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勇者は転生したそうです。  作者: 蓮池 鳩
第一章 0歳児〜
7/14

006 あー、まだまだ現状確認しょー

続お腹の中です。

今回も短いです


追記 7月26日 加筆 改稿

ああ、暇だーーーって、体が動かせるようになっているじゃん! いやー、動けないって、窮屈だったんだな。

それにしても、体の形成が終わりに近付いてきたか―――と、思っていたら急に空間内に音が鳴り響いた。

トクンじゃない? ―――あっ、分かったぞ。俺が動いた事に喜んで、声をかけているのだろうな。

[集中]を使って、聞いてやろう。



―――あー、はい。何とか、聞こえたけど上手く聞こえづらいに加え、知らない言語なので、分かりません。

だって、認識できない音なんだもん。分かる訳ないじゃんっ。それに、お腹の中だしな、音が篭ってる。



それから(体感で)3時間、あることに気付いた。この中、結構揺れてるなー、ってことに。ということは母親が激しく動いているのか?

それも本当に激しく揺れている―――うぷっ、酔いそう。赤ん坊の為にも、じっとしてくれないかなぁ。



それから、また3時間。飽きて来たので、今後のことについて何かを考えよう。

まずは―――よし、口調を改めよう。2,3歳児が初っ端から「俺」とか言い出したら、良い印象は与えないだろうしな。


―――それに、考えたくなかったが。もし、この転生が憑依系だったら、このお腹の子を―――生まれてくるこの子の人生を乗っ取ったってことになるんだよな。

何だか、嫌だなぁ。

―――それに、生まれ変わるんだ。何か意味のある人生にしよう、この子の為にも。

取り敢えず、今度からは「僕」って言い直すか。そして、家族の尽くそう。

毎日魔力的なことを特訓するのは当たり前だとして、3歳ぐらいになったら筋トレしよう。



そして、それから5時間と36分(体感です)経って、空間内に大きな変化が訪れた。今まで無い揺れだ―――はぁー、だからあれ程大事にしろって言って―――あっ、もしかして、もう産まれる?

――――――よし、やっとか。って、どうしよう。どう心構えしたいいのか、分からないぞ。

と言うか、生まれてくるシーンを体験するって、聞いたことない。



そして、実感経過で約24時間耐えた甲斐があったのか。とうとう、いや、ついに眩い光を拝む事ができた。

ただただ眩しい、としか思えなかった。まぁ、ずっと暗い空間にいたもんな。

そして、お―――僕は助産婦さんらしき人に抱きかかれた。何だか、若いなぁ。

うんうん、流石異世界だ―――うん? 何か叫んでいる?


前は音が篭っていて、その言語が分からなかったが、クリアになって聞けたのか、その言語が理解できた。聞いたことある? いや、こんな言語は聞いたことは無いぞ。いや、でも分かる。なんでだ?

ふむふむ、何を言っているのかな?


「…っ、この子、声を上げてません!!」

「今すぐお尻を叩きなさい」

「は、はい!」


あ~、生まれたばかりの子は普通、泣くよな。

おぎゃーって。


バチーーーンン


いい音だな―――って、そうじゃない。加減をして! 痛覚がまだ発達してなくても、痛い。

くっ、げ、限度があるだろ―――あー、分かったよ。泣けばいいんでしょ。そうじゃなくても、何だか目から水が出てきそうになってる。

それに、僕が何かに目覚める前に!!


「おぎゃああああ、おぎゃあああ、おぎゃああああ」


そうして俺―――いや、僕こと柊 昴は二度目の人生の幕が漸く上がったのだった。


やっと、産まれた。やっと産まれたよーーーー。


次回、少し別視点を書いた後、少し時間を飛ばします。

多分、ダイジェスト的にすると思います。


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