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■96 喜びとこれから

体育館から部室に移動した俺達は放心状態でソファーに座り込む。


「……終わったんですね」

「えぇ、お疲れさまでした和樹さん」


九条さんは落ち着いた表情で俺に労いの言葉をかけてくる。


「和樹! やったな、これでもう学校に広まっている噂も綺麗さっぱりなくなるはずさ!」

「そうよ! もっと喜びなさいよ」


樹と恵は俺以上に今回の問題が解決したことを喜んでいる。


「……そうだよな。でも、何か実感がわかなくてな」

「本当ですね。九条先輩、途中で体育館に入られてきた方たちは九条先輩が準備していたんですか?」


愛花も俺と同じ気持ちのようで、九条さんに質問をしていた。


「えぇ、準備は万全にしておくに限りますからね。出来る限りの手は打ったつもりです」

「はは……できれば、事前に教えてくれてもよかったな」

「ふふ、申し訳ありません。私も準備に集中してしまい、配慮が回りませんでした」


九条さんは悪戯っ子のような表情をして謝ってくる。

敵にしてはいけない相手だと身に染みて理解できた。


「九条さん、今回は本当に協力して頂いてありがとうございます! 九条さんがいなかったら解決できていなかったと思います」

「いえいえ、私も以前から気になっていた相手でしたので、利害の一致というものです。気にしないでください。……それでは、私は生徒会室に戻りますね」

「はい! また何かあれば相談してください! 全力で協力しますから!!」

「ふふ、分かりました。何かご依頼したい事があった時には、またこの部室にお邪魔させて頂きますね和樹さん」


九条さんは俺に微笑み返すと部室を出ていく。


「――さて、話もひと段落したところで明日からの予定を確認させてもらうわ」


九条さんが出て行ったタイミングを見て高橋先生が一言断って話に入ってくる。


「はい。確か今週末からGWですよね?」

「えぇ、そうよ。その間の部活だけど、一先ずお休みよ。ゆっくり休んできなさい」


高橋先生の言葉に俺達は元気よく返事を返す。


「はい! 高橋先生も今回はいろいろ助かりました! ありがとうございます」

「いいのよ。これでこの部活動を本腰を入れて活動していけるってものじゃないかしら?」

「そうですね! これからもよろしくお願いします!」

「えぇ、任せて頂戴」


俺は他の部員にも視線を送る。


「今回は俺の問題に巻き込んで悪かった。……でも、皆がいたからこそここまで挫けずに活動出来たんだ。ありがとう皆!」


俺は部員の皆に心の底からお礼を伝える。

俺達の本当の部活動はこれから始まっていくんだ!


第一部 完

ここまでお読みいただきありがとうございます。

ファンタジー物が書きたくなったので、一度本編は第一部 完という形で終えたいと思います。

次回作にご期待ください!


「面白かった!  続きが見たい!」

と思っていただけましたら小説投稿のモチベーションになりますので、

♥応援・★評価・作品のフォローをよろしくお願い致します。

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