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すごいどうでもいい短い話。

30㎝位。

作者: 砂臥 環


ある日の放課後の帰宅途中。


真剣な面持ちをした野磯(のいそ)は親友の島中(しまなか)に、こう切り出した。


「島中……お前、秘密を守れるか?」

「なんだよ野磯、藪から棒に」


島中は笑ってそう言った後で、丸みを帯びたシンプルなフレームの眼鏡を中指でクイッと上げて続ける。


「……(溜め)……俺達、親友だろ?」

「島中……!(感動)」



彼らはそんなことをそんな風に言いたいお年頃なのだ!



野磯は『驚かないで聞いてくれ』といかにも勿体ぶった感じで話し出した。


「実は……俺」

「ああ」



──ビーッ!!



「目からビームが出せるんだ。 30㎝位」


「おおぉぉぉっ?!」




驚きに声を上げた島中だが、そのすぐ後で「実は俺も」と言い出す。




──シュンッ



「瞬間移動ができるんだ……30㎝位」


「マジか!!」




ふたりは無言でハイタッチした。

語らずしも互いにわかっている……



『やっぱり俺等、親友だぜ!!』









ふたりは再び歩き出した。


それは帰り道なんかじゃない……未来への道なのだ!


……とか言ってみただけなのだ!!

普通に帰り道だ!!!



「──ところでなんで30㎝位なんだろうな」

「ああ、本当にな」


コメディにするかローファンにするか、連載にするかシリーズ化にするかで悩みました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] シュール! とてもシュール! 各々の能力が30cmという、絶妙な距離なのもまた……! 良き。
[一言] サクッと楽しませて頂きました。 雰囲気が好きです。 実は私、宙に浮けるんです。30cmくらい。 ただし写真の中だけなんですが。
[良い点] とりあえず4行目で違和感を一瞬感じた後、腹筋がぶっ飛びました (゜∀゜)あひゃひゃひゃ~面白い~♪ 続編を乞います <(_ _)>
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