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刺客

更新が不定期になってしまい、申し訳ありません。


お盆前の調整で仕事が忙しくて……。

なんとか頑張って更新しようと思います。



「あれだ。対象の人相は覚えたか?」

そんな問い掛けに四名の男たちが頷きを以って返す。

問い掛けをした男を含めて、全員が黒尽くめの恰好をしている。彼等はアルスロー王国の非合法な部分を請け負う、汚れ仕事専門の人狩り(ハンター)だ。


幼い頃から人狩り(ハンター)としての訓練を受け、様々な任務に就いてきた者達だ。

今回の依頼、『殺さずに痛めつける』と言うのは、なかなかに骨の折れる仕事だが、彼等は面倒だとは思っていても、自分達が失敗するとは露とも思ってはいなかった。


「今日も見られていますね。ここ数日ずっとです。いい加減見られる事にも飽きました。」

「あぁ。だがそれもそろそろ終わりだろう。」

「なぜです?」

「お前だって分かっているだろう?先程奴等の視線に一瞬だけ殺気が混ざった。」

「そろそろ仕掛けてきますか?」

「恐らくな。町を出た時か、はたまたダンジョンか。何処で、かはわからんが間違いないだろうよ。」

「では、その時をのんびりと待ちましょうか。」


「それでは、行ってらっしゃいませ。」

「はい。行って参ります。」

王国内に新設された冒険者ギルドにて、いつも通りに依頼を受けて町を出発する。


「付いて来ていますか?」

「あぁ。かなり距離を開けてはいるが、付いて来ている。お前の感知距離外と言う事は、向こうもこちらの事は把握出来てはいないだろう。ダンジョン内部か外に出た所を待ち伏せか……さて、どちらだろうな……。」


「まぁ、タイミングとしては丁度良かった(・・・・・・)ですし、判断はあちらにお任せ致しましょう。私達は私達の仕事を進めましょう。野盗如き(・・・・)に、いちいち構っていられません。外で待ってくれているのであれば、好都合です。そのまま進みましょう。」

カタリナと名付けられたデーモンロードとレオニードの名を与えられた二名が会話を終了する。


ダンジョンへ向かう道中に、採取をしている振りをして、ゆっくりと後続が追いついてくるのを確認しながら進む。

追いついて来た彼等は、自分達も採取などしている振りをしながら、一定の距離を保って付いて来ていた。


「では、いつも通りに。」

「ああ。」

そう言いながら、デーモンロードの五名は、ダンジョンの内部へと進入していった。


通常の冒険者達では、到底不可能な速度でダンジョン内を進んで行く。

それもそのはず、彼らに襲い掛かるような魔物はこのダンジョンに存在しない。


なぜなら、ダンジョン内の魔物と彼等は同郷の隣人とも呼べる存在なのだから……。



アヴァロン商会から戻り、ダンジョンの自室でゆったりしていると五名の帰還が報告された。

「ご無沙汰をして申し訳ありません。」

「あぁ。久しぶりだな。」

「会議の際は出席できずに申し訳ございません。何を差し置いても駆け付けねばならなかったのですが……。」

「いや、外で生活して居ればそう言う事もあるだろう。会議の内容は確認しているんだろう?それなら構わないさ。何か意見があれば、後日でも構わないから教えてくれ。」


「はっ!意見と言う訳では御座いませんが、後日奴隷を数名購入しようかと考えております。」

「へぇ。その理由は?」

「はい。アルスロー王国では奴隷制度がまかり通って御座います。下等種族が同じ下等種族を飼う、と言うのもおかしな話ですが、あるじの言うように各種族の特性などを生かしたパーティを組ませるとなれば、様々な奴隷が存在する王国内で試してみようかと思います。」


「それだと奴隷集めなんかが横行する様にならないか?」

「その可能性はあり得ます。ですが、まずは自分達とは質の違う能力を持つ者だと知らしめる必要があると考えます。特に獣人などは、獣の出来損ない等と揶揄され馬鹿にされておりますので…………。」


「そしてなにより、我々はアルスロー王国を長い期間離れる事は出来ませんが、全員で無ければギルドそして王家へ認めさせることも可能かと。調査の名目で他国側のダンジョンから攻略を進める事でその力を周知する事も出来るかと思われます。」


「ふむ…………。」

まぁ正直な所、打つ手が無かったのも事実だしな

多少の不安はあるが、安全策ばかり取っていても仕方がないか。

「よし。分かった。この件に関してはお前に全てを一任する。ブレオベリス等、外に居る者とも連携して、しっかりと進めて行ってくれ。」


「ありがとうございます。必ずや、あるじに満足して頂ける結果をご報告いたします。」

「ああ。楽しみにしている。だが、決して無理はするなよ?奴隷なんかは勿論、国の一つや二つより、お前達の方が大切だからな?」

「あぁ……。なんとお優しい……。そのようなお言葉を頂けただけで、もはや私に恐い物など御座いません……。たとえ神が相手であろうと、あるじの障害になる様であれば撃ち滅ぼして御覧にいれます!」


いや、何だか良い風に勘違いされたが、ただ単に知らない者より知ってる者を優先しただけなんだがな……。

デーモンロード達は特に大量の魔力を消費して呼び出したんだから、普通に勿体無いだろ。


ただ単にそれだけの話なんだが……。






読んで頂き有難うございます。

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