筋肉レベル3 バスローブと筋肉
ヤンデレにはバスローブが似合うと言われて描いた筋肉イラストです。
脱がせたヒーローは「攻略された世界で、僕らは禁じられた恋に耽る」のヒーロー、レオン。性格的にはヤンデレですが、この話は病んでないです。
ヒロインはエリアル。夫婦になった後の話です。
貴族の話で、レオン視点の小話です。
夜の余暇を妻、エリアルと過ごしていたレオンは彼女の眼差しに気づいて顔をあげた。
エリアルは読んでいた本を膝に置いて惚けた視線を送ってくる。レオンは読みかけの本を閉じて目を細めた。
「どうしたの? そんなにじっと見て」
エリアルは現実に引き戻されたように、はっとして頬を赤くする。恥ずかしいのか口元は力が入ってすぼまっていた。そんな彼女を可愛らしく思いながら、レオンは低い声を出す。
「何か言いたそうな顔をしているよ? どうしたの?」
とろけた視線はレオンの欲に火をつけたが、なるべく獣じみた気持ちは彼女に見せたくはない。レオンは優しい声で問いかける。
エリアルはまつげを震わせて視線を下にすると呟くように声を出した。
「今日……サロンで男性の体のお話になりまして……」
予想外の言葉にレオンは鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。視線を下にしていたエリアルは、彼の様子に気づかずにサロンで夫人たちとした会話を話し出す。
「さる夫人は男性の逞しい胸が好きだとか……首筋が好きでなめたいとか……力強い肩に抱きしめられいとか……」
決して男の前では語られない淑女のふらちな妄想を聞いて、レオンの眉根がひそまる。彼が気に入らないのは、彼女たちが破廉恥だと思ったからではない。
エリアルが他の男の体を想像して頬を染めているのが許せなかった。
じわりと嫉妬がにじみでて瞳を暗くしていると、エリアルがぱっと顔をあげた。その瞳は潤んでいて、眉尻が下がっている。レオンは心臓が嫌な音を立てるのを聞いた。
「夫人がたにレオン様の体のどこが好きなのか聞かれたのですが、わたくしは答えられなかったのです。ごめんなさい、レオン様……」
申し訳なさそうにするエリアルに、レオンはん?と嫉妬を心に引っ込める。他の男に心を奪われてたわけではなさそうだと直感的に思ったからだ。
レオンは微笑を浮かべて、エリアルに尋ねる。
「ねぇ……なんで、答えられないの? 僕の体は魅力が足りないのかな?」
わざと弱々しい声でいえば、エリアルは首をふる。
「違うのです。わたくし……その……レオン様のすべてが好きなので、どこを……と聞かれても答えられなくて……」
無防備に愛情を訴えてきて、レオンの口の端は持ち上がった。仄暗かった瞳は火がついたように燃えて、頬にも熱が帯びるのを感じる。
「そう……なら、どこが好きなのかちゃんと知っておこうか……」
そう言うと、レオンは白いガウンの帯に手をかけ解くと、筋肉質な体を彼女の前にさらす。
エリアルは羞恥で顔を真っ赤にした。レオンはくすりと笑い、彼女の手をとって、自分の胸に押し当てる。エリアルは小さく震え、とろりととけた瞳でレオンを見た。
「ここは? ここは好き?」
「はい……ドキドキします……」
素直な彼女に一つ一つ確認していく。
鎖骨、首筋、肩、腕。
全てをエリアルはドキドキして好きだと口にした。
「可愛い、エリアル」
よくできましたと、ご褒美に唇を落とし、二人の夜は深まっていった。
こちらのイラストは八木愛理さまにレオンの顔を加工してもらいました。イケメン度が少しあがっています(*´∇`)
アルフレッド半裸コールが響いたので、うっかりシャワーシーンでもかく?と言ったら、周りのいけないスイッチを押したらしく、描かざるおえない状況に追い込まれました。次は、その筋肉イラストです。