第31話
バシリオが積極的な攻撃を開始して以来、魔神は防御の姿勢を見せ始めた。
守備はまったく機能せず、回復もまったく追いつかない。
高レベルのリジェネも、その両方を前にしては役立たずだった。
すべての防御は無意味であり、たとえ防御スキルをフルに使ったとしても、攻撃はそれを即座に打ち消してしまう。
戦闘開始時の魔神に比べ、ヴァジリオは圧倒的な戦力アップを果たしていた。
'思った通り、この世界の仕組みは私が慣れ親しんできた世界とはすでに違っている。今の世界の仕組みなら、私は急速に進歩できるかもしれない。だって、もしこれが僕の慣れ親しんだ世界なら、僕をより強く、より速くするバフアイテムを買う必要がある。しかも、一時的に能力が上がるだけで、今とは全然違う! 強い人と戦うだけで、簡単に強くなれるんだ!.'
魔神と戦うことで、今のヴァジリオは大きく成長した。だからこそ、未来の自分は真の全能の存在になる可能性があった。
追いかけっこやかくれんぼのような明確なルールはなく、世界の判断は2人に委ねられていた。それゆえ、制限もなければ違反もない。
戦いはいつまで続くのか。
もはや時間という概念は存在せず、1秒どころか一瞬たりとも経過していない。
ヴァジリオ自身には、戦いが数時間続いているように感じられたが、それでも魔神と虚無の主の戦いは続いていた。
そして今、戦いは一時的な膠着状態に陥り、二人は遠くから睨み合っていた。
幽界」の世界でシミュレートしたのなら、両者が「幽界」の存在する宇宙を滅ぼしたのなら、それでも消えないのはこの世界の法則だけのはずだ。
GMが設定したルールによって、上位の現実が破壊されても存在し続けるように定められたこの法則は、永遠に残り続ける。
そう、「この世界の法則」とは、基本的にあらゆるものを抽象化した最高の形......高次の現実のメタ基盤の創造なのである。
そうあるべきだ。
しかし、どちらも絶対性を無視している。
何もない空間で踊っているようだった。剣と剣が交わるとき、無数の衝撃波が生まれた。
たった一発の衝撃波は、全世界を焼き尽くすのに十分だった。
ヴァジリオはより強い力で魔神を押し出した。
私も同じことをした。他人のルールよりも自分のルールを優先する。
だが、スピードではバシリオがわずかに上回っていた。
魔神は優位に立つためにスピードを上げた。
しかし、それすらも魔神の先手だった。なぜか差があった。
なぜか?
「ネクロス・ラプラス、もう力の差は歴然だ」。
魔神は傷ついた体を回復させようとしたが、できなかった。回復などまったく役に立たない。
そして、すでに喘ぐ息は、すでに顔面蒼白に見えた。
ハァ...ハァ...どうして俺の名前を知ってるんだ?
「もうどうでもいいことだ、今は......どんな死に方をしたいんだ?
バシリオは圧迫感を与えるような言葉を発した。まるで、バシリオが魔神よりも遥かに上だとでも言うように。
ケケケ...いい自信だ」。
魔神は変わった。以前の姿はまだ普通の神の姿だったが、今は大きな角を持ち、尻尾の先が見えないほどの長い尻尾を持った魔神に変わった。
それだけでなく、鬼の体の背後には、少なくとも13枚の黒と赤の翼があり、この虚空空間の無限の直径にまたがっていた。
魔神の体は完全に、この空虚な空間とともに絶えず成長する体の大きさを持つ魔物の怪物へと変化した。
力の差はますます広がっていた。
魔神の肉体はまさにすべてを凌駕していた、
いくらサイズ設定が追加できなくても、壊せる設定が追加された。
サイズを固定にしても、その設定はすぐに消されてしまう。
これは、魔神がそれぞれの種族の純粋な能力を使ったからこそ可能だった。
それは「狂気」と呼ばれる猛烈な状態だった。狂気」に陥ると、能力は飛躍的に高まり、今後も大幅に上昇する。
すべてのデーモンは、この能力を使うよう促される状況にあるとき、この状態になる。通常の状況でこの能力を使えば、生命エネルギー、つまり寿命を消耗するに等しいからだ。
基本的に、悪魔が持つ凶暴化、あるいは「狂気」状態は、それを使用したときに寿命の一部を食いつぶすことになる。
消費される寿命は、使用時間によって異なる。一般的に、高レベルのデーモンがこの能力を使えるのは2日間だけで、その後は本来の寿命の半分が奪われる。
しかし今、それを身に着けているのは魔神であり、その魔神は悪魔の種の最高峰に他ならない。
この純粋な能力を使うとき、彼に罰則や罰はない。
能力に限界はなく、それゆえ魔神は、何の罰則も、生命エネルギーの不足も、何も得ることなく、この状態で戦うことができる。
さて、次のラウンドを始めよう。
これからの戦いは、さらに世界を揺るがすものになりそうだ!




