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王都への旅路 ~テイム(物理)~

ノウキーン邸 朝


「俺が王都に?嫌ですよめんどくさい」


「馬鹿トエム!王命だぞ!わしの首が飛ぶぞ、ほら飛ぶぞ、絶対飛ぶぞほら飛ぶぞ!」


「わっかりやしたよ父上、でも行くのは道案内の父上と俺の二人だけですよ。2人だけなら飛行魔法で一日中飛べますから(時速80キロ毎)1日で着くでしょう?たぶん」


「まぁ首が飛ぶより、体が飛んだ方がいい…か?」


どこか納得していないプロティンだが、そもそも空中であれば野盗や賊に襲われる心配は無く、

騎士達も先日の戦闘で疲れている?だろうしいい案ではある。


「なに~?二人で王都観光に行くの?私も行きたいな~」


とニュウがひょっこり現れる。


「パパもママが行くってんならアーシも行くし!」


とヒンニもついてくる。


「いやいや、遊びに行くわけじゃないぞ。王命で仕方なくゆかねばならんのだ!遊ぶ暇など―――」


「トエムちゃんがみんなを空飛ばせば、陸路で馬に揺られて歩く時差分を王都で楽しめるでしょう?」


「うむ~そうだが…トエム、行けるか?」


「4人だと60キロまで落とせば1時間飛ばせますかね…」


「60キロというのは時速とやらの事か?どのくらいの速さだ?」


「馬車の三倍くらいです」


「十分じゃね?休憩はどのくらい必要だ?」


「30分は必要ですよ?」


「一日でついちゃうし、わしのいままで2週間の旅路が馬鹿らしいな」


どうやら、家族旅行に変更の様だ。


実証し、市販もされるようになった【小人化スモール】の魔石を混ぜ込んである世界樹の葉袋(大型)に道中で何か食べれるようにと食品を適当にぶち込みトエム食品加工工場を後にする。


飛行魔法でノウキーン邸に戻ってくると、皆ラフな格好で待っていた。


「準備OKよトエムちゃん発進しちゃって!」


「待つしママ!アーシは大丈夫だし」


「ヒンニちゃんは一緒に行かないの?」


寂しそうな顔をするニュウに対して首を振るヒンニ。


「アーシ!自分一人ならもう飛べるし!【飛行フライト】【加速火炎ジェット】」


魔法を唱えるヒンニ。

空中を自在に飛び回るヒンニにニュウは喜んだ。


「もー!ヒンニちゃん!いつの間に飛べるようになったの?ママ驚いちゃった!」


「ママ驚かせたくて…カシコイっていう兄ちゃんに習ってたし!」


「へ、へ~そうだったの?」


なぜかちょっと変な空気が流れつつ、ニュウを驚かせて満足そうなヒンニ。


「(4歳で二重魔法ダブルスペルかぁ…感覚がマヒしつつあるな)」


魔導の名門ビンカーンの血筋にプロティンは驚きつつ、一行は王都へ向かって飛び立つ。




4歳のヒンニには長時間空中滑走はつらいらしく、

速度も30キロくらいだ。


30分後に休憩がてら羽休め

ちょうどいい湖があったので、そこに着陸。


世界樹葉袋から様々なピクニック用品を取り出すトエム。


トエムのスキルで作っている座り心地のいい椅子。

椅子にちょうどよい高さの机。


机の上に並ぶのはステンレス製の味のあるコップと

そこに注がれた暖かいコーヒーや紅茶、冷たいオレンジジュース、トエム用プロテインココア。


最近ノウキーン領で発売された大富豪を目指す『人生遊び』というサイコロを使うボードゲームをみんなで楽しみつつ、

小鳥のさえずりや、大自然の空気を満喫していた。


「(これ完全にピクニックでは?)」


プロティンは思った。

しかし移動期間は2週間はもらっているし、たまには家族で楽しんでしまおうと仕事の事は考えないようにした。


そんな時だ。


ドッドドドッドドッドドッドドッド


何か地響きがする。


「オーーーイ!?誰かいるのかー!?すぐに逃げろぉお!!」


そこに現れたのは2メートルあろうかという巨大なオオカミ!


「ギシャアアアッ!!」


銀色の毛を逆立たせ!怒り狂ってこっちに来る!

なにやら足を怪我しているらしい。


「シルバーウルフ!?なぜ人里近いこんな場所に?」


プロティンは体をはね起こす。

A級指定魔獣シルバーウルフ。


フェンリルの眷属とされる美しい銀の毛並みが特徴の魔獣。

祖の牙は竜麟すら貫くとされる。


滅多にお目にかかる事のない魔獣なのだが?

後ろから冒険者らしき連中が追いかけている、


どうやら取り逃したのだろう。


「まったく!騎士小隊総出で勝てるかどうかの魔物をッ!!」


向かってくる魔獣に対し、プロティンは構える。

だがそこに割って入るトエム!なぜなら―――


「おめーのせいでボードゲームがおじゃんになったろうがぁ!」


その怒号が響いた瞬間!残像が残るほどのスピードでオオカミの顎先に右フック。


完全に顎を砕く感触と共に、シルバーウルフは空中で三回転した後、

地面に落ちてもに回転は止まらず、そのままどこまで行くねんってくらい転がって行った。


最終的に湖の近くの大木に衝突した。

すぐさま覆いかぶさるように自分の体と同じ大きさの顔にまたがり、


マウントを取った状態でラッシュラッシュ。

ガチーンガチーンという生身がぶつかり合う鈍い音が連続で鳴り響く。


戦意を喪失したのか、仰向けのまま舌を出し顔を前足で覆いながら悲しそうに「くぅ~ん」という声で泣く。


「今の見えたかボブスレー、あの子供が何をしたか見切れなかった…」


「俺もだホッケー、あの子供は何者だ?」


「そんな事より!さっさとシルバーウルフを片付けないと―――」


シルバーウルフを追って来た冒険者らしき三人組が先程の大木にぶつかったらしき場所に向かうと、

そこにはシルバーウルフをペタペタ触っている4歳児がいる。


「おいッ!そこのガキ!そこの魔獣から離れろ」


さっきの攻防をぼやっとしかみえてなかったであろう、茶髪の正統派ヤンキーっぽい兄ちゃんにトエム忠告する。

荒い言葉遣いだが悪い感じはしない。


「ボウスッ!そこの魔物はな、こわ~い牙で坊主をペロリと食っちまうぞ!いいからこっちに来い!」


今度は体格のいい気のよさそうな丸刈りのおっさんがトエムに話しかける


「ほらッ!はやく―――あれ?トエム君?オッスオッス!」


「あっ!ギルドの受付のねーちゃんじゃん!?」


ノウキーンギルド受付のねーちゃん事、スケート・アクセルはA級で凄腕魔術師の冒険者。


「最近王都に呼ばれて、この二人『ホッケー』と『ボブスレー』と一緒に王都近郊の調査をしていたのよ~」


「へ~」


そっけない返事のトエムに不服そうなスケートだが、

トエムの名前を聞いた瞬間に他二人の目つきが変わる。


「まさか―――!魔道具の神トエム様か!?今や冒険に必須の世界樹葉袋を始め、ろ過付き電気ポット、七輪、そして風船枕!どれだけ助かっている事やら!」


「最近だと、結界テントなんかもトエム様発案だって聞いたぞ(スケートから)。まさかこんな子供だったとは…って!それはそれとして、シルバーウルフはッ!!」


ボブスレーと呼ばれたガタイのいい坊主頭のおっさんがシルバーウルフへ目を向けると、

トエムにお手をしていた。


「え?なんで?テイムもしていないのに?」


この世には『魔物使い』という職がある。

魔物と心を通わせ力を合わせるよくあるアレだ。


主従テイム》というスキルは、魔物の主導権を握るというスキル。

その気になれば罰だからケモケツなあなすらできてしまうのだ。


「お手ッ」


「わうッ(パシッ)」


「お座りッ」


「わうっ(すんっ)」


「ちんちんッ」


「わう~(仰向け服従のポーズ)」


「よしよし、こいつ賢いしモフリティ高いねぇ~よしよしよしよし」


「わうわうわう~へっへっへ」


テイム無しでクッソ懐いている。

というより圧倒的な実力差に従ってるだけなのだが…。


「トエムってガキ、すごすぎるんだが…スケートは何者か知ってるんだろ?」


ホッケーと呼ばれていたヤンキーっぽい兄ちゃんに問われると、


「ノウキーン領の次期当主様…」


「ブウウウウッ」


噴出してしまったホッケー。そこに現れる当主の方。


「おいッ貴様らか?シルバーウルフを追っていたのは!」


プロティンの姿を見た瞬間膝まづくスケート。

察したホッケーとボブスレーも膝まづく。


「まさか、公爵様がいらっしゃったとは、誠に申し訳ございません。いかようの処分も受け入れます」


冷静に頭を垂れるスケート。

男二人は青くなり、今にも吐きそうな雰囲気だ。


「よい!処分などする気はない。ただ、なぜこの様な人里近い土地にA級クラスの魔物が出たか知っていれば聞かせてほしい…おっと名乗っていなかったな。ノウキーン公爵家当主、プロティン・ノウキーンである」


「はっはひぃ、A級冒険者ぱーちー(噛んだ)〈氷河の楔〉、リーダーのホッケーです…」


「同じく〈氷河の楔〉、タンクのボブスレーです。ここ1か月ほどでしょうか?魔の森深部に出るような強力な魔物が王都周辺に出現し始めました」


「同じく〈氷河の楔〉、臨時魔術師のスケートです。我々A級冒険者が皆王都周辺を探索しているのですが未だ原因がわからず…」


「うむ、解かった。お主たちの働き、大儀であるぞ」


「「「はッ!」」」


「おっ父上、話し終わった?」


シルバーウルフの背に乗って現れるトエム。

何も驚く様子の無いプロティンは、


「こらトエム!そのオオカミから降りんか!ニュウが心配するであろう」


その様子を見て冒険者たちは、ノウキーン領主パネェと感心するのであった。


冒険者とシルバーウルフを連れて、ピクニックの場所に戻る。


先程と180態度の違うシルバーウルフの毛並みはヒンニとニュウとボブスレーが大変気に入っていた。

ちなみに足のケガと、トエムがつけた怪我は治療済みである。


「うふふ~もっふもふ~」


「アーシ!気に入っちゃったし!」


「ふひひ~もっふもふ~」


「シルバーウルフねぇ…よしっ!お前の名前は『ギャラクシー・バンジョー』だ!」


「わんっ」とうれしそうに鳴く『ギャラクシー・バンジョー(♀)』。


名前が決まったところで冒険者も一緒に食事を楽しむ。


トエム食品加工工場の新作スイーツのお披露目。

世界樹葉袋の中の冷蔵庫にしまってきたのだ。


雷魔石なのでコードレス。重ささえ気にならなければ運ぶことは可能である。


そんな冷蔵庫にしまってあったティラミス、プロティン案のメロンタルト、ガトーショコラなど。

料理スキル持ちにアイディアだけ渡すと、いつの間にか作ってしまうのだ。


普段甘味が食べられない冒険者諸君は涙を流していた。


シルバーウルフのバンジョーにはチャーシューの原木をそのままあげた。

食べ終わると物凄くベロベロされたトエム。


休憩も終わり、ヒンニの魔力が戻ると、再度空中へ。

ヒンニの速度なら2メートルの魔獣くらい平気だと言って、バンジョーも運ぶ。


先程、プロティンからペットの許可が下りたのだ。

ニュウの圧力が大きかったらしい。


「わうわうわう?」


「大丈夫だって、セイセイセイ」


滅茶苦茶慌てるいちろう。空中10メートルを超えれば獣はそうなるのは当然であろう。

体がいきなり浮かび上がり、‟魔素浸食”によって勝手に足元から火が出てきたら更に怖い。


ガタガタ震える一郎を無視して、トエムは飛び立つ。

冒険者3人に手を振りながら。


「なぁ、‟飛行魔法”ってあんな簡単なモンなのかスケートさんよ?」


「ノウキーン領では術のレポートが出てたけど、無理無理。高度すぎるわ。人間が4人(うち一匹)一緒に飛ぶことは神業よ。誰かができるなんて思わない方がいいわ」


「もふもふ…(´・ω・`)」




冒険者達にバイバイして程なく。


「わお~~~ん」


周囲の大気を震わすほどの巨大な咆哮が木霊する。


「わ…わう…」


「あん?どうしたバンジョー?吐きそうか?」


「違う違うトエム、今の咆哮が原因だろう?途中からバンジョー楽しんでたろう。しかし、シルバーウルフが恐れる咆哮は…一つしかない」


「旦那様ッ!?まさか獣王フェンリル!!かつて一世紀前に王国を半壊させた伝説の魔獣ですか?」


「ほえ~なんか強そうだし!」


イマイチ緊張感に欠ける空中一家。


「バンジョーめっちゃ怖がってるじゃん!一回降りますよ~。そのフェンリルとかいうワン公殴って黙らせます」


「ちょ…うーん、なんかお前だったらできそうだな。あそこの視界の広いところでまた休憩するから世界樹葉袋は置いてってくれ」


「無理はしちゃダメよ」


「バンジョー怖がらせたし!フェンリルとかいうやつバンジョーに土下座させるし!」


着地してすぐに世界樹葉袋を地面に置く、

ズシィィンというすごい音がしたが、プロティンは見なかったことにする。


速攻で『MAZO』を展開して、超高速で駆けていく。

駆け足が地面を離れる瞬間に‟風魔法”のバネでさらに加速。


三歩目には滞空時間が長くなってしまったので空中を蹴りこむ。

するとさらに加速しソニックブームが起きる。


ソニックブームの負荷が思いのほか気持ちよかったトエムは、咆哮の方向へ一直線に翔けていく。


障害物になる木々は気にせずなぎ倒し、巨大なクマ型の魔獣には目もくれず腹部を貫通。岩も貫通。

文字通り一直線の突進なのだ。


咆哮主、フェンリルの心中は穏やかではない。

眷属であるシルバーウルフが人族に媚びているところが見えたのだ。


これはフェンリルのスキル《眷属支配》の力の一旦なのだが。

兎にも角にも今のフェンリルは激おこぷんぷん丸ムカ着火ファイアーである。


とそこへ、すさまじい魔力の持主が音速を超えてここに一直線に向かってくるのはさすがに焦る。

しかし、フェンリルの自負なのか、冷静を装いどっしり構える。


姿が見えた瞬間。小さく者は4メートルの巨大な魔獣に、音速に乗った勢いで眉間に殴りこむ。

事前に【サーチ】の魔法で位置は把握済みなのだ。


「シャラァアッ!!」


流石は伝説の獣王。トエムの一撃をしゃがんで避ける。

トエムは身を反転させ、『MAZO』の技〈空中受け身〉を取り、音速の勢いを殺しその場に着地。


「【な、な、な、なんじゃお主?わらわを獣王フェンリルと知っての狼藉か!!】」


念話が来たので念話で返す。


「【うるせぇ!フェンリルだかファンネルだか知るかボケ!おめーのうるさい咆哮にバンジョーが怖がってんだろう!】」


「【念話じゃと?これほど高度な魔法を…いや、まず…我が眷属を呼び止めるのは必然である】」


「【ア”ァァ?】」


「【くっ、この体格差でメンツを切ってくる何という胆力か!?そもそも愚かな人族よ、バンジョーと勝手に呼んでいるあの子は我が血縁に連なるものぞ?あの子にとっての幸せは森で我らと暮らす事。自然を傷つけ、我ら一族を殺し、その体を素材などと、おぞましい取引をしている。そのような者共に任せるなぞもっての―――】」


「【御託がなげぇ!要はバンジョーを連れてきたかったらオメーをボコせばいいんだろ!はやくやろうや!】」


「【この戯けが!我らが血肉となるがいい!】」


ぞろぞろとシルバーウルフの100体くらいの大群が現れた。

と同時にトエムの姿が消え、フェンリルから向かって右側から順にシルバーウルフの顎が殴られ空中に回っている。


「【え?え?え?ちょま!ちょ待てよ!!】」


まぶたの瞬き3回した間に、約1/3が空中ぐるぐるしている。

仰向けになり、すでに屈服のちんちんスタイル犬は殴られずに済んでいる。


「【ばっ馬鹿にしおって】ワオオオオン(《眷属支配》)!」


屈服スタイルウルフも、やる気ウルフも突然一斉にとびかかり、

次の瞬間空中ぐるぐるをする。


気が付くと自分だけになっているフェンリルは絶望した。

このわけの解らない人族の子供らしき生き物に一族存亡の危機が到来したことに。


「(理不尽すぎる…)」


『獣王』のパッシブバフを一気にかけていく。

この世界ではあまり知られていないが、知力の高い魔物にもクラスはあるのだ。


もちろんスキル使用の1秒インターバルを見逃すトエムではなく!


「アキャアアアンッ!」


フェンリルも顎を砕かれて、空中ぐるぐるを体験した。






「【この度は誠に申し訳ございませんでした。我が主様】」


頭を下げる4メートルワンコ。


「主とかいいから、じゃバンジョーは連れてくな」


「【おっお待ちください主!】」


4メートルワンコの体がまばゆい光に包まれると、次の瞬間には妙齢ケモ耳の絶世美女になっていた。


「これはわらわの《人化》のスキルでございます。わらわの忠誠の全てを主様に捧げます、何卒わらわたちのボスになってほしく…望むのであればわらわの体をご自由になさって構いませぬ(ポッ)」


すると、大変ご立腹のトエム。「ぺっ」と唾を飛ばして言う。


「4メートルのワンワンだったらモフッたけどお前、本当に余計な事したな。なんで人間の姿になる必要あるわけ?なんでケモ耳としっぽ残して他が人間になっちゃう訳?俺はそこまでケモナーじゃないけど、せめて顔や腹にモフみを残したまま《人化》すべきじゃない?」


「そ、そのような事もうされても…スキルなもので…」


「ならすぐに《人化》を解け!その「すぐヤレますよ~」的なニュアンスでひょっこり現れるの虫唾が走る!ヤルなら獣のマッマだろ!ケモナー紳士達に怒られろ莫迦ばかッ!!」


「ひょえ~」


その後すぐフェンリルに戻り、なぜかヒンニに頭を下げ、事の顛末てんまつは幕を閉じた。

その光景を目のあたりにしたノウキーン夫婦は呆然と事の次第を見守るのだった。


結局、フェンリルとはそこでさよならをし、バンジョーだけを連れていくことにした。

バンジョーはそのままだと色々不味いので、【小人化スモール】の魔法をかけ、ゴールデンレトリバーぐらいまで小さくする。


もうすっかり夕暮れになり、

近くの宿場町で一夜を過ごすことになった。


最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。

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