第36話
レッドゾーンの森 - フォートレス・シティとフラワーズ・シティを隔てる森で、国境でもあった。レッドゾーンの森は山の南斜面を覆い、森の北側には巨大な湖がある。
この巨大な湖は半径約20キロメートル、逆瓢箪のような形をしており、上部の湖と下部の湖に分かれていた。湖の上部は比較的深く、そのため大型の生物が集まり、湖の下部には小型の生物が生息していた。
空は鮮やかな青色で、太陽が昇り、空には櫛目模様の薄い雲が少量浮かんでいた。遠くの山脈がくっきりと見える好天だった。
そして、森の中央にはレッドゾーンがあった。
そこに現れたのは、一瞬にして世界の空気を一変させる黒いオーラをまとった男だった。
バシリオ・ベル・ウルドリックである。
[マスター、あなたの今の体はこの環境に適応するのに適していません。]
(あ!忘れてた、ごめん)。
するとヴァジリオは、それまで恐ろしげだった表情を一変させ、まるで闇に包まれて永遠の虚無へと導かれるかのように落ち着いた。
しかし、今度は年端もいかぬ、若くもない、普通の冒険者の男に変身した。
異常な力の態度に、ヴァシリオが正常であることを確認したヴァシリオは、レッドゾーンの森を後にした。
レッドゾーンの森を出たヴァジリオの目的地は、現在地からかなり離れた街だった。
バシリオは静かにうなりながら森の中を進んだ。水の中を泳いだ方が早いはずだが、「地上でトラブルが起きないか」という心配から、血の道を見張るのが習慣になっていた。ただ、歩いていると木々が視界を遮るので、ヴァジリオは集中力を少し削がれる問題だとも考えていた。
ようやく木々の隙間から目的地が見えた。途中に障害物はなく、ヴァジリオは安堵のため息をついた。森を抜けるのもあとわずかな距離となり、ヴァジリオはペースを速めた。
ぶつかってきた木の枝が、水中のダイバーのように脇に押しやられ、ヴァシリオは驚いて目を見開いた。 思いがけない人物の背格好を見たからではない。
彼女たちの周りにはモンスター、オークの大群が何匹もいたのだ。
モンスターに囲まれても逃げることを選ばず、彼の構えと闘志を表す鋭い視線を見て、少女は戦い続けることを選んだ。
オークは大きな殺意を持って少女に近づいており、少女を素早く攻撃できるような高いスピードが生み出されていた。
少女は体勢を強め、オークの攻撃を完璧に防いだ。
完璧に、彼女はオークの攻撃をすべて防ぐことができた。
しかし、しばらくすると、何も変わらなくなった。少女はただ攻撃をブロックするだけで、オークに対して攻撃をすることも提案することもなく、攻撃をブロックし続けた。
これは力の差によるもので、少女が戦っていたオークは5人であったのに対し、彼女は一人であった。
オーク5人全員の攻撃をブロックし、同時に自分にも攻撃を仕掛けることは不可能だった。
その結果、少女のスタミナは徐々に枯渇していった。彼女が使ったスタミナ、以前彼女が発散していた闘志は、スタミナの喪失によって薄れていった。
少女の気迫が消えたのを見たオークの一団は、早く彼女を食べたいというようにニヤリと笑った。
オークたちは口から唾液を滝のように流しながら少女に近づいていった。
"消えてくれ...頼む...誰でもいい"
少女は闘志を捨てたようだった。
そして......彼らの戦いの一部始終を、不機嫌そうな顔で見ていたバシリオは思った:
「情けない。




