異世界転生物語の産声
「起きてください。あなた。ピクニックですよ。」
目が覚める。そこには美しい女性がいた。
「寝坊助さんですね。いつまで寝てるんですか。」
「ごめんよ。ハニー。」
「ふふっ。」
幸せ。そう幸せだ。
「これも作っておきましたよ。あなたの好物。靴シチュー。」
ん?
「あぁ、これね。履いていくものだと勘違いしてたよ。」
手に持ってみたら。
まぁびっくり。手が覚えてる。この重さ。
「返して!!!!」
「へっ!?あ、あぁごめんよ。ハニー」
「謝るなぁ!!!」
「いや無理だろ!どないすりゃええねん!!」
すると、なぜかいつのにか横にいたのだ。
あの黒いロングコートを肩に羽織ったスーツのでかい女が。
「どないすりゃええねん。じゃあないだろ?」
「ひぃいいい!!」
すると突然体が消えていく。
「いやいやいや!俺まだピクニック行きたいよ!?俺の好物はアボカドサンドらしいじゃん!ないの!?え?終わり?これからが俺たちの冒険の始まりだ!ってやつじゃないの!?」
「数多のシエルから謝ります。ごめんなさい。」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「
「「「「「「「「「「「「「ごめんなさい。」」」」」」」」」」」」」」」」
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
ーーーー
「やかましいわ!!!!」
起きた。
今日もいい一日になるよね。シエル太郎。(字余り)
へけっ!!!!(CV:全部俺)
とまぁ、なんと。
あの感じで生きてるらしい。
というかまぶしい。
「……ここは…?」
あまりに夢が突拍子もないせいで、意識を失う前と比べあまりに冷静な自分に驚く。
あれ?もしかしたらここは死後の世界かもしれない。
なぜなら、ここは…あまりにも白い。
病的なまでの白しか広がってない空間だった。
「うん。うんうん…まぁ…ここはそりゃ天国か。
あまりに異常な状況が続いてたから落ち着いて考えれなかったけど。俺って……異世界転生してたよな?」
やっぱさすがに死んでるわ。俺。
よくよく考えたらあの状況から生き残るルート見えないもん。
なぜそう言い切れるからって?
死ぬ前に体液を全部出し切ってデトックスした状態で死んだのだ。
俺は…冴えてるぜ。
さすがに、わかる。はい。これは異世界転生です。異論なし!!
「”日本人”としてさっきまでの状況から推察するにそうに違いない。あまりにも理不尽、無慈悲、非条理。だからこそ、運悪く何度も転生した瞬間に死ぬもんだから、神様が情けをかけて会いに来てくれたのでは?」
そうに決まっている。
目が覚めたらきれいだったけども一人の女性から罵声を浴びせられ、次には意味の分からない戦場みたいな地獄のようなところというか地獄でいじめられる。
きっと異世界転生させた神様も新人だったのだろう。
「おーい!!神様仏様ー!!どこかにいるんだろー!!いませんかーーーー!!?」
……何も起きない。
「……あれ?来てくれないと困るんですけど。なんですか?悠久の時間を生きてるから時間にルーズってか!?おぉい!俺の声が聞こえてるやつは返事をしてくれぇ!!!!このままなんもなしはこっちが困る!!俺はこれから新しい世界に行って!かわいい女の子を目いっぱい侍らせて、女の子全員の足で踏んだブドウを発酵させて作ったワインを片手に女の子が踏んで打った蕎麦で蕎麦のかをり(意味深)を楽しんで毎日を幸せに暮らすんだ!!!!」
…何も……起きない……。
俺は忘れ去られているらしい。
「………まじ………?」
苦しみはまだ始まったばかりだった。
==日本一般ジー。ボッチ開始から2時間後==
気づいたことがある。
ここはあまりにも静かだ。
静かすぎる。たまに自分で何か奇声を上げていないと世界に溶け込んでしまったような感覚になり、もう戻れなくなるぞと身の危険を感じてしまう程に。
これはもしかしたら死ぬよりもつらいことになるのではないか??
そもそもここで死ねるのか?
汗も出る。おなかがすいてきた。思った以上に天国は気が利いた場所ではないらしい。
それを理解した。いや理解してしまったからこそ、言いようのない不安と恐怖に蝕まれ始めた。
==日本一般ジー。ボッチ開始から6時間後==
気づいたことがある。
なんと、天国、限界があった。
なぜ、それが分かったかというと、あまりに暇すぎて、1方向に延々とゴロゴロ転がってみようという気持ちになり、実践してみたところすぐに壁にぶつかった。
思ったよりも理解の範疇だったので広さを測ってみようという気持ちになったのだ。
そうしたら、大体体育館くらいの広さだった。
何をしてるんだ?って?
黙りな。母さん父さん、俺は元気です。
==日本一般ジー。ボッチ開始から大体12時間後==
「どうも。日本人です。しょうがないんです。そう、しょうがないんですよ。だって…ねぇ?ないんですもん。」
「あぁ、これを聞いてる君、なぜずっと俺がしゃべってるか疑問に思っているのかな。ま、きつすぎるから。これに尽きるね。この境地に至るまでの100の心構えとか考えたんだけど、聞く?聞かないの?あぁそう。まぁそれはどうでもいいんだけどさ。」
「今さっきここに来てから初の尋常じゃないことが起きたんだよね。それについて話そうと思う。なんと俺は、漏らしたんだ。そう、おもらし。我慢できなくて肛門が俺帝国に謀反起こしてね。ブリッと一発はい、うんち弾頭。じゃあ第1次俺世界大戦勃発ってね。総理大臣も即閣議もんだよねうん。議題俺のうんち(笑)ってバカにしてんのか俺たちががんばってひりだした税金何に使ってんだ。ってひりだしたのはうんちね。あれ?じゃあそれってもう内戦じゃね?いやそもそももとは俺の肛門だから最初から内戦だったのか?まぁそんなことは置いといて俺の渾身の世界に一つだけのかりんとう1本丸々そこに鎮座させようと、というかさせたんだけど。見たらなくなってたんだよね。あれぇ~?おかしいな~?おもて、がりがり床ひっかいてもとっかかりがないからつるつるして戸惑ってたら、あれ?今この状況自然界で見たことあるな…あぁ!そうだ犬っつってね!!!俺は犬畜生!!!!満点大笑い(笑)こいつぁ場もあったまりますわ!コリャwサーセンwあっしクソおもろすぎてな!がっはっはっは!!!!!!母さん父さん俺元気にしてる?え?ほんとう?」
「.......なにそれ!え、ウケるーwそれおもろー!マジそれなー!マジテンションアゲアゲじゃね!?アゲ天井じゃね!うちら青空教室じゃん!歴史の教科書に載ったじゃん!おもろ~」
「…この子はですね。俺が学園ものに転生した時にいるであろう空想のギャルです(断言)。俺はオタクなのでオタクに優しいギャルなんです。ここ重要。彼女の名前まで決めるのは業腹なので、せめてもの思いで生き様は生まれてから死ぬまでの範囲全てを網羅しここに再現できます。彼女こそ今の俺を救ってくれる救世主。そうメシアなんです。」
「俺ねぇ!明るくて眠れないの!!!!明るすぎて!!!!マジ明るすぎて!!!!Seriously bright!!!!」
「あー!そうねぇ~わかるわぁ~うちもこれにはマジお手上げって感じぃ~!てk…」
自分をぶったたく
「明かりを消せ!!!!!!!!!!!!!!!
眠れんだろうが!!!!!!!!!!!!!!」
「答えはない。ただの屍のようだ。」
「ギャル!死んじまったのか!!!」
「答えはない。ただの屍のようだ。」
「ぎゃ、ぎゃるぅ~~~~~!!!!!」
「あぁ...........救世主は死んだ…メシアよ。永遠にあれ。」
「オタク…黙れ!しね!!!」
==日本一般ジー。ボッチ開始から大体24時間後==
極限状態だった。腹も減り、眠くても明るくて眠れずぼそぼそとしゃべり続ける時間。
暗闇が恋しかった。
「おなかへったねぇ!!!うん!!僕もー!!あたいもー!!拙者も!!朕も!!!!!」
「膝栗毛饅頭郎は何にするぅ?拙者は白飯を喰らうでごわす。スイートシュガーあまあま君に夢中大好きペペロンチーノはぁ?
えー♡あたいなんのメニューがあるかわからなーい!」
だが、極限状態で何か変化を心から欲している俺に。
その時、それは突然目の前に現れた。
「全てを喰らうショタ:Someone calls me Yuutaはぁ?って………………え?」
ーーー
MENU!!
ITEMS
EQUIP
STATUS
ーーー
それは確かに異世界転生物語の産声といっても過言ではなかった。
ちなみに朕は最終兵器アゴ・トガリスギ名誉征夷大将軍大帝国天皇です。




