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赤い月が昇った日・前半

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赤い月が昇った日は前半後半にわかれています



第5話 赤い月が昇った日



その日は何年かに1度の赤い月がのぼる日だった


その日、僕は彼女たちと出会った




「カレーパンとミネラルウォーター、それとプリン。は?プリンは人気だからすぐに売り切れる?ならその前に買いに行きなさいよ」

暴君な先輩にパシリにされて購買へ行き、教室に向かう途中

なぜか僕は屋上へ向かっていた

今の時期は冷たい風が吹くから屋上に人はいないことが多い

けれどそこには先客がいた

「ん?君ここの生徒?」

「そうですけど…あなたは?」

ぱっと見ここの生徒では無かった

背中には大きな白い翼が生えていて、頭の上には光っている変な輪っかが浮いている

しかも服装がスーツときた

「私は通りすがりの天使だよ」

「通りすがりって言いますけど、ここ高校の屋上ですよ?」

通りすがるような場所ではない

「まあまあ、あまり詮索しないでよ。ってやばっ、もう時間じゃん!んじゃまた会えたらいいね、少年!」

そう言って翼をはためかせたと思ったらフェンスを超えて飛んで行った

後に残ったのは真っ白な天使の羽

「なんだったんだ?」

気にはなるけど別に気にしても仕方のないこと

特に用はないし早く戻らないと先輩がうるさいから戻ろう

「え?」

と思った矢先に真上から何かが降ってきた

間一髪のところで転がり避けた

「いっつ…次は狼女ですか」

空から落ちてきたのは犬よりしっかりした耳と獣の尻尾を持った狼女だった

でもなんでこんな場所に?

しかも空からなんて

「あのー」

声をかけても狼女はじっと空を見上げている

「来る!」

ードカンッー

大きな音振動とともに響く

というか、また何か落ちてきたのか?!

「えっと…あ、いました。しかも男の人も一緒だ、ラッキー!」

その人の特徴は…真っ白な長い髪と大きな鎌を持っていること

…まさか

「あのさ、君って死神?」

「…!そうですよ。私は死神です!ですのであなたたちを殺します!」

意味がわからん!

「えーいや!」

「うわっ!危なっ…!」

本気だ、この死神!

とりあえず何も考えず逃げることが先だ

「にがさないですよー!」

って、早い!

こんなよくわかんない状況で死ぬのか?

くそっ

「えいっ!…あれ、いない?」





「巻き込んでごめんなさい。私は…ルル」

「僕は総司。助けてくれてありがとう。早速だけど、なんで追われてたのか教えてくれる?」

彼女はルルと名乗り自分のことを話してくれた

誰かに囚われていて、そこから逃げ出したが追っ手に追われてここまで来たと

捕まると殺されてしまうかもしれないとも言った

「つまり、ルルさんはあの死神に追われていて、絶対に捕まったらいけないってことね」

「そういうこと」

面倒なことに巻き込まれた

ここで自分だけ逃げるということもできるけど、あの死神は僕も殺そうとしていた

まるで最初から僕たち2人を殺す予定だったみたいだ

「ここに居座ってるのも危ない。どこか安全な場所に」

「安全なって言われてもな…学校は終わってるから、家に帰ってもいいんだけど」

そうしたら先輩に何されるかわからないんだよな

「ここの近くだとさっきの死神にみつかる危険性が高いと思う」

「その通りだ」

ということで僕の家に移動することになった



「総司は人間…よね?私が怖くない?」

家へ向かう途中にすれ違う人達はルルに視線を向けていた

それはルルが狼で、その中でも見たことがない白い毛を生やしているから

いろんな種族がいるとはいえ、珍しい容姿は視線を集めてしまう

「だれかれかまわず傷つけるわけじゃないんだから怖くなんかないよ」

「でも、私こんな真っ白だし」

「狼でここまで白いのも珍しいけど、綺麗だなって思うくらいだよ」

「…ありがとう」



ルルみたいに獣みたいな容姿を持つ人は獣人と呼ばれている

獣人にも種類があって、似ている動物で分けられている

ルルの場合は狼

犬に似ているけど、すこしとんがっているような感じがする耳や尻尾

それに独特な灰色がかった毛の色が特徴

でも、ルルの毛色は真っ白に近い

耳と尻尾の特徴が無ければ白熊や雪女と間違えるくらいには白い



「これはね、親のせいなの」

「…無理して話さなくてもいいんだよ」

「いいの、聞いて」

すこし強い口調で言うので聞くことにした

「私の親はね、私を売ろうとしていたの。生まれる前から」

「白い毛色の狼は珍しいから?」

「そう。わたしのこの毛色は親のためにこうなったの…純粋なものじゃ無いの」

純粋な毛色じゃないってことは、薬とかで操作されたってことなのか

「でもね、親は私のことを売らなかった」

「やっぱり、自分の子供だから?」

「…親になってバカなこと考えてるって気づいたの。だから私は今こうしてここにいられる」

「なら良かったんじゃ」

「今こうして追われてるの」

「あ…」

珍しいから高く売れる

そう考えるのは普通の考えで、ルルをそういう目で見る人も少なくはなかった

親の勝手で一生そういう輩から狙われ続けてしまう

それは…

「わたし思うの。わたしが生まれてすぐに売ってくれてたら良かったのにって」

僕はなんで返したらいいのかわからず黙ってしまった

そのまま沈黙が続き、いつの間にか家に着いていた





「家に上がって、とりあえずね」

「…ありがと」

と、家に入ろうとした時だった

「話には聞いてたけど、本当に綺麗な色してんな」

視界が真っ暗になり声が聞こえてきた!

「な、なんだ?!」

「総司落ち着いて、これは誰かの空間に引きずり込まれただけだから」

「それっておちつけないよね!」

「そーだぞ、落ち着け落ち着け。別にアタシはあんたらの敵じゃない」

声の下方を向くとそこには赤い髪の女の人がいた

種族は見た目だとわからないけど、この能力は人間じゃないことは確か

「アタシはマリ。ここらへんで人身売買をしてるやつがうろついてるって話を聞いてな。小遣い稼ぎに捕まえてやろうと思ってるところ」

「…信じられない」

ルルは狼の武器を出し警戒している

「まーまー。ただ、人身売買してる犯人から狙わそうなやつを探してたらどんぴしゃなやつがいたから話聞こうっておもっただけだって」

「ルル、信じていいと思うけど」

わざわざ自分が有利な空間に追い込んでこんな話する人身売買の犯人なんていないだろうし

「…警戒は解かないから」

「ははは、でもまあ、これから信用してもらえるかもしれないけど…なっ!」

パリンッ

真っ暗な空間が割れるように無くなり視界が明るくなる

何回か瞬きをしてあたりを確認すると

「私の目は誤魔化せませんよー!くらえー!ですげいずー!」

「そんなのあたるかよっ!」

マリさんと死神が交戦していた

と言ってもマリさんは避ける一方だ

「は!私の役目はあの2人を殺すことなんです!あなたに構ってる暇ないんです!」

「やばい」

死神が標的をこっちに移し

「ここは足止めしてやっから、さっさと逃げな!」

「ふぇ?!」

マリさんと死神は消えた

「…え?」

「多分、マリがさっきのあの空間に連れてったんだと思う」

「…もうマリさんのこと信じる?」

「…早く逃げましょう」

ルルの顔はちょっと赤くなっていた





「残念でした!私からは逃げられません!」

あれから随分離れた場所に来たと思ったけど、相手は空を飛べるんだ

どんなに遠くに逃げても不利なことは変わりなかった

「もう追い詰めましたし、随分お疲れのようなので、早速やりたいと思います」

ルルは獣人持ち前の体力があるはずなんだけど、そもそも休まずずっと逃げているんだからもうその体力も尽きてしまったみたいだ

僕はスポーツマンでもなんでもないから早いうちにばてていた

2人とももう限界だ

なさけない

女の子を救うヒーローには簡単にはなれないなって思う

でも、最後に少しだけでもカッコつけたくて

「…!」

ぎゅっとルルを抱きしめて死神に背中を向ける

あの釜じゃどうせ貫通しちゃうんだろうけど

最後の悪あがき

「3.2.1!えーい!」

守れなくてごめん

「総司!私!」


グサ



後半に続く


毎度のことですが更新遅くてすみません

楽しみにしてくれてる人もいると信じて謝るスタイル

約6千文字のお話になるのでとりあえず前半だけあげました

次の更新は8月中にしたいですが…ははは


誤字脱字変換ミスあると思いますが、スルーしてください…いつか直します


ここまで読んでくださりありがとうございました

次回もよろしくお願いします


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