001 プロローグ 1
五作品目の作品です。
ただの異世界転生はつまらない!
俺の願いは異世界に「転生」する事だ……「召喚」じゃ無いぞ、「転生」だ。
しかし、当然俺のそんな願いは叶うことはなかった。まぁ、異世界「召喚」だったとしても、普通そんな非現実的なことが起きるはずも無いと、自分自身でも否定していた。
そんなファンタジー誰が信じるか。ああ、誰も信じないさ。
俺も中二の時は多少、厨二を患っていたが、今では完治した。しかし、その後もラノベだったり、アニメだったり、そういうサブカルチャー系を見てましたよ、例に漏れずな。
「ああ、最後に仲間に殺されて死ぬのか。まぁ、テンプレって言えば、テンプレか……嗚呼、異世界「召喚」があったんだし、「転生」したいな」
そう、俺は確かに異世界に「召喚」されていた。そして、そこで勇者という面倒な役目をやらされた。
……あっ、嘘じゃ無いぞ。妄想でも、夢オチでもない。俺の現実で起きたことだった。
そして……まぁ、簡単に言うと、俺は死んだ。最悪なテンプレである、仲間の手によって死んでしまう、だ。
しかし、俺は別にどーでも良かった。異世界では十分楽しめたし、逆に感謝していた。
だって、「転生」は死んだ後に起きる事だからだ。
あっ、殺人動機はなんだったかって? えーっと、まぁ、簡単な話だ。
神と化け物という存在は酷く紙一重な存在だ。他人がどう見るだけで、変わってしまう。
そして、俺は後者の方だった。強くなり過ぎましたね、これは。
いや~、普通にレベルが勇者一行の中で一番強い奴の一万倍とか、一人で魔王倒せるだろ? レベルまで行ったし。マジで「勇者」というジョブはチートなんでしょうね。
まぁ、何を言いたいのか。殺人動機は殺られる前に殺してしまえ、っていう事だ。
有り体だな……びっくりするぐらいに。
あっ、因みに余談だが。俺が何で異世界「転生」したいかはそっちのジャンルの方が好きだからだ。
それプラス理由があるんだけどな。まぁ、この時点で厨二乙って言われてしまうんだけどな。
あー、だんだんと意識がとーのいてくー(棒読み)。
どうでもいいや。
まぁ、それにしても客観的に見ても、主観的に見ても昔から人とズレているよなぁ、俺 (しみじみ)。まぁ多分、どうせどこの世界にいても変わらなかった話だけどな。
「はぁー。異世界に転生したい」
そうして心臓から剣を生やして、と言うか突き刺さっている俺の意識はプッツンと消えるのであった。
まだ、プロローグは続きます。
主人公の名前はまだ、明かされませんので、ご注意を。
次回は今日、明日、明後日には投稿します。
7月21日 加筆、改稿