼吸。
速さの裏にある“間”こそが勝負を決める。
翼も拓実も、それをよく知っていた。
だから音楽でその「呼吸」を描いた。
ブラスの一瞬の休符に、選手のまばたきが聴こえる。
⸻
第四章 決勝戦当日「約束のキス(家族会議後)」
勝ち負けを超えた約束。
“試合が終わったら、抱きついてチューする”
――そんなLINEが、
まさか全世界に笑われるとは思ってもみらんかった。
でも、あの瞬間の笑いがあったからこそ、
張りつめた空気がやわらいで、
本当の力が出せたんだと思う。
音にしたのは、あの“ツッコミのテンポ”。
ピッコロとウッドブロックが「バカッ!」を奏でる。
⸻
第五章 表彰式「金色の雨」
金メダルの重み。
でもそれは「ありがとう」の重みでもあった。
肩にかかるたびに、心が少し軽くなる。
スタンドの光が、
まるで金色の雨のように降っていた。
ハープとブラスで描いたこの楽章は、
“泣き笑い”そのもの。
⸻
第六章 閉会式「笑い納めのコント」
世界が笑った夜。
私たちは「もしも表彰台がしゃべったら」を披露した。
あの3段の台が、
本当に人の心を代弁しているようで、
客席の選手たちが涙を流して笑ってくれた。
笑いは、疲れた心をやさしく包む音楽。
この章では、それをリズムで証明した。
⸻
第七章 帰国「翼は西へ」
白夜を離れ、夕暮れの日本へ。
機内で見た夕焼けは、
金色と橙色が溶け合うような、あたたかい光だった。
“ただいま”という言葉を口にした瞬間、
あの白夜の光が胸の奥でそっと灯った気がした。
福岡空港に降りた瞬間、笑い声が風になった。
⸻
第八章 地元のフィーバー「博多カーニバル」
屋台の湯気、太鼓の音、子どもたちの笑顔。
拍手の三拍子が街中に響く。
「笑って前進!」の掛け声とともに、
この組曲はクライマックスを迎える。
そして最後に残るのは、無音の間。
それは「また次の笑いで会おうね」という約束の空白。
⸻
終章:白夜は終わらない
あの夏、私たちは“白夜の光”を持ち帰った。
それは、夜の中にある希望。
笑いながら泣ける、
泣きながら笑える――そんな生き方の拍。
この組曲は、音楽で描いた“ありがとう”です。
選手たちへ、家族へ、そして世界中の笑ってくれたすべての人へ。
笑って、前進。
— 小倉光子 & 小倉優子(M&Y)
⸻




