私それでも魔法使いになります‼︎
「師匠‼︎私魔法使いになります‼︎」
「…は?」
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「分かった。分かった。ならばこうしよう。」
…ということで粘って粘ってチャンスを手に入れました‼︎師匠があんなに目に見えて疲れているの初めて見たかも?
…まぁそんなことより師匠からの試練は次の通り。
1 次の聖霊夜までに知識と体力と技術を身につけること。
2 そして次の聖霊夜で魔法使いになること。
この2つをクリアしたらこの森から出る許可を出すと言ってくれた。
うん。はっきり言って師匠は私をここから出す気が無いのかなって思った。
聖霊夜は100年に一度訪れる。そして次の聖霊夜は丁度一年後らしい。…危なかった‼︎この聖霊夜を逃したら私もう一生魔法使いになれなかったよ‼︎だって100年に一度だよ⁉︎次の聖霊夜を迎える前に私お星様よ‼︎
…つまり魔法使いになるにはこの聖霊夜の時に世界と契約を結ぶことで魔法使いになれる。…でもいくら知識や技術、才能があってもなれない人はなれない。そう…どんなに努力しても。だから師匠は次の聖霊夜で魔法使いになれと言ったのだ。
そもそも魔法使いというのはもちろん魔法を使う人のことだけど魔法使いじゃ無くても魔法のような物は使える。この世界ではそんな不思議な力を使えるレベルによって呼び方が違う。
術士:魔力を持っていれば誰でも名乗れる。そのため幅が広い。強い人は強いし、弱い人は生活魔法しか使えないって言う人もいる。
魔術士:術士の中でも秀でた者だけがなれる。なるのはかなり難しい。しかし自分の魔力しか使えないのでできる事は限られている。
魔法使い:世界との契約を結ぶことでなれる。才能や努力でなれる訳では無く世界に愛された者だけがなれるため魔法使いはほとんどいない。また自分の魔力で世界の力に働きかけ魔法を使うため魔法使いはやろうと思えば何でもできるらしい。
そして魔術士と術士が使う物を魔術。魔法使いが使う物を魔法と言う。どちらもよく似ているけど魔法使いからしたら全然違うから呼び方を変えているみたい。だから魔術と魔法を分けて使っているのは魔法使いがほとんどらしい。
ちなみに魔力を持っていない者が1つだけオリジナルの力を持つ時がある。そう言う人は能力者と呼ばれている。
師匠の話だと能力も魔力も無い人が1番多くて全体の5割。次に多いのは以外にも術士で3割。能力者は2割、魔術士は1割ってとこ。魔法使いは数えれるくらいしかいないから論外だと言っていたっけ。
私は魔力持ちで見習いってことで師匠に色々教えてもらってたから普通の術士よりも少し優秀って感じ。
うーん。自身が無くなって来た‥…。
…弱気になるな私‼︎ネガティブな事を考える時間があるなら少しでも知識や技術を身に付けないと。あと1年しか無いのだから‼︎
よし‼︎頑張るぞー‼︎
読んで下さりありがとうございました。