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チート……チートとは一体うごごごご

作者: AMIDA

タイトルが脳裏をよぎって30分くらいで書きました。

上げている例はあくまで私が見た、覚えている例の一部ですのでご了承ください。

 チートというSS用語が生まれた頃を知る方々の中には表題のような感傷を抱いた者も多い、面倒だから多いということにして話をさせてもらおう。


 昨今色々なところで極めて雑に「チート」という言葉が使われており、ではそもそも今の「チート」とはどういう広義的な意味を持つのか考えてみた。


1.異世界転生OR転移OR召喚チート


 恐らく最初に今のスラングとしてチートが用いられたものになる。

 パターンとしては異世界召喚の過程で祝福として与えられるものや、異世界転生の際にあの世的なところで授かるものがある。

 なろうだと異世界召喚系で多い印象があり、二次SS界隈だと転生でよくある気がする。まあどちらも今のなろうだと存在感がないが。巻き込まれ召喚とか全然見なくなりましたね……

 後は転生、転移後に説明を受けはしないものの「これ俺のチート能力じゃね?」という具合に主人公が推測するだけの場合もある。


 その昔は「ギフト」「特典」等と呼ばれており、いつから「チート」になったのかはよく分からない。

 通常の手段でなく、ぽっと出で強力な力を得ることがチート(ずる)として捉えられたことが発端だろうか。


2.努力チート


 もういきなりずるとは一体となるが、見たことのあるパターンは以下のとおりである。


・努力によって得たとびぬけて強力な力

 この場合は要するにヤムチャ視点から見てチートじみているということだろう。

 尚、転生により赤ちゃんの頃から明確な自我を持って魔法の訓練に没頭するようなものもある。この場合は異世界チートと呼んでもいいような気がしなくもない。


・努力することのできる能力

 異能として休まず努力し続ける能力を得たパターンを見たことがある。この場合はまあ判らなくもない。


・努力の成果が出やすいOR必ず出る能力

 要するに成長性がぶっ壊れているパターンであり、ゲーム的なチートでいうと一番それっぽい気がする(Exp2倍のチートコードとかプロアク時代にあったじゃん?)


3.環境チート


 人間環境であったり自然環境であったり、何らかが他所と比べて恵まれている、突出していることを言う。

 例えば異様なくらい肥沃な現実の土壌を「土壌チート」と呼んでいるものを見たことがある。東南アジアだった気はするが……


4.火力チート


 基本的に火力が飛びぬけているだけである。

 例えば自分が見たことがあるのは戦艦大和の主砲の火力だったり、ガ○ダムシリーズの重武装機体だったり、ソシャゲの新規キャラの性能だったり……

 ③と併せて標準や基準から大きく逸れているものや、極端な性能の物がチートと呼ばれている。


5.知識チート


 異世界の知識を利用して発展させたり発明したりというものに対するものであり、身も蓋もないことを言うと現実で米軍とかの先進国の軍隊やボランティア団体がアフリカとかでやってる奴である。


 とはいえ本来その世界で身につくはずのない知識を持っていることは現地人からしたらずるのようなものなので、まあチート呼ばわりも分からなくもない。金持ちの家に生まれた相手ににずるだっていうようなものだと思うが。


6.幸運チート


 要するにラッ○ーマン。VRMMO物でドロップ率が壊れるという形で見たことがある。Lukが壊れる異能の場合もある。


7.才能チート


 要するにただの天才。最近ある作品に対して

Q「この主人公は転生チートですか」

A「転生してるけどチートとかはもらってないよ。前世から天才だったのが今世で死ぬほど努力しただけ」

Q「じゃあその才能がチートじゃん」

というやり取りが行われているのを見た。


 他には現実の偉人紹介動画とかでよく見る。僻みのように見えるが恐らく大本は「チートじみている」というだけなのだろう。


8.後にチート やがてチート


 努力や経験等によって最初は弱かったり平凡だったりする主人公がやがて最強(格)になりますよという意味。ハーメルンとかでタグについているものをたまに見かける。

 もしくは何らかのブレイクスルー(伝説の剣を抜いたとか)で急に強くなるパターンもある。


9.逆チート


 初めて見たのはチートコードでゲームを意図的に高難易度にして遊ぶ変態のことだったが、小説界隈だとデメリットでしかないものを主人公に乗せるパターンで見た。要するに曇らせニストとかの作品である。


10.その他


 他には高性能な装備だったり脚力だったりと何か飛びぬけて凄いものはチートと呼ばれがち。



 さて、これらを纏めると広義的には「なんか凄い」「なんか強い」「イレギュラー」「特殊」「特異」位の意味になるのだろうか。


 つまり今現在タイトルにチートが入っているからと言って、手に取る人のイメージするチートとはかけ離れたものであるという例は増え続けるのだろう。実にスラングらしい大雑把な帰結だと私は感じている。


 それでは最後に一言、チート……チートとは一体うごごごご……

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