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43/48

43 決着①

 ノワールの後から、続々と戦士たちが現れる。

ヴィレッタにベオウルフ、セシル。

白銀の鎧の騎士など第二部隊のメンバーたち。

そしてジャンとブランさんもいた。

ベオウルフ以外、全員はあはあと大きく肩で息をしている。

まさか、ここまで走ってきたのだろうか…


「タクト、待たせたな!」

そう言うとベオウルフは槍で次々と敵を串刺しにしていく。

ヴィレッタはベオウルフに守られながら魔法攻撃をする。

いいコンビネーションだ。


「タクト、大丈夫か!」

ノワールが俺に駆け寄って言った。

「はい、何とか。」

「血だらけではないか…」

ノワールは俺の顔に軽く手を触れた。

「ダメージは大したことないんです。かすり傷ですよ。」


「くっ、よくもやってくれたな…許さんぞ…」

ノワールは怒りの形相でベヒーモスを睨みつける。

その場で両手持ちの剣を中段に構えると、剣を握る手に力を込めた。

ノワールの回りの空間が少し歪んで見える。

凄まじいパワーを感じる。

強力な攻撃スキルの準備だ。


「各パーティーの盾役タンクは全員ノーワールを守れ!他の者は周囲のモンスターを倒せ。」

ヴィレッタが大声で言った。

ノワールの周りを屈強な戦士達が囲む。

その中にジャンやブランさんもいた。


「タクトさん大丈夫でしたか。」

ジャンが盾を構え攻撃を防ぎながら言った。

あいかわらず体格に合わないごつい盾を使っている。

「ああ、なんとか。でもなんでこんなに早く。」

「全員で全力疾走したんですよ。軍隊を編成したままフル装備で。」

「まさか、あの距離を走ることになるとはな。中年にはきつい。脇腹が痛いわ。」

ブランさんが防御をしながら言った。

渋い鉄製の盾を構える。使い込まれたいい盾だ。

「若くてもきついですよ。絶対に無理かと思ったけどなんとかなりましたね。」

ジャンが言った。

「戦闘前の行軍で全力疾走するなんて無茶苦茶だよ。よくみんな付いてきくれたね。」

「そりゃあねえ、漆黒のノワールが号泣しながら走っていったら追いかけるしかないですよ。」

ジャンが言った。

ノワールが、そんなことを…

「外では豪腕のキリアクが指揮を取って防衛線を引いています。モンスターは一匹たりとも国境には近づけないと息巻いておりました。」

ブランさんが言った。


「タクト殿、もう休んでいてください。」

他のパーティーのタンクだろうか、重装備の騎士が俺に言った。

「いや、ノワールは俺が守りたいんだ。」

「そうですか、分かりました。リーダーからドラゴンナイト様を助けるように言われています。微力ながらお力になります。」

騎士は大きな盾と斧槍を構えて言った。

この人が鉄壁のライカールトか。

近くで見ると高身長で筋肉ムキムキの美男子である。

そりゃあ、こっちに交代させたくなるよなあ…

少し先で戦っている、白銀の鎧の騎士が俺を見てかるく頭を下げた。


「いかん、ベヒーモスの角攻撃が来るぞ。」

ブランさんが言った。

ベヒーモスは俺たちに向かって鼻先から伸びた太い角を振り上げる。

「全員防御態勢を。なんとしても防ぐんだ!」

ライカールトが叫ぶ。


「俺に任せて!」

俺は一歩前に出ると、ベヒーモスの攻撃をジャストガードで防いだ。

ジャストガードが成功した時の甲高い音が響く。


ゴゴゴ…


ベヒーモスの巨体が崩れ落ちた。

ジャストガードはスタミナを削る効果があるのだ。

これまで、何十回とジャストガードを決めていたのだが、ついにスタミナが完全版に切れたようだ。

ベヒーモスは膝を折り、腹這いの状態で動けなくなった。



「ゆくぞ!」


力を溜めていたノワールが声を上げた。

剣は燃え上がりそうな真っ赤なオーラをまとっている。

ノワールはベヒーモスを睨みながら、中段に構えた剣をゆっくりと振り上げる。

涙は渇き、凛々しいいつものノワールの表情に戻っている。

月明かりに照らされたノワールを全員が見ていた。


「くらえ、マキシマムバーストアタック!」

ノワールは叫びながら剣を振り下ろした。

剣から放たれた巨大な火の玉ががベヒーモスを襲う。

スタミナ切れで動けないベヒーモスに火の玉は直撃した。


 直撃した火の玉は大爆発をおこし、大きな火柱が上がった。

爆風が回りのモンスターを吹き飛ばす。

後で聞いた話だが、その火柱は遠く離れた王都からも見えたという。

ベヒーモスは蒸発した。血一滴も残らずに。



爆風が収まった。


「みんな無事か?」

ヴィレッタは言った。

「はい、事前に聞いていましたので、みな避難しています。ただ聞いていたものよりだいぶ威力か大きいようですが…」

白銀の鎧の騎士は、砂まみれの兜を払いながら言った。

「怒り具合で威力がかわるようじゃ。すまんのう。」


 ベヒーモスが消えると、モンスターは夢からさめたようにバラバラに動き出した


「変異が始まったか。」

「ん?なんですか」

「モンスターが元に戻ったのじゃ。もはや群れとしてのまとまりはない。進行もせんじゃろう。各個撃破じゃ。蹴散らすぞ。」


 300人のAクラス戦士達が、バラバラに動きだしたモンスターに一斉に襲いかかる。

低レベルのモンスター達はおののき、散り散りに逃げ去って行く。

ハイクラスのモンスターもAクラスの戦士たちの強力な攻撃により、次々と倒されていった。

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