コーディネーターマリ
遅れましたがマリ回です
第4話 コーディネーターマリ
マリは自分の世界を持っている
そこは普段は真っ暗で何も無い場所だけど、マリがものを持ち込めばそこにものが置かれる
そこはマリの世界だからマリだけが自由にできる場所
今、そこに僕はいる
☆
「なあ、これは似合うか?」
「うん」
「これは?」
「うん」
「これならどうだ?」
「うがふっ」
「そろそろ真面目に答えねぇとどうなるか知らないぜ?」
「ごめんなさい」
しかし、休日に散歩していたら急に真っ暗な場所に連れられて、無理やり買い物に付き合わされているんだ
真面目になれるわけない
「さっきのも可愛いし今のも可愛いよ」
「言い方変えてるだけじゃねーか…」
「そう言われましても」
「わかったよ。じゃあここには用はないな」
「あれ、買わないの?」
「今日はウィンドウショッピングだよ」
☆
つまりはさっきまでウィンドウショッピングをしていたわけで
外へ出るとこの真っ暗な世界にいた
「いつも言ってるよね、急にはやめてって」
「死ぬわけじゃないんだからヘーキだろ」
そういう問題じゃない
「ってあれ、マリの服さっきと違う?」
というかさっきのお店で見た服だ
「え、まさか、ま、まん」
「んなわけねぇだろ。この世界の仕組みわかってねぇのかよ」
そりゃあ全部説明されたわけじゃないからね
「ここはアタシが思い描いたものを具現化できるんだよ。ただ、この世界から持ち出すことはできないけどな」
「それって家具とかもできる?」
「アタシが認識しているものならなんでもな」
それなのに殺風景な真っ暗闇のままにしているのはマリの性格なのか
「あ、じゃあさっきのウィンドウショッピングってこのため?」
「店で試着するよりここで試した方が楽だからな」
おお、考えてのことだったのか
こういうと失礼だけど、マリって結構ガサツな性格だと思っていた
そんなことないみたいだけど
「て、どうだ?似合うか?」
くるりと一回転して僕に感想を聞いてくるマリ
「可愛いよ。似合ってる」
でも服とかわからないので率直な感想を言う
しかし、僕の感想はマリが求めていたものと違かったみたいだ
「さっきから可愛いだの似合ってるだの同じことしか言ってねぇじゃねぇか」
「だって服の組み合わせとかそういうの全くわからないから」
「とりあえず可愛いとか言っときゃ良いってか?」
「違うって!」
明らかに怒っていらっしゃる
でも他に言うこと無い、というかわからないし
「もっとなんか言うことないのかよ!」
ぐにゃり
マリが怒鳴ると世界が歪んだ
やばい
あまりこの世界に詳しくないけど命が危険な気がする
でも、僕がマリにかけてあげられることのできる言葉は同じことしか無い
同じことだけど何度でも言う
「マリ!僕は同じことしか言えないけど!本当にマリは可愛いよ!赤い髪もちょっとつり目なところも八重歯も綺麗な腕も足も!全部好きだよ!」
すると、世界は音も無く消え去った
ウィンドウショッピングをしたお店の前
元の世界に戻ってきた
「お前な…それは服が似合ってるとかじゃない感想じゃねぇか…」
マリが背中を向けてつぶやいている
「気の利いた言葉言えなくてごめんね」
謝ると
「うっせーよ!バーカバーカ!」
そう言って走り去ってしまった
チラリと見えたマリの顔はトマトみたいに真っ赤だった
また予定を無視してしまいました。
2話同時は無理でしたが、近いうちに長編の前編を載せたいです。
なお、長編はルルたちとの出会いの話です。
前編中編後編で書いてるつもりですが、どうなるかはわからないです。
新キャラが3人は出ます。
種族を考えるのが難しいです。(誰かアイデアください)
では近いうちにまた更新するので…。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
感想等お待ちしてます。
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