14 追放サイドのゴブリン討伐②
一番近くの村まで戻って来た。
回復や装備品の手配など、一通りやることは済ませた後、宿屋で反省会になった。
「お前らしっかりしろよ!何やってんだ。ゴブリン相手だからって気を抜きすぎだぞ!」
ゴブリン相手に退却したなんて、周りに知れたらいい笑いものだ。
「しかし、あれだけの数がいるとは…」
レンジャーのリックが言う。
「そうよね、魔法を使う余裕が全然なかったもの…」
魔法使いのエミリアが言った。
無口な僧侶のアレイシアは、エミリアのとなりでコクコクと頷いている。
青く長い髪が揺れる。
「言い訳するな。もっと、敵が多いクエストもあっただろうが。」
「あの時はタクトさんがいましたから。」
盾役のジャンが言った。
またタクトの話を…調子に乗りやがって。
「ジャン、甘えるなよ、自分の失敗を他人のせいにするな。」
「だいたい、あれだけの数の敵を盾役だけでふせぐなんて普通は無理なんですよ。」
「無理というのは怠けものの言い訳だ。二度と言うな。」
「じゃあ、リーダーがやればいいじゃないですか。」
「なんだその口のきき方は!」
ジャンに強い口調で言い返され、頭に血が上る。
「盾役ですよ、リーダーがやってくださいよ。タクトさんに簡単にできるって言ったんですよね。」
そういえぱ、そんなことを言ったような気もするが。
こいつ誰から聞きやがったのか。
「できないんですか?」
パーティーメンバー全員が俺を見る。
「出来るにきまってるだろう。ああ、やってやるよ。」
盾役なんかやったって、何の得にもならないからやらないだけだ。
あんな簡単なポジションは誰でもできるさ。
◇
宿屋で休息して体力を全回復した俺たちは再びゴブリン討伐クエストに向かう。
森までは村人に馬車を用意させた。
オンボロで乗り心地が悪い。
「よし、もう負けねえぞ。気合を入れていけ!」
パーティーメンバーに活を入れるが、内心はうんざりしている。
クソ弱いゴブリンなんかに苦戦しやがって無能どもが。
いずれは全員首にしてやるからな。
「やっぱりタクトさんがいないとダメですよ。今からでも謝って戻ってきてもらいましょう。俺が探しに行きます。」
ジャンが言う。
「お前、いい加減にしろよ。俺が代わりに盾役をやるといっているだろうが。」
「それはそうですが…しかし…」
ジャンが不安そうに俺を見る。
こいつ、さては俺にはできないと思っていやがるな。
「心配するな。盾役なんて簡単にできる。」
俺はそのためにバッチリと装備を整えているのだ。
『上級騎士のプレートメイル』、こいつは魔法カット効果もある優れものだ。
低級魔法なら完全に防げるだろう。
また盾は『鬼神の盾』を用意した。
鬼神の攻撃をも防ぐと言われる大盾だ。
ゴブリンなんかにはもったいない装備だ。
「そういえば、ゴブリンに捉えられた村人ってどうなったのかしら…」
アレイシアがボソボソと言った。
「ゴブリンにつかまったら、死ぬまでなぐさみものにされるらしいわよ。恐ろしいわね。」
エミリアが言った。
「ひえぇ…わたし捕まりかけたのよね…助かって良かったあ…」
女どもがくだらん話をしをている。
村人が生きようが死のうがどうでもいい。
クエストをさっさと終わらせて、高額報酬を貰っておさらばだ。
こんな田舎臭えところにいつまでも居られるか。
しかし、この装備は重くて動きにくい。
まあいいか、盾役なんてやるのは今回限りのことだからな。
我慢するか。
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