第22話
実際、ヴァジリオとアトフェラートフェの戦いが始まってから、それほど時間は経っていなかった。せいぜい数分。各地で行われている他の戦いに比べれば、序盤戦と呼ぶにはまだ時間がかかった。
しかし、先に動いたのはヴァジリオだった。
「ティアリング』。
ヴァジリオのイマジネーションから空間切断の魔法が飛び出した。
呪文も魔法陣も使わずに。
神」の域に達した高度な魔法の使い手だからだ。バジリオは魔法の種類を思い浮かべるだけで、魔法が生み出される。
そこまで、マナを使わなくても、ヴァジリオの力は十分に届く。
しかし
バキッ!」。
不死身のデーモン・ドラゴンの皮膚は裂けるどころか、傷跡しか残らなかった。
硬いという噂は本当だったのだ。
ナイーブ
ヴァジリオが立ち上がろうとしたその瞬間、不死身の魔竜の攻撃を受けた。
「ブーン!」。
しかし、跳ね飛ばされるどころか
バシリオは両手でドラゴンの尻尾を受け、こう言った:
その世間知らずはどこから来たんだ?
「あの硬い体は厄介だ。
「さっきのディフェンスには驚かされたよ。
不死身の魔竜は、ヴァジリオの防御力に目を奪われて、ヴァジリオの攻撃の弱さについて考えもしなかったが......。
「うるせえトカゲ、まだ魔法を一回しか使ってないのに、もう腕前が上だと思ってるのか?
アトフェラートフェの言葉にヴァジリオは怒りの表情で答えた。
は?リザードだと?お前のような人間がそんなことを言うのか?
「トカゲだからって、身分判断能力がないのか?
[師匠...』。]
ヴァジリオとアトフェラートフェの会話(口論ともいうべきか)の間に、ナノが割って入った。
どうしたの、ナノ。 あなたが会話に割り込むなんて珍しいわ」。
[マスター、アトフェラトフェがあなたを人間として見ているのは、前のマスターが『虚空の王』であるはずのマスターの身分を『人間』に変えたからです』。]
ああ!だからか!そんなこと忘れてた。
(-ちょっと嘘をついたみたいだ。謝った方がいいのかな?...いや、それだと僕がバカになっちゃうか)
バシリオは楽しんでいた。外から見れば、バシリオは石像のようにしか見えないだろうが。
「人間にここまで侮辱されるとは......」。
(ほら、彼女は私を人間だと言い続けている。)
「黙れ、糞トカゲ! 人間、人間、人間しか言えないのか! これが不死身の魔竜と呼ばれる口うるさい奴か?
バシリオは顔にしわを寄せて、口音を叫んだ。
すると先ほどと同じように、不死の魔竜も返事を返した。
「なんだ!お前もクソトカゲ、クソトカゲとしか言えないのか!?俺とどう違うんだ!?
ドラゴンも怒ったようで、尻尾を地面に向けて振り、地震を起こした。
「おい、糞トカゲ、その醜い尻尾を振るのを止めろ。
「私のこの姿をトカゲと呼ぶなら、これはどうだ?
どうしたんだ?
不死身の魔竜はその体を中心に光線に包まれ、それは頭上の陽光を圧倒するほど明るかった。
しばらくすると、その光線は徐々に消えていった。そして、一人の男が現れた。
その男はお辞儀をしてこう言った。
身長は180センチほどで、太陽に照らされた白い肌をしていた。顔立ちは欧米人のようで、漆黒の髪は欧米のモデルのように乱れている。細目ともいえる目。本当に開いているのかどうかも疑わしい。
西洋のスーツを着て、ネクタイを合わせている。プロのビジネスマン、あるいは腕利きの弁護士といった印象だ。
しかし、その礼儀正しい風貌は、邪悪なオーラを隠すのに苦労した。彼の背後には金メッキの尻尾が伸びており、先端には6本の鋭いトゲがある。その縁には黒い炎が揺らめいている。
この男こそ「闘神ネクロス・ラプラス」である。
彼はそこにいる多くの神々の一人、魔神である。この悪魔は戦闘狂として設計された。
「あぁ~、やっと一人で出てきてくれたね、力ずくで出てこさせようと思っていたんだけど、よく来てくれた。
ヴァジリオの目の前に、ヴァジリオが探し求めていた神が立っていた。




