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三姉妹爆笑交響曲 — 大学生篇から陽翔&結音誕生まで  作者: リンダ


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100/115

卒論

――日本テレビ系・長寿バラエティ番組

『世界まる見え!テレビ特捜部 2044 新春スペシャル』


スタジオの巨大スクリーンに、世界中の珍プレー&爆笑映像が流れる。

そのオープニングナレーションが終わった瞬間、

司会の所さんが満面の笑みで紹介した。


「さあ今夜のスペシャルゲストは、笑いと音楽を融合させた天才デュオ、

M&Yこと――小倉光子さん、優子さんですー!!」


観客から拍手と歓声が巻き起こる。

二人は揃ってステップを踏みながら登場。

光子は軽くお辞儀し、優子はハートの形を手で作って笑顔。



オープニング映像


「世界のおもしろ映像・ベスト10」には、

以前に放送された**“スポドリ噴射事件”**の再編集版が堂々のランクイン。


ナレーション:「第8位、日本・福岡。“奇跡のスポドリ噴射”」

映像:翼が試合後に飲んだスポーツドリンクが鼻から大放出。


所さん、椅子からずり落ちる。

ゲスト芸人:「これ、CGじゃないんですか!?」

優子(苦笑):「リアルです(笑)鼻圧で勝負してますから!」

光子:「しかもこの瞬間、審判が『ノーカウント!』って叫んでましたからね!」

(スタジオ大爆笑)



トークコーナー


所さん:「M&Yのお二人、最近は音楽活動も再開されたとか?」

光子:「はい!去年、世界ツアーを終えてから久々に“ギャグクラシック”シリーズを出したんです!」

優子:「あの、笑いながら聴くクラシックです!」


所さん:「笑いながら聴くクラシック!? どんな感じ?」

光子:「例えば“ベートーベンの第九・鼻笛バージョン”とか、“威風堂々(いふうどうどう)”を“威風どうどう(胃風どうどう)”にして胃薬のCM風にしたり…」

(観客すでに爆笑)


優子:「あと、“カノン in D(どんだけ〜Ver.)”とか、“トルコ行進曲(行進せんでよかVer.)”も!」

司会席総崩れ。

所さん、涙目で:「それCD売ってるの?タイトル教えて!」


光子:「アルバム名は『笑奏曲しょうそうきょく第1番〜腹筋崩壊の調べ〜』です!」

優子:「発売初週で“クラシックチャート1位なのに笑いすぎて途中で再生止めた人”が全国で5千人!」

(会場:爆笑と拍手)



スタジオ試聴コーナー


番組側が特別に用意したVTR。

BGM:「アイネ・クライネ・おならブー・ムジーク」


オーケストラの中でティンパニがプスーと不穏に鳴り、

ストリングスがリズムに合わせて肩を揺らす。


所さん:「これ、NHKホールでやったの!?」

光子:「はい!指揮者の方も途中で吹き出して棒落としました(笑)」

優子:「その後、観客も総立ちで“ブラボー!”じゃなくて“ブーブー!”って叫んでました!」


もうスタジオは爆笑の嵐。

ゲスト芸人が机を叩きながら叫ぶ。

「この人たち、音楽界のM-1ファイナリストやろ!!」



番組エンディング


世界の珍映像ダイジェストが流れる中、

所さんがコメント。


「いやぁ〜今日のM&Yは、世界の笑いを超えたね。

音楽とギャグの融合、これぞ日本の新文化だよ!」


光子:「笑いは世界共通語ですけん!」

優子:「鼻笛も、ちゃんと国際楽器です(笑)」


(観客総立ち、拍手と笑い声)


テロップが流れる:


『笑奏曲 第2番〜鼻笛とともに世界へ〜』発売決定!

放送後、Amazonランキング1位を記録。



収録を終えた帰り道、優子がぽつり。

「ねぇ光ちゃん、あれもう“まる見え”じゃなくて“笑い見え”番組やったよね。」

光子は笑いながらうなずく。

「うん、でも世界中の人が笑ってくれるなら、

それがうちらの“最高の音楽賞”やね。」


夜のスタジオに、笑いと拍手の余韻が長く残った。






――三年の終わりが、足音を立てて近づいてくる。


音大の掲示板には「総仕上げ試験 時間割」の白い紙がずらり。

「実技(専攻)」

「副科ピアノ」

「ソルフェージュ/聴音」

「和声・対位法 実技」

「アンサンブル評価」

ひとつひとつの行に、厳密な時刻と会場番号、そして赤ペンで「遅刻厳禁」。


寮の廊下は朝から静かだ。

笑いの絶えない談話室も、今週ばかりは鉛筆の音とメトロノームのクリックが空気を刻む。



実技・専攻(M&Y個別)


光子(作曲/ピアノ)


課題:自由作品+規定小品(20分)

レパートリー:

1.組曲より《Northbound to Stockholm》ピアノ縮約版(自作)

2.ドビュッシー《映像 I》より「水に映る影」

3.課題様式《四声体コラール》のピアニスティック転写(新作)


舞台袖。

優子が手を握る。「テンポは海。最初は寄せ、最後は引く」

光子は深く一度だけ呼吸して、椅子の高さを2ミリ下げた。

—鍵盤に落ちた最初の和音は、冬の校舎をやわらかく温めた。


審査員のひとりが楽譜に小さくメモする。

「自作のモチーフ処理、良。後半の駆動は冷静。」


優子(声楽/アンサンブル)


課題:古典アリア+近現代邦人作品+任意曲(15分)

レパートリー:

1.ヘンデル《Ombra mai fu》

2.木下牧子《サッカー小僧》(※“呼吸”の間を活かす)

3.《Wings to Stockholm》(M&Y二重唱版・試験用短縮)


ピアノ伴奏は光子。

二人の“間”は、今年いちばん静かにぴたりと合った。

最後のカデンツァ、優子は欲しがらない。のせず、外さず、音を置く。

—講評係のシャープペンが、ゆっくり頷くように止まる。



ソルフェージュ/聴音


黒板の前、砂時計のように時間が落ちていく。

三和音→変化和音→旋律聴音…

光子は五線の3段目に迷いなく音符を置く。

「7小節目、裏からの導音…上。」

優子は指先でリズムを刻む。「3連→付点→休符、吸って、吐く。」


最後の和声課題。

“V⁷/IVからの偽終止”

二人は別々の席で、同じタイミングで小さく笑った。

(今年、どれだけ“未完の終止”と付き合ってきたか——身体が覚えてる。)



アンサンブル評価(室内楽)


編成:Cl(B♭)- Vc - Pf(M&YはPf/Voで客演)

課題:テンポ・ダイナミクスの合意形成/即時修正


リハ5分。

クラリネットの息がほんの少し早い。

光子がアイコンタクトでテンポの支点を譲り、

優子がフレーズの頭に“無言の子音”をひとつ置いて、音楽が合う。

—審査員:「合奏=会話、の理解が深い。『直す力』が見える」



試験の合間の通知音


ピコン。

翼《東京の空、快晴。試験、勝ち切れ》

拓実《一本ずつ取れば勝ち。小節も同じ》

蓮《鼻歌は途中で止めるな(止めたら転ぶ)》


優子「…最後の助言がいちばん不穏(笑)」

光子「でも、ちゃんと効くやつ」



最終コマ:総合面談


教授:「一年で何が変わりましたか」

光子:「“勝負の音”を、怖がらなくなりました」

優子:「“呼吸”を、音楽の中に言葉として置けるようになりました」


教授は書類を閉じ、穏やかに言う。

「舞台もコートも、結局“自分の時間”をどう作るかだ。

君たちはその方法を手に入れかけている。卒業制作では、さらに遠くへ投げなさい。」


廊下に出ると、冬の日差し。

ふたりは拳を軽く合わせた。

「総仕上げ、完了」

「うん。“いつも通り”で全部出せた」


掲示板の横を通る風が、紙をかすかに揺らす。

結果発表は来週。

でも、もう二人は知っている。

この一年の音は、確かに“前へ”進んだ——と。


夜、練習室の灯りがひとつ消え、

代わりに寮の台所の明かりがともる。

プリンのスプーンが小さく鳴って、笑い声が戻ってくる。

試験週間の終わり方も、やっぱり“いつも通り”だった。






――春休み目前の音大キャンパス。

桜のつぼみが膨らみはじめる一方で、学生ラウンジにはコーヒーとノートPCの光が並ぶ。

光子と優子も、卒業研究(卒論) の本格的なデータ収集に追われていた。



光子の卒論テーマ:


「音楽と感情同期における“笑い”の神経的効果」


笑いと音楽の関係を科学的に分析するという、光子らしいテーマ。

彼女は音響心理学ゼミの研究室で、被験者にクラシック演奏+ギャグクラシックを聴かせ、

その時の脳波・心拍・呼吸を計測している。


「同じ曲でも、笑いが混ざるとα波が一気に安定するんです」

モニターを見つめながら光子がつぶやく。

「“笑い”って、音楽の“緊張と緩和”そのものなんだね」


優子は被験者の一人として協力。

「光ちゃんの曲聴きながら笑うって、これもう家でも職場でもやっとることやん」

(研究室爆笑)



優子の卒論テーマ:


「歌唱における呼吸共有と情動伝達の関係」


優子は声楽と生理学の共同研究。

ペア歌唱中の“呼吸の一致率”を測る実験で、

光子を相方にしてデュエットを何度も録音している。


教授:「二人の呼吸データ、すごいね。完全に同期してる」

優子:「そりゃもう、“M&Y”ですけん!」

光子:「ほぼWi-Fiみたいなもんです(笑)」


実験データは1曲あたり平均呼吸一致率92%。

“呼吸を共有するほど感情伝達が強化される”という仮説が、見事に裏づけられた。



春休みのスケジュール



――春休み目前の音大キャンパス。

桜のつぼみが膨らみはじめる一方で、学生ラウンジにはコーヒーとノートPCの光が並ぶ。

光子と優子も、卒業研究(卒論) の本格的なデータ収集に追われていた。



光子の卒論テーマ:


「音楽と感情同期における“笑い”の神経的効果」


笑いと音楽の関係を科学的に分析するという、光子らしいテーマ。

彼女は音響心理学ゼミの研究室で、被験者にクラシック演奏+ギャグクラシックを聴かせ、

その時の脳波・心拍・呼吸を計測している。


「同じ曲でも、笑いが混ざるとα波が一気に安定するんです」

モニターを見つめながら光子がつぶやく。

「“笑い”って、音楽の“緊張と緩和”そのものなんだね」


優子は被験者の一人として協力。

「光ちゃんの曲聴きながら笑うって、これもう家でも職場でもやっとることやん」

(研究室爆笑)



優子の卒論テーマ:


「歌唱における呼吸共有と情動伝達の関係」


優子は声楽と生理学の共同研究。

ペア歌唱中の“呼吸の一致率”を測る実験で、

光子を相方にしてデュエットを何度も録音している。


教授:「二人の呼吸データ、すごいね。完全に同期してる」

優子:「そりゃもう、“M&Y”ですけん!」

光子:「ほぼWi-Fiみたいなもんです(笑)」


実験データは1曲あたり平均呼吸一致率92%。

“呼吸を共有するほど感情伝達が強化される”という仮説が、見事に裏づけられた。



春休みのスケジュール

日付

内容

3/1〜3/5

被験者追加データ収集(光子研究室)

3/6〜3/15

音声解析+統計処理(優子研究室)

3/16〜3/25

中間報告会・指導教員レビュー

3/26〜4/5

M&Yユニット練習+学外公演準備

4/6〜

卒業制作リハーサル開始



夜の寮の談話室。

机には楽譜、ノートPC、そしておなじみのプリン。

「春休みが春休みじゃない〜」とぼやきつつ、

二人は笑って、肩を並べてタイピングを続ける。


光子:「データも音符も、積み上げた分だけ響くね」

優子:「うん。いつかこの研究が、“笑いながら生きる音楽”に繋がる気がする」


その会話の向こうで、寮の外からは夜桜のつぼみがほころび始めていた。

――忙しさの中にも、次の春の音が確かに聴こえていた。




――春休み・久留米&黒崎「帰省できなくて残念会」ホームビデオ(撮影:親戚一同)


【00:00】

画面がガタガタ揺れて、いきなりアップで小倉 駿。

「只今より、“おねえちゃんズ不在だけど全員集合!”はじめます!」

後ろから美羽がクラリネットで「威風どうどう(胃風どうどう)」を一節。

「いきなり胃にくるやつ演るなって!」(家族総ツッコミ)


【00:14】

ちゃぶ台の向こう、瑛斗がサッカーボールをちょいリフ。

「光子おばちゃん、見て!“ちょっと待てやドリブル”!」

莉音がチアポンポンを振り、「せーの、“帰省やめてもー?”」

「もーーー(コール)!」(※冗談です)


【00:31】

黒崎家リビングへカット。

陽斗がタオルを首に巻き、実況口調で

「本日のカード、“会いたいvs会いたすぎる”開幕!」

**心菜(黒崎)**がピアノの和音を鳴らし、

「“M&Yの呼吸・いちの型:ビデオ通話!”」

美空がカメラに向かって小さく手を振る。「はるみちゃん、げんきー?」


【00:48】

台所カウンターの上、晴翔(空手着)が正座。

「遠くからでも守る。……遠隔見守り正拳突き!」

(後ろで**心菜(小倉)**がダンスの“遠隔ウェーブ”を合わせる)

慧はおにぎりを持ってニコニコ。「ひかってるごはん〜」


【01:06】

黒崎分家の縁側。

翔真トランペットバド&花音(年長)が並ぶ。

「M&Yさんに捧げます、“帰ってこんでも気持ちは合奏”」

——ふいに花音が「ふーっ」と吹いて音が裏返る。

「いまの、鼻笛クラシック!」(全員爆笑)


【01:22】

再び久留米・庭。

ブルーシートの上に、春介と春海が正座して登場。

春介「おねえちゃんズ〜〜、カメラのむこうにいる?」

春海「“いちばん輝く色のプリン”買って待っとるけん」

(大人たちが「それ金色やろ」と優しくツッコミ)


【01:38】

縁側で駿が進行。

「本日の目玉企画:“遠隔M&Yごっこ”、スタート!」

——黒崎・小倉の子どもたちがスマホを二台立て、画面越しに二列に整列。

前列:陽斗・春介・晴翔・瑛斗(ビート担当:手拍子)

後列:美羽クラ翔真トラ・心菜(黒崎)(歌)・莉音チア

サイド:美空&花音(ポーズ係)/慧(合いの手“おいしい〜”)


【01:50】

♪「Wings to Stockholm(キッズ版)」イントロ。

美羽が2音モチーフを“ぴー♪ ぴー♪”と鳴らす。

心菜(黒崎)が歌い出す。


まだ誰も見ない朝——(ここで春介が「おはよー!」と割り込み)

靴ひも結ぶ音が、スタートの合図——(陽斗の手拍子がズレて全員笑う)


莉音「せーの、“笑って仕切り直し!”」

二度目のテイク、ぴたりとハマる。

響がバドのステップで“7/8”(インターメッツォの拍)を刻む。

翔真がサビで高らかに被せる。

花音は両手を上に伸ばして“北の光ポーズ”。

慧「おいし〜」←(なぜかここでも言う)


【02:24】

ラストは全員で合唱。


いつかじゃない 今を連れて行こう

北の光へ 風よ、道を拓け


——歌い終え、しばし沈黙。

その一拍の静けさが、スマホ越しにも“間”の温度を運ぶ。

遠くの東京、寮の談話室で見ている光子と優子が、画面の向こうで同時にうなずく。


【02:36】

エンドロールふうに、子どもたちの“ひとことカード”が次々アップで映る。

•駿「テスト終わったらそっち行くけん、即席セッションしよ」

•美羽「次の合奏、クラの譜面ちょうだい!」

•瑛斗「リフのキメ、もっと決めたい!」

•莉音「ダンスのふり、動画送るけん!」

•晴翔「テニスのラダー、教えて!」

•心菜(小倉)「ダンスの衣装つくったよー」

•慧「だっこ!」

•陽斗「開幕戦、一緒にTV観戦な!」

•心菜(黒崎)「“笑いの呼吸”おぼえたよ」

•美空「いろはちゃんにおえかきおくる」

•翔真「金管+クラの譜面、作ってみる」

•響「7/8ステップ、もう一回教えて」

•花音「ぶーぶー(鼻笛)する!」


【02:58】

最後に、全員で手を振る。

「光子おねえちゃん、優子おねえちゃん——卒論がんばって!」

画面の端で、おとなたちが小声で合いの手。

「帰ってこんでいいけん、やり切って帰ってきんしゃい」

「ご飯は、こっちが“いちばん輝く色”にしとくけん」

(※カレーの鍋がキラッと映る)


【03:10】

——動画が終わる。

寮の談話室で、光子と優子はしばし無言。

次の瞬間、二人同時に笑って、拍手を送る。


光子「……完全に、家族合奏やね」

優子「うん。距離なんか、とっくに“同期済み”やった」


スマホに新着メッセージ。

《みんなへ:データ取り終わったら、遠隔発表会やるけん!》

《曲名は“帰れない春でも、帰れる場所”》


送信ボタンを押すと、画面の向こうの春が、少し近づいた気がした。




――春。

東京の桜は散り、キャンパスの木々が淡い新緑を纏いはじめる。

光子と優子の机の上には、長い戦いを終えた証――

厚さ3センチの製本済み卒業論文が静かに横たわっていた。



卒論・最終提出日


「よし……いくよ」

優子がファイルを手に取り、光子がうなずく。

研究室のドアを開けると、教授がにこやかに待っていた。


「提出します!」

「提出しますっ!」


二人が机に卒論を置いた瞬間、肩の力が一気に抜ける。

教授がページをめくり、うなずきながら言う。


「ここまでよくやりましたね。研究の筋もデータも完璧。

“笑いと音楽”の融合を、学問として形にしたことが素晴らしい。」


光子と優子、思わず顔を見合わせる。

「やった……!」

「終わった〜〜〜!!!」


研究室のドアを出た途端、廊下に響く二人の声。

「卒論、完っ成〜〜〜〜!!!」

(寮中にこだまするほどの大歓声)



春休み後の進級発表


掲示板の紙に、二人の名前。

「進級:四年」

その文字を見た瞬間、涙と笑いがいっしょに込み上げた。


光子:「ついに大学最終年だね」

優子:「ね、あと一年で“学生”も卒業かぁ」

光子:「でも、最後の一年も全力で“笑い”と“音”に生きるよ」

優子:「うちららしい締め方にしようね」



寮の部屋にて


ピコン。

ファミリーチャット《小倉家+青柳+柳川+親戚全員》が光る。


光子《卒論、提出完了!教授OKもらったよ!》

優子《これで四年生突入〜 GWに帰省するけん!》


すぐに返信がどっと届く。

•美鈴《お疲れさま!やっぱりうちの子たちはすごい!》

•アキラ《春介と春海が「おばちゃんにプリン作る」言いよる》

•翼《やったな光ちゃん!GWは空港迎え行くけん!》

•拓実《優子、おめでとう。今度は“卒論ギャグクラシック”出す?笑》

•穂乃果《待っとるよ〜!陽翔たちも大はしゃぎ!》

•水湊《姉ちゃん、帰ってきたらピンポン勝負やけん!》


そして、久留米&黒崎連合の甥姪グループからも——


「おねえちゃんず、おかえり準備始めた!」

「玄関に“卒論完了”の旗立てとくね!」

「帰省特番“ただいまM&Y”撮影会開催〜!」



光子:「もう既に騒ぎ始めてるね(笑)」

優子:「たぶん空港から祭りやね」


二人は顔を見合わせて笑い、窓の外を見上げる。

春の風が、音大の桜並木をくぐり抜け、どこか懐かしい博多の匂いを運んできた。


「次は――家族のもとへ。」


そして、M&Yの新しい一年が、静かに幕を開けた。







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