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勇者は転生したそうです。  作者: 蓮池 鳩
序章
4/14

004 プロローグ 4

短いです。

飛ばしてくれても構いません。


追記 7月26日 加筆 改稿

―――今日という日も、いつもと変わらない日になるはずだった。しかし、無常にも現実は何一つ許してはくれなかった。




とまー、そんな馬鹿げた事を考えながら、今日も登校していました。はい。

―――大丈夫だ、厨二病の自覚はある。と言うか、ただのおふざけです。


「あー、異世界に転生したーい」

「もうっ! 何バカな事言っているのよ! 早く行くよ」

「へいへい、分かりましたよ」


あっ、今の母親みたいな台詞を言ってるのは、一応幼馴染の夏川(なつかわ) 有佳利(ゆかり)

容姿は良く、学校中でも1,2を争うほどらしいのだ(友人談)。

昔、武術を嗜んでいた所為か、めっぽう強い。その為、悪漢らを悉く倒してしまうほどで、女子から「お姉さま」と呼ばれるほどだ(本人は嫌がってる)。

と言うか、その力で僕に暴力を振るうのは止めていただきたい。ったく、今時暴力系ヒロインは流行らないのにな。


あ、俺は柊 昴っていうのだ。あー、ほんと幼馴染っていうのは面倒くさいなー。

一般ピーポーである俺の事なんてほっとけばいいものを―――やれやれ。

あーあ、本当に何か起こらないかな。


========================================


「ねぇ! もう帰るよ! あんたって、起こさないと家に帰ってこないでしょ!」


何をふざけたことを言って―――あ、はい。一度、一晩中学校で寝ていた経験があるのは俺です。


「う~ん? うん、もう帰るの? ふわぁ~、大体授業中寝ていたから時間の感覚ねぇーな」

「もう! 今度の試験どうするのよっ! もうすぐだよ」

「はっ。いつもどおーり、家で勉強するさ。まぁそれで、まぁまぁな順位を出しているからいいだろ?」

「もう、分かったわよ。じゃあ、今日の授業で取ったノートでも見る?」

「おう。いつも済まないな、有佳利」


いやー、やっぱ幼馴染って、ちょー便利だわ~。

―――よし、今日も家帰って、勉強して、寝るか。


========================================



「で、昴はさ。進路、如何するの?」

「うん、進路? あーー、如何するのか」

「如何するか……もう高2なんだよ?」

「うーん。……じゃあ、有佳利と同じ大学に進学でいいや」

「むう。じゃあ、って何よ。じゃあって」


訂正、やっぱり幼馴染は面倒くさい。あー、如何すっかな。ニートは流石にマズイしなー。

―――てか、あのトラック突っ込んで来ていないか?

ちょいちょい、こっちに突っ込んで来てるじゃん!

居眠りか、それとも酒か―――って、こんな事考えている暇ないじゃん。

ちっ、アクセルを思いっ切り踏んでるのか、速い。くそっ、有佳利が気付いてねぇ。


「おい、避けろっ! 有佳利!」

「えっ?」


そう言って、俺は有佳利を道路側に突き飛ばした。まぁ、ここまで良かったのだが。

まぁ、やっぱり、トラックのスピードは止まることなく、俺のところにトラックは突っこんで来た。

ああ、俺はこれで終わりなのかなぁ。


それでも、最後に考えたのはやっぱり―――




「異世界に転生したいなぁ………」


だった。


昴君は脱力系男子ですね。

昴君が異世界転生に興味があるのは、そういう系のラノベが好きだからです。


実際、異世界「召喚」されるときはトラックに突っ込まれた瞬間、魔法陣で飛ばされるんです。



て事で、無事?異世界に転生しました!


次回はキャラ設定です。


ご感想、ご意見、評価、ブクマ登録、誤字脱字の報告、等よろしくお願いします!


次回は明日、明後日に投稿します!

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