神の世界
ある日人類は滅びの一歩手前までいった。
日本、いや世界のほとんどは人間から奪われてしまう。
その事をしたのは誰か?いや誰かと表現するのは的確ではない。
なぜなら、
『神』
なのだから。
神は容赦なく世界を壊した。いやこれも的確出はないのかもしれない。
なぜか?
神は壊しているのではなく、
『創造』
途中なのだから。
例えるなら、粘土で作品を作っているときに不備を見つけてグチャグチャに丸めて新たに作り直すようなものだろう。
これに善悪など『神』にはない。
なぜか?
ただ、
『創造』
をしているだけなのだから。
人間は諦めることのできる動物だ。
だから、人間は動物の中でズバッ抜けている。が。
イレギュラー。
立ち向かう者だっている。
そして、『神』の中にも『創造』を止めようとする動きもあった。
つまり人間側についた『神』がいるのだ。
『神』は言う。
世界をもう一度、『創造』しよう。
と。
『神』は言う。
世界をよく見てもいないのに『創造』するの。
と。
『神』は言う。
見る必要かないくらい汚い世界だ。
と。
『神』は言う。
あの世界は確かに汚いけど、きれいになるわ。
と。
『神』は言う。
それはただの絵空事。
と。
『神』は言う。
私達、『神』が『創造』しなくても世界は変わる。
と。
『神』は言う。
なぜだ?
と。
『神』は言う。
人間にはそんな力があるから。
と。
『神』は言う。
その人間が世界を汚染する。
と。
『神』と『神』は互いの意見は平行線のまま。
ここまで見て一つ言えるのは。
世界の『創造』を望む『神』と望まない『神』。
違うことを言っている一方の『神』がまちがっているのか?
いや、否だ。
『神』に間違いはない。
なら、こんな答えが出てしまう。
『どちらかの「神」は偽物』
と。
『神』の前提は間違わない事。
『神』達は『創造』を望まない『神』を、一方的に偽物とした。
絶対なのだ『神』考えは。
何者も逆らうことを許さない。
同じ『神』であったとしても。
『神』対『神』達。
どちらが勝つか、負けるかは決まっている。
本物が勝つ。
偽物が負ける。
つまり、
勝てば本物。
負ければ偽物。
『神』だつたものは負け、地上へと落ちる。
それでも、『創造』を止めるために立ち上がり前へと進む。
なぜなら、人間を
『信じているからだ』
『神』だったものはゆっくりと天を見上げる。
その眼には一点の曇りなし。
『神』だったものはこう思う。
『神じゃないものは、失敗も迷いも絶望もするだろう。だか、だからこそ”正解”へとたどり着ける』
さあ、証明しよではないか。
『神』の”不正解”。
を。
『神』だったものは、ゆっくりと世界を歩いて行く。
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