頑張ります‼︎
ということで訓練が始まりました‼︎
今回師匠は何もしてくれないと思っていたら何とご教授して下さるそうです‼︎やったー‼︎これで希望が見えてきた!頑張るぞー‼︎
…と意気込んでいましたが早速心が折れそうです。師匠かなりスパルタ‼︎今体術を教えてもらっているんだけど…あっ。ヤバ…
「…ッ‼︎」
何とか防御できたけど腕の骨いったかも…
「ほう。私が相手でも考え事する余裕があるのか。ならばレベルを上げても問題ないな。
「…へっ?」
「ゼェ…ハァハァ…」
「ふむ。今日はここまでとしよう。」
やっと終わった…助かった。最後まで立っていた私を褒めて欲しい。死なない程度に訓練するって言ってだけどこれほどとは…師匠恐るべし。
さっきまでは気合で何とか立っていたけど師匠の終わりの言葉を聞いて一気に気が抜ける。
…あっちょっと立ってられないかも…
ぽすっ。地面に倒れるかと思ったら師匠に支えてもらった。
「師匠…ごめんなさ…ひぁっ‼︎」
いきなり師匠に抱っこされた。この歳で抱っこなんて恥ずかしい‼︎
「師匠わ…私一人で歩けます‼︎」
「立っているのもやっとな奴が歩ける訳無いだろう。」
「…うっ」
確かに現にさっき地面に倒れそうになった。でもこれは恥ずかしいし…うーん…
私が己の羞恥心と戦っていると師匠が私の頭を何も言わず撫でて来た。驚いて師匠の顔を見るとやはり無表情だった。
…そういえば最近は頭撫でてもらってなかったなぁ。
そして私は無意識に師匠に抱きつく。すると優しいハーブの香りがほのかにした。あぁこの香り。私が大好きな師匠の匂いだ。
まぁいっか。今くらいは。
…そして私は眠りについた。
読んで下さりありがとうございました。