08 超有名な騎士団でした
「 ここが我が騎士団の本部じや。」
王都ラミアの郊外。
バカでかい城門の前で団長のヴィレッタは言った。
「えっと、ここが騎士団の本部なんですか…」
延々と続く壁。
格子状の鉄の門の向こうにお城のような建物が見える。
とても騎士団の本部には見えない。
なにかの冗談なのだろうか。
突っ込んだほうがいいものか…
「ヴィレッタ団長、お帰りなさいませ。」
門番が言った。
どうやら本当にここが本部らしい。
突っ込まないでよかった。
「どうかしたか。」
「い、いえ何でもないです。ところで何という名前の騎士団なんですか。」
「まだ言ってなかったかのう、天空騎士団と言うのじゃ。」
「天空騎士団って…えっ?…」
「知っておるか。」
「この国の人なら誰でも知ってますよ。冗談ですよね。」
「本当じゃが。」
「本当に?」
「しつこいのう、門番に聞けばよかろう。」
本当に天空騎士団の本部だった。
何が起きているのか、頭の整理がつかない。
「あの、もしかして、俺が天空騎士団に入るってことですか?」
「嫌なのか?」
「いえ、そういうわけではないのですが。気持ちの整理が…」
緊張して、汗がだらだら出てきた。
「どうした。」
「いえ、ちょっと立ちくらみが。」
「疲れておるのじゃろう、色々あったからな。まずは、ゆっくり休むといい。宿舎の空いている部屋を使ってよいぞ。」
「そうさせてもらいます。」
天空騎士団は、王都に拠点を構えるこの国で一番の騎士団だ。
俺が入団することになるなんて…
◇
今日は一日ゆっくりしていいと言われたが、少し休んでからギルドに行くことにした。
しかし、すごい豪華な部屋だった。
あんな部屋を使っていいのだろうか。
騎士団本部からギルドまでは、少し歩くようだ。
夕暮れの街並みを行く。
さすが王都だ人が多く活気であふれている。
ギルドに着いた。
受付のお姉さんに俺の登録状況を調べてもらう。
王都だからなのか垢抜けていて美人である。
「タクト・アミハマ様、問題行動により解雇となっています。」
やっぱり、首か。
今となっては未練もないが。
なんだよ問題行動って。
「タクト様、申し上げにくいのですが、パーティーリーダーより素行不良が多く戦士資格を抹消するように申請がきています。」
「はい?つまりどういうことですか?」
「このままだと、タクトさんのギルドの登録が抹消されます。」
ギルドに登録をしないとモンスター討伐クエストには参加できない。
強い力には厳しい統制があるのだ。
「それは困ります。移籍先も決まってまして。どうすればいいですか。」
「はい、異議申し立てと再登録の申請はできます。ただ事実確認などありますので、場合によっては数年かかることも。移籍はそれからになりますね。後は申請したパーティーが取り下げをすれば再登録をすることができます。」
申し訳なさそうに受付のお姉さんが言う。
「え…数年…嘘だろ…」
なんだよジェフリーの野郎め。
辞めた後にもこんな嫌がらせをするなんて。
あいつに言っても取り下げなんてするはずない。
「けっこう有名な騎士団に移るんですけど、なんとかなりませんかね。」
「それは、難しいですね。冒険者のための決まりなのです。」
決まりは決まりだ。
お姉さんに言ってもしかたないか。
しかし手続きに数年かかるとしたら、騎士団への入団はどうなってしまうのだろう。
せっかくやる気になってきたのに。
なんでこううまくいかないのか。
「おい、いつまで待たせるんだ!早くしろよ、ボケが!」
突然、後ろからガラの悪い奴らに怒鳴られた。
三人組の冒険者だった
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