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08 超有名な騎士団でした

「 ここが我が騎士団の本部じや。」


 王都ラミアの郊外。

バカでかい城門の前で団長のヴィレッタは言った。


「えっと、ここが騎士団の本部なんですか…」

延々と続く壁。

格子状の鉄の門の向こうにお城のような建物が見える。

とても騎士団の本部には見えない。

なにかの冗談なのだろうか。

突っ込んだほうがいいものか…


「ヴィレッタ団長、お帰りなさいませ。」

門番が言った。

どうやら本当にここが本部らしい。

突っ込まないでよかった。


「どうかしたか。」

「い、いえ何でもないです。ところで何という名前の騎士団なんですか。」

「まだ言ってなかったかのう、天空騎士団と言うのじゃ。」

「天空騎士団って…えっ?…」

「知っておるか。」

「この国の人なら誰でも知ってますよ。冗談ですよね。」

「本当じゃが。」

「本当に?」

「しつこいのう、門番に聞けばよかろう。」


 本当に天空騎士団の本部だった。

何が起きているのか、頭の整理がつかない。


「あの、もしかして、俺が天空騎士団に入るってことですか?」

「嫌なのか?」

「いえ、そういうわけではないのですが。気持ちの整理が…」


緊張して、汗がだらだら出てきた。


「どうした。」

「いえ、ちょっと立ちくらみが。」

「疲れておるのじゃろう、色々あったからな。まずは、ゆっくり休むといい。宿舎の空いている部屋を使ってよいぞ。」

「そうさせてもらいます。」


 天空騎士団は、王都に拠点を構えるこの国で一番の騎士団だ。

俺が入団することになるなんて…



 今日は一日ゆっくりしていいと言われたが、少し休んでからギルドに行くことにした。

しかし、すごい豪華な部屋だった。

あんな部屋を使っていいのだろうか。


 騎士団本部からギルドまでは、少し歩くようだ。

夕暮れの街並みを行く。

さすが王都だ人が多く活気であふれている。


 ギルドに着いた。

受付のお姉さんに俺の登録状況を調べてもらう。

王都だからなのか垢抜けていて美人である。


「タクト・アミハマ様、問題行動により解雇となっています。」


 やっぱり、首か。

今となっては未練もないが。

なんだよ問題行動って。


「タクト様、申し上げにくいのですが、パーティーリーダーより素行不良が多く戦士資格を抹消するように申請がきています。」

「はい?つまりどういうことですか?」

「このままだと、タクトさんのギルドの登録が抹消されます。」

ギルドに登録をしないとモンスター討伐クエストには参加できない。

強い力には厳しい統制があるのだ。


「それは困ります。移籍先も決まってまして。どうすればいいですか。」

「はい、異議申し立てと再登録の申請はできます。ただ事実確認などありますので、場合によっては数年かかることも。移籍はそれからになりますね。後は申請したパーティーが取り下げをすれば再登録をすることができます。」

申し訳なさそうに受付のお姉さんが言う。


「え…数年…嘘だろ…」

なんだよジェフリーの野郎め。

辞めた後にもこんな嫌がらせをするなんて。

あいつに言っても取り下げなんてするはずない。


「けっこう有名な騎士団に移るんですけど、なんとかなりませんかね。」

「それは、難しいですね。冒険者のための決まりなのです。」


 決まりは決まりだ。

お姉さんに言ってもしかたないか。

しかし手続きに数年かかるとしたら、騎士団への入団はどうなってしまうのだろう。

せっかくやる気になってきたのに。

なんでこううまくいかないのか。


「おい、いつまで待たせるんだ!早くしろよ、ボケが!」


突然、後ろからガラの悪い奴らに怒鳴られた。

三人組の冒険者だった

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