9.異世界者
遅くなってすいません。
げほっ!げほっ!
いつの間にか、周りに煙が立ち込めていた。
「カナラっ!逃げろ!」
えー!?師匠がピンチになるんだ!
「あいつはランク200のAランク冒険者だ!」
200ってすごそーだな...
もしかして俺も死ぬの?
「父の仇!受けてもらうぞ!邪竜め!」
あれれーー?サーペントって竜?
解。勘違いしてるだけです。
そーなんか。
それより、こんなところで死にたくねぇ!!
逃げよう。
サーペントが負けるわけないもんな!
俺は近くにある草むらに身を潜めた。
そこで運悪く飛んできた石が頭に当たって...
「ここはどこだ!?」
空を見るともう暗くなってきている。
どうやら気を失ってたらしい...
ああ。そうだ、サーペントと異世界人が戦って...サーペント!!
嫌な予感がして、戦っていたところに走って行った。
そこには信じられないような、爆発の後が残っており、片腕の無い人間が1人とバラバラになったサーペントが倒れてた。
「サーペント!」
俺は信じられなかった。
その時。突然!
スキル【サーペント】が解放されました。
え!?
サーペント...個体サーペントを召喚でき
る。500マナが必要。
よかった!サーペントは復活するんだ!
でもマナってなんだろう?
解。マナとは悪魔を倒すと手に入ります。
悪魔か。そういえば...
エルも悪魔の魔は付いてるから、エルを倒せば、マナって貰えるの?
解。........倒さないでください。
分かった分かった。
まあ倒し方分かんないし...
じゃあこいつをどうするかだな。
勘違いしてるみたいだし、悪い人ではなさそーだからな。
「起きろーーお前。」
こんなやつ怖くねーもんな。
「げほっげほっ!」
「大丈夫か?」
よく見たら傷だらけだな。
「可愛い!」
こいつは一体傷だらけで、モンスターになにを言っているんだ??
意味はわかるけど...
「お前日本語で話せよ!」
「なんだ!お前異世界者か...」
「つまんなそうだなお前。カナヘビの方がいいのかよ!カナヘビは助けれないけど。俺なら助けられるぜ。」
「助けなんかいらないよ!ヒール!!」
こいつーーー!!ヒール使えるのか。
羨ましいなー
「お前俺のペットにならないか?」
「嫌だねーーーー」
「私は、近くの村の住人だった。なのにだな、私の父がそこにいる邪竜に殺されたんだ!」
「お前の仇はそこにいるサーペントじゃないぞ。」
「え!?そうなのか?」
「それでだな、お前はなにもしていないモンスターの命を奪った。日本人なら、償わなきゃいけないことぐらいわかるよな!」
「......」
「実はサーペントを復活できるんだ。それには500マナ必要なんだ。協力してくれるか?」
「それならいいけど、腕を治さなきゃいけないから、1ヶ月待ってくれるか?」
「絶対くるんだぞ」
「私は嘘をつくのが嫌いだ!嘘なんかつくもんか!」
「じゃあ1ヶ月後にここで。またな。」
まさか脅しが効くなんて...
やっぱ悪いやつでは、なさそうだな。
主人公は、怒っているのですが...うまく表現出来ません...
誤字脱字があったりした場合は、コメントで教えてくれたら嬉しいです!
感想などもくれるとモチベーションが
ぐわっと上がるかもしれません。