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ひろじさん

明日からの風

作者: 星野☆明美

それは一本の電話から始まった。

「星野さん!エレカシの日本武道館の新春ライブDVD三枚組入荷しました!」

「はい!お世話になります。今から行きます!」


夕日が斜めから差してくる。夏の気配。

車に乗って冷房入れて、駐車場から斜め後方へバック。隣と左後ろの二台を避けつつハンドル切ってしばらくバック。

ガツン。

右のミラーが塀に擦る。そこまでひどくないので安堵してやり直し。

ハンドル操作と前進とバック。

ガガガツン。

今度こそ右のミラーくにゃりとやっちゃった。正確にはミラーの周囲の部分が曲がったんだけど、あーあ。

ついてないな。

こういう時宝くじ買ったら当たりそう。(莫迦?)

線路沿いの道を走って、右手にイオン。

ムラヤマレコードに行く。

なけなしの万札出してDVD購入。

「これ、面白いんでしょう?」

「えーと。宮本さんが面白いですね」

というよりちょっと挙動不審入ってると思うんだが。そこが良いところ!

ホクホクしながら宝くじ売り場側の出口から店を出る。

シャッター閉まってるじゃないか?!

腕時計チラ見して夕方の6時回ってることにあらためて気づく。

今日、日曜日だしなぁ。

ボン・クレーのスクラッチやり損ねちゃった。


帰宅して、DVDはまだ見ずにタブレットでインターネット覗く。

熊本で在宅で営業事務月17万円という条件の仕事見つけて応募する。

「採用係長?なんだろ?」

会社情報わかんない。これは、ヤバ目の案件か?!

もう応募しちゃった。なるようになるさ。

生きているからー明日があるからー地球が回っているからー♪

ちょっと涙ぐんだ。

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